2018年7月27日金曜日

GVP 火山活動情報の概要:7月18日 ⇒ 24日;22火山

New Activity/Unrest
Asamayama :浅間山 | Honshu (Japan)  | 283110 | Elevation 2568 m
7月16-23日の間、白煙が山頂火口の上空 300 m まで上昇し、2017年12月23日以降初めて夜間には火映現象が観測されています。
⇒火山の状況に関する解説情報 第59号が、23日1600時に公表されており、火山性地震が連日21-38回発生しています。います。

Etna  | Sicily (Italy)  | 211060 | Elevation 3295 m
7月16-22日の間、火山ガスの噴煙が山頂火口から立ち昇り、小規模のストロンボリ式噴火活動が北東側の“NEC”火口底の三か所と“Bocca Nuova”火口内の二ヶ所の火口で発生している。活動は火口内に限定されており噴石は火口内に留まっているが、時折、白熱した溶岩が火口縁の上空 100 m まで飛散する。時折、火山灰を含む噴煙が生じるが火口周辺で拡散している。

Krakatau  | Indonesia  | 262000 | Elevation 813 m
7月18-20日の間、火山灰を含む噴煙が高度 1.5 km に達する。警戒レベルは“1-4”段階の“2”。火口から 1 km 以内は立ち入り禁止。

Nishinoshima :西之島 | Japan  | 284096 | Elevation 25 m
7月12日1124時に、ごく小規模の噴火が発生し茶褐色噴煙が火口付近から上昇した。上空からの調査で堆積物は火口から 400 m 以内に留まっている。熱異常は観測されていない。火口から 500 m 以内は立ち入り禁止。⇒海上保安庁から7月20日に、画像を含む2頁の「7月14.18日観測の西之島の噴火について」が固評されています。
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KIKAKU/press/2018/20180720.pdf

Semeru  | Eastern Java (Indonesia)  | 263300 | Elevation 3657 m
7月20日に小規模の噴火が発生し、火山灰を含む噴煙が高度 4.9 km に達し南西に拡散しました。

Sierra Negra  | Isla Isabela (Ecuador)  | 353050 | Elevation 1124 m
噴火活動は7月23日現在もその強さを変化させながら継続中です。6月26日に最初の四か所の割れ目火口が開口し噴火活動が始まりました。割れ目火口“1”は“Volcán Chico”側のカルデラへ壁付近で 4 km に亘って開口し、この火口からの溶岩流は山腹を 7 km に亘って流れ下り、火口内では 1.7 km を流れ、16.1 平方キロメートルを覆い尽くしています。割れ目火口“2”は 250 m の長さでカルデラの北西側に位置し、流れ出た溶岩流は 3 km に亘り、 2.3 平方キロを多い覆いました。割れ目火口“3”はカルデラの西側に位置し、 250 mの長さで開口し、溶岩流は山腹を 2 km 流れ 0.3 平方キロを覆いました。割れ目火口“1-3”は6月27日まで活動し、割れ目火口“4”は 250 m の長さで、北西側山腹に位置し未だに活動的です。この火口から流れ出した溶岩流は7月9-10日の間に海岸に達し、16日には 11.6 平方キロを覆いました。(全ての溶岩が覆い尽くした面積は 30.4 平方キロに亘ります))

Villarrica  | Chile  | 357020 | Elevation 2847 m
7月18日の朝にウエブカメラで二ヶ所の水蒸気と火山ガスの噴煙が生じている事を記録しました。この日、11時から12時に掛けて2017年12月以降最大の熱異常が観測されています。この日遅くには火口の火映現象も観測されています。火山性地震が7月20日の0627時に観測されその数時間後に、火山ガスと水蒸気の噴出が収まりました。火口の火映は23日も観測されました。

Ongoing Activity
Agung  | Bali (Indonesia)  | 264020 | Elevation 2997 m
7月18,20,及び23日に噴煙が火口縁の上空 200-500 m まで上昇し、22日には灰色の噴煙が 1.5 km まで上昇しました。 警戒レベルは“1-4”段階の“3”。半径 4 km 以内は立ち入り禁止。

Aira 桜島 | Kyushu (Japan)  | 280080 | Elevation 1117 m
7月17日1336時に南岳火口から噴煙が火口縁の上空 1.2 km まで上昇しました。亜硫酸ガスの噴出量はこの日、日量で 1,300 トンでした。20-23日の間は小規模の噴火が観測され、火口の火映は22日と23日に観測されています。警戒レベルは“5”段階の“3”。

Ambae  | Vanuatu  | 257030 | Elevation 1496 m
7月17-24日の間火山灰を含む噴煙が“Lake Voui”内の火口から高度 2.1-5.5 km に達しました。報道に拠れば17日に活動は活発化し、島の北側と東側に降灰があり、島民は暗い時間を過ごしました。火口から 30 km 離れた“ Penama Provincial Headquarters at Saratamata”地区から鳴動音の報告がありました。火山学者のFWにより広範囲に被害と住民の混乱をもたらしており、島の西部に続く道路は洗浄されています。

Bagana  | Bougainville (Papua New Guinea)  | 255020 | Elevation 1855 m
7月22日に火山灰を含む噴煙が高度 2.4 km まで上昇した事が報告されました。

