2011年11月19日土曜日

鋸山風景:D-2;山頂部風景


鋸山の名所に断崖絶壁の上から張り出した「地獄のぞき」があります。上の画像はこれをコンサートホールと呼ばれる元の丁場付近から眺めたものです。その下に見えるのは、房州石を採掘した後の絶壁です。絶壁が残ったのは恐らく私有地での採掘権の有無の問題だと思うのですが、何故、張り出した状態で「地獄のぞき」と言う展望台が残されたのでしょうか?下の画像は別の方角から見た「地獄のぞき」です。崖の付け根の辺りに横一筋の凹みが見えます。どうやら此処を掘削してみたけれどあまり良い石材では無かったので、これ以上掘削をする事を諦めた後らしいのです。

と言う事は、現在の「地獄のぞき」の張り出しの部分は、実は良質の石材では無かったので採掘されずに残ってしまった可能性が高いのかもしれません。(硬過ぎたのか?)この竹岡層はこの付近では南に向かって下がる傾きですから、この残された部分が商売にならなかった可能性は高い様です。地獄のぞきならぬ少々怖いお話です。ちなみに小生は一度だけこの先端まで行った事が有りますが余り良い気持ちではありませんでしたネ!

2011年11月17日木曜日

鋸山風景:D-1;山頂部風景

鋸山に登るのに足で稼がなくても、ロープウエイがある。山頂部は日本寺の寺領が大きな部分を占めているので、歩いて登っても日本寺の境内を通るとき名拝観料を徴収されるのが悔しい!この斜めに走る鋸山の地層風景はロープウエイの山頂駅横の崖でみられるものです。

2011年11月16日水曜日

鋸山風景:C-7:車力道

車力道の途中には放棄されたのか切り出した岩が残されたり、下の図の様な石垣が各所にあります。上の画像は索道で運搬時に落下してしまったものかもしれません。索道は採掘場所の移動に応じて何度も移設された様で、車力道としてハイカーに開放されている道沿いにもそれらしい遺構が見られます。勿論、車力道もこの1本だけでなく、採掘場所により様々な経路が辿られた様です。

2011年11月14日月曜日

鋸山風景:C-6;車力道

坂道の途中で見掛けた薄いラミナの模様です。
若い頃に、月山や鳥海山を良く歩いていました。羽黒山の長い石段を歩いていると途中の二か所でしたか、石段に御猪口と徳利の絵が刻み込まれていました。流石にこの鋸山ではその様な掘り込みはありませんが、所々の凝灰岩に見られる線彫りの様な流れは大好きで、疲れた体に涼風が吹き込む雰囲気です。

2011年11月13日日曜日

鋸山風景:C-5;車力道

車力道の中には、露頭をこの様に削り込んでしまった部分もあります。壁面下部の削り込みは雨水を路面に流さない為の工夫でしょうか?