2017年12月23日土曜日

石質で表現される神仏(?)

我孫子市の湖北台に弘長三(1263)年が開基と伝えられる正泉寺と云う大きく歴史の在る寺院があります。我孫子市内の石材調査に補足する必要が有ったので少しルートを変えてこの寺院にも立ち寄ってみました。
歴史を感じさせる鐘楼の左右に、画像右側には「三日月不動尊」の額が掛り、三体の石仏が祀られていました。



扁額は凝灰質砂岩の様ですが、銚子石とは異なり伊豆だろうかと思うのですが定かではありません。
三体の仏像の一番右手の画像です。

板碑かと思ったのですが、表面に刻まれた文字が確認出来ません。小さな凹凸が有りますが、特徴ある色彩や形状が無いので焦点を合わせる事が難しく難儀しました。石材は小さな凹凸から点紋片岩だろうと想像しています。
次の画像は僅かに赤色の彩色が施されている雰囲気ですが、下総型板碑に使われるつくばの片岩だろうと見当を付けてみました。不動明王像でしょうか?

左端は、細粒の花崗岩に雷様でしょうか?梵字なのでしょうか?悔しいけれど小生には理解不可能な世界です。

鐘楼の反対側は「新四国相馬霊場第73番」札所の大師堂です。失礼ながら狭い隙間から撮影したので上の方がピンボケに成りましたので下の部分だけトリミングしてしまいましたが、伊豆の凝灰岩が使われています。

大師様にはこの石材が多いですね。何処かに年号が刻まれていないかと、御背中の部分まで覗いてみたい誘惑に駆られますが流石にそこまでは出来ないでいます。この日は珍しいものを色々と拝見しました。

GVP 火山活動情報の概要:12月13日⇒19日:19火山

New Activity/Unrest
Agung  | Bali (Indonesia)  | 264020 | Elevation 2995 m
12月13-19日の間、灰色から白色の噴煙が火口縁の上空 2.5 km まで、視界が妨げられている日以外は上昇している事を観測しています。夜間には火映が観察されます。警戒レベルは“4”を維持しています。BNPBが火口の画像を公開し、そのおよそ1/3 が溶岩で満たされているとして“ an estimated 20 million cubic meters of lava”とコメントしています。その画像を添付しています。

Bezymianny  | Central Kamchatka (Russia)  | 300250 | Elevation 2882 m
12月18日に溶岩ドームの南東側山腹で高温の岩屑雪崩が障子戸事がウエブカメラで確認され、航空カラーコードをオレンジに引き上げました。20日1555時に強い爆発が発生し、火山灰を含む噴煙が10-15 km まで上昇したので、航空カラーコードを「レッド」に引き上げました。そのご、活動が低下したので航空カラーコードはオレンジに引き下げられました。



Kanlaon  | Philippines  | 272020 | Elevation 2435 m
9日7に発生した水蒸気爆発の前の12月2-8日の間は平均して連日1~7回の火山性地震が記録されています。12月10日には3回の発生しただけですがそのの数は急増し翌日には155回に増え、13日には578回、翌日には更に1,007回を、更に15日には極大値の1,217回を記録しました。処が、16日には149回に、更に19日には6回以下に減少しました。13日と14日には白い水蒸気の噴煙が火口の800m と300mまで上昇しました。12月15日も白い水蒸気が噴出しましたが、16-18日は山頂付近の天候が悪く目視観測は妨げられました。

Klyuchevskoy  | Central Kamchatka (Russia)  | 300260 | Elevation 4754 m
衛星画像で火山ガスと水蒸気の噴煙が上昇しえ地る事が弱い噴気活動と共に観測されていません。航空カラーコードはオレンジです。

Pacaya  | Guatemala  | 342110 | Elevation 2569 m
12月12-19日の間ストロンボリ式噴火が発生し、噴石は100m程度上昇しました。75mまで伸びた溶岩流が北西側山腹に観測されます。

