2010年1月2日土曜日

福島県会津下郷塔のへつりカルデラ周辺(18)

これは恐らく甲子旭岳(1835.2m)だと思うのですが、山体の大部分が崩壊して本来の火山地形は失われています。山頂の南西側には小さな坊主沼と避難小屋があり、春先の残雪で縦走者に遭難が多い場所です。私も私の友人も結構危険な目に合っています。三斗小屋温泉から、三本槍⇒旭岳⇒甲子山から甲子温泉に抜ける良いコースがありました。旭岳北面には火山構造が露出しているとの事でここももう一度歩いてみたい場所です。時代は塔のへつりの後になります。

2010年1月1日金曜日

福島県会津下郷塔のへつりカルデラ周辺(17)

本年第一弾の画像は、塔のへつりカルデラから少し離れてしまいましたが、会津田島から良く見える「舟鼻山」(1223.6m)附近の画像です。場所は
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=371515&l=1394225
「死都日本」で一躍有名になった「加久藤カルデラ」が形成された時に、火砕流が作り出した平坦地に「加久藤面」と呼ばれる非常に平坦な地域があります。河川の浸食により形成された平坦面とは異なる、火砕流により形成された平坦面です。塔のへつりカルデラ附近にも同様な平坦面が在るのですが、画像が無いので少し離れた、この画像をご紹介します。1/25000地形図を是非ご覧下さい。他にもこの附近には数箇所この様な平坦面が在ります。2/20追記 今年分から毎月1日にインデックスを入れます。
これまでの主要なテーマの開始日を下記に紹介します。
2009年11月15日:栃木県足利市房州石の塀
2009年11月25日:千葉県清和県民の森
2009年11月29日:東京都某所沖積シルト粘土層
2009年12月 5日:栃木県塩原温泉の湖成層
2009年12月14日:福島県会津下郷塔のへつりカルデラ周辺

2009年12月29日火曜日

福島県会津下郷塔のへつりカルデラ周辺(16)

塔のへつりカルデラの噴火後に生成した二岐山(1544.3m)です。正確な場所は失念しましたが、鶴沼川沿いを湯野上温泉方面に下りながらの景観です。塔のへつりにはこれ以外にも幾つかの火山が噴出しています。その中でも取り分け姿が美しくしかも厚い溶岩流を鶴沼川沿いに流出させており、その溶岩流の形状は1/25000地形図にはっきりと記されています。これが今年最後の画像になります。3~4日間静岡県の海岸線をメインに歩く予定でその間お休みします。

2009年12月28日月曜日

福島県会津下郷塔のへつりカルデラ周辺(15)

湖成層の平穏期(?)と岩片の多い部分の画像を追加しましょう。湖成層の中に岩片が多く含まれる部分とそうでない部分が此処にもあります。岩片が含まれる部分もその中では低い部分にはまだ岩片がしっかり残っている部分と、タフォニーの様に凹んでしまった部分や、中にその岩片が残っている部分等があります。
この後は後カルデラ丘や柱状節理、更には火砕流堆積物による平坦面等もご覧頂こうと考えています。
塔のへつりカルデラ周辺はとても見所の多い場所です。

2009年12月27日日曜日

福島県会津下郷塔のへつりカルデラ周辺(14)

堆積層中の岩片の画像をもう少しご紹介しましょう。これは少し観難いかもしれませんが、クリックして大きくして頂ければ水平な堆積層が見えると思います。この附近も、単なる流水の浸食で凹みが出来た訳ではないので、壁面は平滑になっています。堆積直後の水流で外側の堆積層が曲がって見えるのが面白いですね。
湖成層が在る程度の厚みと締め固めを受けた後に噴火でばらばらに破砕され、なにかの機会に流されてきたのでしょうか?回りが少し丸みを帯びているので、これは流されて来たのでしょうか?