Cleveland  | Chuginadak Island (USA)  | 311240 | Elevation 1730 m
この間も噴火に対する懸念は続いていますが、特段の現象は観測されていません。18日と23-24日には弱い地表面温度の上昇が観測されていますがそれ以外の日には雲に阻まれて観測出来ていません。衛星画像から火口内と東側火口の周辺で堆積物が観測されており、地震では観測出来ないほどのごく小規模な噴火が発生したものと思われます。航空カラーコードは「オレンジ」

Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 | Elevation 1229 m
7月18-23日の間火山灰を含む噴煙が高度 1.8 km 上昇した事が報告されました。

Ebeko  | Paramushir Island (Russia)  | 290380  | Elevation 1103 m
7月13-20日の間、噴火が観測され、火山灰を含む噴煙が高度 3.4 km に達しています。航空カラーコードは「オレンジ」

Fuego  | Guatemala  | 342090 | Elevation 3763 m
7月19-20日と23-24日に岩屑雪崩が火口から南~西側山腹を下りました。弱い爆発が 23-24 日に発生し少量の火山灰を含む噴煙が発生しました。

Karymsky  | Eastern Kamchatka (Russia)  | 300130 | Elevation 1513 m
7月13-20日の間、熱異常が観測されました。14-19日には火山灰を含む噴煙が、西から南西側に 500 km まで広がりました。航空カラーコードは「オレンジ」

Kerinci  | Indonesia  | 261170 | Elevation 3800 m
7月22日に火山灰を含む噴煙が高度 4.3 km まで上昇しました。

Kilauea  | Hawaiian Islands (USA)  | 332010 | Elevation 1222 m
⇒特段の活動状況の変化は記されていないので、日々更新の画像と共にHVOのサイトで状況が紹介されている事も有り省略します。下記サイトを参照下さい。
https://volcanoes.usgs.gov/volcanoes/kilauea/multimedia_chronology.html

Pacaya  | Guatemala  | 342110 | Elevation 2569 m
7月19-20日と23-24日にストロンボリ式噴火が“Mackenney Crater”加工で発生し噴出物は火口縁の上空 30 m まで上りました。同火口から流れ出した 200 m に達する溶岩流は北西側山腹で観測されます。

Sabancaya  | Peru  | 354006 | Elevation 5960 m
7月16-22日の間もこの火山は日平均25回の爆発が発生しています。ハイブリッドの地震は稀で弱い常態です。火山ガスと火山灰を含む噴煙は火口縁の上空 2.5 km まで上昇しています。7月18日に観測された亜硫酸ガスの発生量は日量で 12,068 トンでした。半径 12 km は立ち入り禁止です。

Sheveluch  | Central Kamchatka (Russia)  | 300270 | Elevation 3283 m
クベルトに拠れば、7月13-20日に掛けて熱異常が観測されています。18日には舞い上がった火山灰が 62 km まで飛散しました。航空カラーコードは「オレンジ」

Turrialba  | Costa Rica  | 345070 | Elevation 3340 m
7月23-24日に活動が活発化し、以下の各地に降灰をもたらしました。“ Coronado, Tibás (35 km WSW), Goicoechea (28 km WSW), Moravia (31 km WSW), and other areas in the Valle Central.”
以上

2018年7月23日月曜日

佃一丁目~月島地区界隈

 地下鉄の駅を出て佃一丁目の住吉神社を目指し高層のマンション群の間を抜けると軒を接した商店や住宅の密集する一角に差し掛かる。その密集した住居の中ほどから一本の公孫樹が頭を出している。これを目指して狭い路地に入るとその中ほどに、入り口を守る様に公孫樹の大きな幹がはみ出した奥に「佃子育て地蔵尊」が坐す。

 御本尊は恐らく根府川石であろう石碑に線刻された地蔵尊だが、

更に奥には木製の玉垣に囲まれて小さな石が鎮座す。残念ながらこの石については色々と調べて見たが由緒等が判らない。神秘を探求するなかれ?

 地蔵尊の在る路地を抜けると「波除於咲稲荷神社」が目の前であり、その背後は古くからの石垣が残る水路となる。

稲荷神社の前面は赤文字で強調された奉納者の名前が彫られた恐らくは須賀川石の玉垣が目立つが

境内に入り拝殿の左右を子細に観察すると、参詣者には目立ち難い場所の玉垣は、半ば風化剥離が進んだ伊豆の細粒の凝灰岩で出来ている。目立たない場所を密かに守ろうとする粋な御仁の計らいで古くからの石材を観察する事が出来た。



 有名な住吉神社を抜けると「石川島灯台」のモニュメントの脇から、元々は人足寄場として埋立てられた「石川島」地区にはいる。高層のマンション街の一角には、「石川島播磨重工業」の記憶を残すかのような煉瓦積みも観られ、


建物の中には狭いながらも官製造船所を買収して起業した現“IHI”の資料室が地域の歴史を語ってくれる。高層棟の内装にはサンゴ化石が密集した大理石が張られている。
 この地は実は“IHI”が初めて機械式の土圧シールドを製作し、施工したシールド掘削機の聖地でもある。サラリーマン時代の様々な仕事の思い出が脳裏を駆け巡る。