2020年3月13日金曜日

大谷石の狛犬:3月13日


栃木に行けば珍しくも無いのだろうが、都内では大谷石を用いた狛犬は珍しい。足立区小台の神社は基壇にも大谷石を使っており、切削痕から昭和30年以降のものとわかる。
都内の神社で、凝灰岩質石材の使用の痕跡を探すのはかなり確率が悪い調査なので最近はGoogle を使って、ここは「絶対」無い、「ありそうな雰囲気がある」、「あるけれどはっきりしない」、「これは絶対調査に行く」等と分けてリストを調整している。この神社の狛犬は、緑色凝灰岩だが「大谷石」かもしれないと思いつつも、南千住で一ヵ所立ち寄って、都電に乗って小台迄行き、川を渡り行ってみたが、大谷石のしかも昭和三十年代以降の作品と判ったので、観察事例集には含めるか否かを検討中。大量生産開始後の石材は外すべきなのだろうが、この粗い顔つきが面白い。