同じ石材でも表面の仕上げにより随分と印象が変わってしまう。普段、平らに研削した石材の表面をデジカメで撮影していると、フィールドでサンプリングした石材の表面とは変わって見えるので何時も顕微鏡で見るときと、フィールドで見るときの差をどの様に解消したらよいかを苦労している。
今日は、ストーンプラザに展示されている石材標本から、赤目(多分熱処理で赤みを増したのだと思うが)の表面仕上げを変えた石の表情を御案内する。
2016年4月14日木曜日
2016年4月12日火曜日
2016年4月11日月曜日
那須町芦野 石の美術館:ストーンプラザ (2)
芦野石は江戸時代から関東の社寺の灯籠や様々な石造物に用いられているのだが、意外と知られていない。後刻御案内するが、那須神社には嘉永二年(1642)に寄進された灯籠と手水鉢が有るほどその歴史は古い。最近は余り目にしないが、この石材を炉で焼いて赤味を帯びさせたものが有る。これが、意外と面白い味を出してくれる。
無作法なので辞退したが、結局お茶室で御点前を頂く事になり、石造りのお茶室に入る機会を頂いた。他にお客様が居られたので全景を写すのは遠慮したが、お客様の上空の部分を撮影。
細く薄く加工した赤目の芦野石が石材の冷たい雰囲気を和らげており、やや硬い部分の凹凸が、材木の節のような雰囲気を醸し出している。芦野石の堅さと柔らかさを生かした作りだと思う。
これは一番奥の展示室の内部。
2016年4月10日日曜日
那須町芦野 石の美術館;ストーンプラザ (1)
例年、4月中旬の桜の見頃に芦野を歩く。最初は芦野石を見に来たのだが、御殿山の桜が美しく、火ともそれ程居られないので気に入って、花が散り始める頃に訪ねる。今年は一週間早かった様だ。久し振りに石の美術館の中に入らせて頂いたので、御紹介。全館芦野石で出来ている。隈研吾氏がまだ若い頃の作品と聞く。溶結凝灰岩に興味を持つ者には聖地のひとつかもしれない。
建物群は水に浮かぶ城の雰囲気
使用されている石材には溶結凝灰岩の圧密構造が構成されている。黒色ガラス化した部分の色合いは少し強調してみた。
少し離れてみるとこのような雰囲気。「こぶ出し」の場合には殆ど目立たないが、淡い模様が私は大好きだ。内部のミュージアムショップに有る芦野石のコースターも素晴らしいですよ。
一番奥の建物前から表側を観た状態。
次回は内部を御紹介したい。
建物群は水に浮かぶ城の雰囲気
使用されている石材には溶結凝灰岩の圧密構造が構成されている。黒色ガラス化した部分の色合いは少し強調してみた。
少し離れてみるとこのような雰囲気。「こぶ出し」の場合には殆ど目立たないが、淡い模様が私は大好きだ。内部のミュージアムショップに有る芦野石のコースターも素晴らしいですよ。
一番奥の建物前から表側を観た状態。
次回は内部を御紹介したい。
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