石材に含まれる黒色ガラス質の岩片。これが産地の決め手になるか?
2015年10月3日土曜日
2015年10月2日金曜日
仮称:茂木石の建造物 (1) 茂木市内の家屋外壁
ここで取り上げている(仮称)「茂木石」は時として大谷石として観られる事も多い様です。産地も広い大谷石の岩相を一括して述べるのも難しいですが、今回取り上げる石材は栃木県でも南西部や茨城県の水戸線に近い地域に数多くその構造物が存在しているものをさしています。
大谷石の他の石材とこの茂木石を区分するものとして、この石材の中にガラス質の黒色岩片が比較的多数(一つの構造物中に複数程度)含まれて居る事を特徴として捉えています。
但し、現在知られている茂木石の採掘露頭は真岡鉄道茂木駅裏の元東芝の地下軍需工場として使われていたものだけであり、現在は内部に入れませんが、ここではこのガラス質の黒色岩片は観察されて居ません。この種の石造物の所有者が「茂木」と考えておられる例が有る事。この黒色岩片以外の岩相が非常によく似ている事から取敢えず(仮称)の文字を入れて「茂木石」としています。尚、「大谷石百選」と言う刊行物には、茂木石の詳細な特徴は述べられていませんが「旧須藤郵便局」がこの石材を用いた例として上げられていますが、残念ながら、数年前に調査した時点でこの建物は解体されていました。
産地的には、市貝町に産出した「大谷津石」、茂木の「高岡石」、「坂井石」、「大門石」、「小糸石」、益子の「芦沼石」、「七井石」、「小宅石」等にもその可能性が在りそうだと考えていますが、現在の所、これらの採掘露頭を特定出来ていません。(芦沼石の丁場が現存している事は判っています)
大谷石の他の石材とこの茂木石を区分するものとして、この石材の中にガラス質の黒色岩片が比較的多数(一つの構造物中に複数程度)含まれて居る事を特徴として捉えています。
但し、現在知られている茂木石の採掘露頭は真岡鉄道茂木駅裏の元東芝の地下軍需工場として使われていたものだけであり、現在は内部に入れませんが、ここではこのガラス質の黒色岩片は観察されて居ません。この種の石造物の所有者が「茂木」と考えておられる例が有る事。この黒色岩片以外の岩相が非常によく似ている事から取敢えず(仮称)の文字を入れて「茂木石」としています。尚、「大谷石百選」と言う刊行物には、茂木石の詳細な特徴は述べられていませんが「旧須藤郵便局」がこの石材を用いた例として上げられていますが、残念ながら、数年前に調査した時点でこの建物は解体されていました。
産地的には、市貝町に産出した「大谷津石」、茂木の「高岡石」、「坂井石」、「大門石」、「小糸石」、益子の「芦沼石」、「七井石」、「小宅石」等にもその可能性が在りそうだと考えていますが、現在の所、これらの採掘露頭を特定出来ていません。(芦沼石の丁場が現存している事は判っています)
黒色ガラス質の岩片を含む部分の拡大図
2015年10月1日木曜日
凝灰岩の中の繊維状軽石
今回の調査中に、大谷石の仲間の「茂木石」であろうと思われる石材を利用した石塀・石垣・石蔵を数多く観察する機会を得た。残念ながら、茂木と言われながらも茂木駅裏の露頭とはやや一致しない部分が有るのだが、大谷石の仲間は、様々な岩相を示す割りには、「大谷石」とひっくるめて言われてしまう事が多く、夫々の岩相区分がハッキリしないものが多い。
2015年9月29日火曜日
砂金では無くて残念
水戸線の岩瀬駅から下図に示したシームレス地質図に赤線で記したコースを歩いてみました。
地質図の記号の説明は省略しますが、岩瀬駅の南にホルンフェルスが分布していて南側の花崗岩類と接しているらしいので、このフォルンフェルスを観察するのが目的でした。
ホルンフェルスは付加体の砂泥互層起源とチャートを含んでいるらしいのと、菫青石帯らしい事が判っていました。露頭そのものが非常に少なくて、山の形状も緩やかなので殆ど基盤が出て居る事は期待していなかったのですが、最初の内は雲母を生じた変成岩体である事は間違いないのですが、ボコボコで、トテモ薄片を造れるような硬さでは有りませんでした。
少し奥に、傾斜が急な場所がありましたので、この付近なら堅い露頭が有りそうだと見当を付け、散策している方にお聞きすると笑いながら「瀧も有るし」「眺めも良いですよ」戸の事なので、神社の有る「御嶽山」を目指しました。
貯水池の少し上辺りから、転石に堅めの岩片が見え始め、本当に小さな渓流に沿って登ると木樋管に支えられた「瀧」にさしかかりました。
下の2枚は、滝壺と言う程でも無い部分に真砂が堆積し、落水で雲母が縞模様を造っていましたので撮影してみたものです。静止画では波の表面での反射が邪魔して観難い部分もありますが、まるで砂金の堆積の様に美しい縞模様でした。
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