2015年1月31日土曜日

松部石の蔵


松部石は石垣に多く使われていますが、やっと一棟の石蔵を見付けました。石蔵と言うよりは倉庫の方に近いですが意外と綺麗な状態で保たれている面が有りました。道路に面下側はモルタルで覆われています。これは明治時代の後期からセメントが入手し易くなってから漆喰の代わりに用いられ始めた凝灰岩の保護方法です。房総半島ではあまり目にしませんでしたが、三浦半島に行くと、明治時代の軍事施設だけでは無く護岸や民間の石垣等にも多用されているので驚きました。

この処歩いている三浦半島には鎌倉石・鷹取石・佐島石・池子石等が採掘されていました。
一番歴史が古いのは北鎌倉の今泉付近で採掘されていた鎌倉石で、次いで神武寺付近の池子石。これらは鷹取山や佐島で凝灰岩が採掘され始めると駆逐されて消滅していきます。
池子石や佐島石とこの松部の石材は顔付が良く似ています。

この処、大車輪で三浦半島を歩いているので、データの整理とか情報交換の為に時間が撮れなくてこのブログの更新もままならぬ状態です。29日は城ケ島と荒崎・長井を歩き、明日2月1日は浦賀の街中を午前中歩き、午後はチョットしたシンポジュームを聴講します。

2015年1月25日日曜日

松部石のもう一つの日付

 松部にはもう一か所石垣を築いた時期の判る銘板がありました。上の画像がその石垣です。神社のものです。下の画像は街中の松部石の画像です。やや風化していますが、加工が無いので石材のそのものの状態が良く判ります。但し、風化は少し進んでいます。
この処、三浦半島の凝灰岩質石材の調査に勤しんでいます。かなり画像が溜まって来たので何れご紹介しましょう。