2011年6月12日日曜日

房州石・古墳(Q-5) 川崎 馬絹古墳

石材とは関係が無いのだが、この古墳で気になるのがこの画像と(Q-2)の画像に見る事の出来る「白色」の粘土模様。世田谷区の野毛大塚古墳の場合は朱だろうか?赤色系の色素が使われていると書かれていた。此処では「白色」の「粘土」が泥岩の縁取りと共に、この様な模様を描くのに使われている。この粘土が在る為に、石室の崩壊を防ぐ為のステンレス支柱の組込みには随分と苦労があった様だが、何故「白色」が使われたのだろうか?
小生の母の故郷は九州は佐賀県。佐賀平野のど真ん中だ。正月を迎える儀式の中に、集落の側を流れる川の河川敷から白砂を採集してきて屋敷内の我々の通路部分に撒き、正月はこの細い道を歩く事と成る。種類は忘れてしまったが、榊だったろうか?木の枝で箸を造り、雑煮はその箸を使って戴いた様にも記憶する。
古墳に泥岩を使う理由の一つに、その白色、清浄な結界を作る意味があったのだろうか?などと地質屋には不相応な事に想いを巡らせて仕舞った。

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