2014年2月8日土曜日

紅簾片岩

稲井石とスレートの観察画像をもう少し続ける積りだったが、画像が思ったほどには撮影出来てなくて断念。2月6日にこの薄片を見付けて撮影してみたのでご案内しよう。横幅で0.7mm程度か?
 此方は産総研地質標本館前に展示されているもの。これで薄片を造ればもっと紅簾石が沢山見えるだろうと思うが残念。

2014年2月5日水曜日

稲井石とスレートの観察 (3) 希塩酸で発泡

稲井石とスレートの地質的な年代は勿論異なるが、簡単な見分け方は勿論、砂質部の互層の様な白い筋の有無だが、中にはその砂岩部が少ないものもあるので、その差異は希塩酸を垂らして炭酸ガスが泡を吹くかどうかで判別する。上は、蛤浜の海岸の露頭から採集した稲井石。顕微鏡で見ながら塩酸を落としたので泡が面白い!下は無表情のスレートです。希塩酸は危険なのでしっかりした容器に入れて使いましょう。


2014年2月3日月曜日

稲井石とスレートの観察 (3) フィッシャー

石巻市史編纂委員会による「石巻の歴史 第六巻 特別史編」,421-525頁に掲載された三宅宗議氏による「井内石板碑の成形技法と頭部型式」は貴重な論文です。この450頁に板碑の表面の微細な表面形状を表すらしい「フィッシャー」と言う言葉が書かれています。
誠に不勉強で申し訳ないのですが、ひょっとしたら破面の亀裂の伝搬方向を示すこの様な形状をここでは「フィッシャー」と呼んでいるのかな?と思ってこの画像を撮影しました。
これはスレートの裏面(反対側から穴を明けて居ると言う意味で)を、横からのLED照明で凹凸を強調してみたものです。岩石・鉱物ではあまり使わない用語の様に思います。

2014年2月2日日曜日

稲井石とスレートの観察 (2)板状の劈開

これは蛤浜バス停の山側で採集した「月の浦砂岩部層」の岩片です。
1月29日に紹介した縞模様の在るスレートと思ったものが、希塩酸を掛けてみると泡が出ましたので、どうやら伊里前層の稲井石だと判りました。破面を良く見ると堆積面に斜めに板状に剥がれて居ました。(右側の破面を見ると判ります)そこで、この細粒砂岩のスパッと切れた端面を良く見てみるとこの様に斜めの暑さ3-6mm程の板状の劈開面が見えてきました。手前の面も全く手を入れて居ない自然の劈開面の様です。下の画像の左側の面を接写したものです。