Shishaldin  | Fox Islands (USA)  | 311360 | Elevation 2857 m
地震活動と空振の観測から12月13-19日の間の活動は活発化しているものと思われます。13-14日には激しい噴気が確認されましたが視界が悪くその後は観測出来ませんでした。航空カラーコードは「イエロー」です。

Stromboli  | Aeolian Islands (Italy)  | 211040 | Elevation 924 m
8月から11月に掛けての噴火活動は控えめなものでした。ここ数か月は活動は比較的頻繁に火口内の別個の火口から爆発が起こる傾向にあり“26 July, 23 October, 1 November, and 1 December 2017”の四つの期間に分割出来る様で、もっとも最近は活発な活動を示しています。12月15日朝には有る噴火口からスパッターが噴出し始め、1400時には二ヶ所の噴火口から流れ始めましたが、午後にはスパッターの発生もやみ溶岩流も流れを止めました。

Ongoing Activity

Aira  桜島 | Kyushu (Japan)  | 282080 | Elevation 1117 m
12月14日と18日には南火口から、16日には昭和火口から小規模な噴火が発生しました。

Cleveland  | Chuginadak Island (USA)  | 311240 | Elevation 1730 m
12月17日の1817時に地震と空振から噴火が発生した事が確認されました。衛星画像では噴火は確認されず、航空カラーコードは「オレンジ」です。

Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 | Elevation 1229 m
12月13日から19日の間、火山灰を含む噴煙が高度 2.1 km まで上昇した事が観測されました。

Ebeko  | Paramushir Island (Russia)  | 290380 | Elevation 1103 m
12月8-9-11日に噴火が有り、火山灰を含む噴煙が高度 2.3 km まで上昇した事が報告されました。航空カラーコードは「オレンジ」です。

Fuego  | Guatemala  | 342090 | Elevation 3763 m
12月14日に火山活動が活発化し、この日に発生したブルカノ式噴火では、生じた火山灰を含む噴煙が火口縁の上空 1.7 km まで上昇しました。14-15日の間は活動が活発で毎時5-8回程度の噴火が発生し、噴煙は 1.2 km 上昇し、噴石は 200-250 m 上昇しました。16-19日の間には噴火は毎時 4-6 回発生し、噴石は火口上空 100-150 m に達しました。

Karymsky  | Eastern Kamchatka (Russia)  | 300130 | Elevation 1513 m
衛星画像で火山灰を含む噴煙が14日に確認され航空カラーコードは「オレンジ」に引き上げられました。

Kilauea  | Hawaiian Islands (USA)  | 332010 | Elevation 1222 m
特段の活動の変化は報告されていません。

Lopevi  | Vanuatu  | 257050 | Elevation 1413 m
12月20日に小規模の噴火が衛星画像で確認されました。

Reventador  | Ecuador  | 352010 | Elevation 3562 m
12月12-19日の間火山ガス・水蒸気・火山灰等による噴煙が山頂火口の上空 600 m まで上昇していました。火口の火映もしばしば観測され岩石が山腹を600 m 程度転がり落ちています。警戒レベルは「オレンジ」です。撮影時期は不詳ながら下記に噴火画像有。
https://www.theguardian.com/world/video/2017/dec/20/ecuadors-troublemaker-volcano-sends-lava-flying-in-fiery-explosion-video

Sabancaya  | Peru  | 354006 | Elevation 5960 m
前の週に比べると活動は沈静化しており、11-17日の間は連日55回程度の噴火回数です。12月15日の観測では亜硫酸ガスの噴出量は日量で2,200 トンでした。

Sheveluch  | Central Kamchatka (Russia)  | 300270 | Elevation 3283 m
熱異常が 8, 11, and 13-14 Decemberに観測されています。航空カラーコードは「オレンジ」です。

Sinabung  | Indonesia  | 261080 | Elevation 2460 m
12月13-19日の間、火山灰を含む噴煙は高度4-5.5 km まで上昇していました。高温岩塊の岩屑雪崩が 3.5 km 流れ下っています。
以上