2013年5月4日土曜日

図録 房州石 2013年発行

目次
金谷ストーンコミュニティーの鈴木夫妻のご努力により、「図録 房州石」が発行されました。A4版 67頁で表紙はカラー印刷です。
内容は「古写真資料」,「文献資料」,「民族資料」,「関連資料:現在の街並,現在の石切場,国登録有形文化財,消費地に見る凝灰岩質砂岩の建造物,鋸山周辺の石切場・石造物),「活動記録」,「解説」等です。

図録をご希望の方は、金谷美術館に問い合わせてみて下さい。
暫く、在庫切れでしたが、2016年4月に500部を増刷したようです。千葉中央博のショップで春の季節展「石材が語る 火山がつくった日本列島」展の開催中に取り扱っていましたが、現在は多分在庫が無いと思います。(最近この頁にアクセスが多いので2016年7月27日追記しました。)
尚、例年開催のシンポジュームの記録も第6号まで発行されています。
2016年のシンポジュームは、11月19日(土)の筈です。御確認下さい。
千葉中央博の県外岩石観察会と重なってしまいました。困ったな!

序にと言ってはなんですが、これまでのレジメを御案内しておきましょう。
第一号 2009年5月

第二号 2010年10月
第三号 2011年
第四号 2013年(2012、2013年合併号)

第五号 2014年11月


第六号 2015年



以上、2016/07/28追記

千葉の砂岩の風景 (28) 畳磯

外川の東側に普段は小さく見える磯があります。その向かいの小さな空地の辺りが「波止山:はとやま」で、磯の方は「畳磯」と呼ばれています。画像は何れも大潮の日に出掛けて撮影したのですが、小さい様でも実はかなり巨大です。高さは4m以上在りそうです。大きさは、左端の岩の上にユリカモメが居るのでスケールにして下さい。足がかりが少ないので私はよじ登るのを諦めました。
この付近は、かって砂岩採掘の権益を巡って土地境界争いが起こった場所の様です。 

2013年5月3日金曜日

千葉の砂岩の風景 (27) 現代の砕石跡

露頭の状況を見て頂こうと望遠で撮影してみましたが、やはり機械掘削だと殺伐としたものですね。
敷地に砂岩の岩片が残っていたので、あるいはこれは此処で採掘したものかと思って撮影しました.
でも、どうやら他所から搬入したものらしいと言う情報もあり定かではありません。
愛宕山周辺にはこの様な砕石場跡地が少なくとも4か所存在します。一か所は寺院の敷地となり、一か所はゲートボール場、他の一か所はゴミ捨て場の雰囲気。尚、高神礫岩の採掘後は現在は池でこれは別です。

2013年5月2日木曜日

千葉の砂岩の風景 (26) 現代の砕石跡

歴史的な土木建設資材としての石材採掘の時代と異なり、現在の埋め立て等に用いる砕石の用途には圧倒的な土木機械の登場で、一挙に巨大な空間を浚っていきます。
これは愛宕山の地球が丸く見える丘に近い採石場の跡地に出現した池です。池の向こうに見える家屋のサイズと比較すればその大きさが実感できると思います。

2013年5月1日水曜日

千葉の砂岩の風景 (25) 外川街並の中の石垣

外川は海に面した傾斜地に築かれた街です。至る所にこの様な美しい石垣を見る事が出来ます。
銚子電鉄外川で下車し、のんびりと散策を楽しむのも休日の過ごし方として良さそうですよ!

2013年4月30日火曜日

千葉の砂岩の風景 (24) 外川市街の銚子石

銚子市外川の街並は紀州出身の漁業従事者の手によって整備されました。街並にはこの様な銚子石(砂岩)を用いて、石塀・石垣そして路面にも敷き詰めています。港の防波堤は長崎鼻付近から採掘された火成岩(古銅輝石安山岩)を利用しています。

2013年4月29日月曜日

黄和田層中の乱堆積層

昨日、千葉県内の在る場所で大変興味深い地質を拝見させて頂いた。個人の所有地なので敢えてスケールになる部分はトリミングしています。
北向きの崖の面で傾斜は北下がり、下部の地層には至っていないので断層ではないが地すべりらしい構造が見えます。その東側を切った崖の面にはこの様にぐしゃぐしゃの面が見えます。斜面は比較的硬い黒滝層で、北側の崖で北下がりなので斜面は大変良い状態で保存され居ます。
この日は6か所余りの露頭や石切り場跡を観察する事が出来たのですが、実に実り多い一日でした。何れ詳細をご案内しましょう。でもこの場所にはまず入れません。 
この地質観察をする事が出来た地域の地質図をチェックすると、どうやら黒滝層上部の十宮層の分布地域なのですが、黄和田層との境界に近く、その乱堆積の状況から見て、少し離れていますが大塚山に分布する「黄和田層・乱堆積層:“Kdl”」が、工事で地表面を削剥したので、現れてしまったと言う雰囲気です。

2013年4月28日日曜日

千葉の砂岩の風景 (23) 旧高神小学校跡

銚子の地球が丸く見える丘の傍の駐車場から登る途中に公園として整備された旧高神小学校の跡地が在る。此処にも砂岩の間知石が使われているが、尾の様に面白い石積みを見せてくれている。犬吠崎の付近は色々な画像で紹介されているだろうから、飛ばして、愛宕山周辺の最近の(と言っても既に操業はしていないが)採石場の姿をご紹介しよう。