2012年3月10日土曜日

岩舟駅舎のドイツ積み 岩舟石

丁度1ヶ月振りに、「日本で一番小さな石の資料館」を訪問した。実は前回訪問した時に拝見した岩舟石の写真集が在って、これを購入させて頂く積りだったのが、奥様との話で旧採石場へ話から、外に出てしまって、そのまま採石場跡地に向かってしまって、帰宅途中に購入し忘れた事に気付いた次第。 
処がその「岩船石の記録 岩舟石の資料館 写真資料集」は小部数の発行で、販売用のものは現在無いのだとの事で残念ながら入手する事が出来ませんでした。
そこで、幾つかの画像を写真撮影させて頂いた。
この画像は2月11日に、訪問した際に、帰りに岩舟駅に立ち寄り、駅舎に使われていたいあw船石を撮影したものです。この組み方は珍しいなと思って居ましたら、これは「ドイツ積み」と言う手法なのだそうです。
画像の連載もあっちに行ったりこっちに飛んだりで申し訳ないのですが、今日は房総半島の鋸山の採石場跡地を訪ねる企画が雨で延期になったので、群馬の凝灰岩を探しに行く途中に立ち寄らせて頂き、貴重なお話を伺う事が出来ました。岩舟石の画像は他にもあるので、ゆっくりご案内します。

2012年3月9日金曜日

神津島 多幸湾の黒耀石 -2

正統派の観察者はこんな事をしないのですが、コリメート撮影の時にほんの少しカメラの光軸と顕微鏡の光軸をずらしてやると影が出て来ます。画面が均一な明るさにならない状態ですね。
そうすると、この黒耀石の様な、オープンでは真っ白で、クロスにすると真っ暗になってしまうようなガラスにも、この様に不均質な部分が在ったり流離模様が見えて来たりします。上部~右上の部分の淡い影の中にも、下側ではっきりと見える構造と同じものが出来掛かっている事が理解できる訳です。オープンで黒く見えるからと言って、全てが不透明な酸化鉄の微小な結晶があると思うのは間違いで、この様に観察方法を変えたり、レンズの倍率を代えて、チェックをする事が大切です。
なんて言いながら、斜長石・石英・輝石・角閃石・緑泥石以外は殆ど区別がつかない初心者ですが、普通の人がやらないような変な観察方法は妙に考え付くおっさんの観察記録です。
前の画像と比較してみて下さい。角度と倍率は少し違いますが大体同じ部分を観ています。

産地は異なるが、真珠岩の拡大画像が出て来たのでご紹介しよう。これは月山南側で産出するもの。スケールは無いのでごめんなさい。横幅が50mm位だったろうか・・・




2012年3月8日木曜日

神津島・多幸湾の黒耀石?真珠岩 -1

神津島の黒耀石の薄片がありましたので観察してみました。薄片を偏光顕微鏡で観察したり、実体顕微鏡で表面を舐める様に観察するまで、実は「黒耀石」と「真珠岩」と「松脂岩」との差が良く判って居ませんでした。勿論、今でも判っているかはなはだ疑わしいものですが・・・
観察してみると、これは真珠岩に近い黒曜石だと判りました。上の画像はオープンニコルです。黒耀石はクロスニコルにすると真っ暗になりますが、この薄片の場合は所々に「斜長石」の結晶が入っています。それを核にして同心円状の模様が微かに見えた様な気がしたので、薄片の上をうろついて居たらこんな構造が浮かび上がって来ました。画面左側はなんだか私の大好きな枕状溶岩の重なりの様にもみえますね。倍率は確かx10x10で100倍。下の画像はx10x40の400倍でこの模様の様な部分を見てみたものです。
屈折率の関係で模様の部分はひどく凸凹の様に見えてしまいます。
明日、時間が在ったら、上の画像を少し「正しくない」観察方法で撮影した画像をご案内しようと思います。出来れば本格的な真珠岩の実態顕微鏡画像も何処かに在る筈なので探してみましょう。 

2012年3月6日火曜日

高畠石 山形交通 旧高畠駅駅舎の軽石-3

又しても軽石です。でも多分軽石の画像はこれが最後です。丸で材木の化石が石に埋もれている様な雰囲気ですよね。でもこれも軽石の部分です。軽石は徐々に小さくなりますので、軽石の連続気泡は最初のサイズよりは細くなっているのでしょう。

2012年3月5日月曜日

高畠石 山形交通旧高畠駅バスの車庫

高畠石に戻ろう!これは多分鉄道からの乗り換えようバスの車庫だっただろう建物の側面。雪の中で暖色系のこの色はなんとなく嬉しい。これまでにこの石を見なかった訳でも無いのだろうが、今回の旅で改めてこの色合いに暖かさを感じた。

2012年3月4日日曜日

房州石、ケーブル(索道)跡

千葉県立中央博物館の野外観察会「房州石の石切場跡をたずねる」が迫って来ました。
私もガイドの一部の資料作成を仰せつかっていますが進みません!
私の担当は「国内の凝灰岩石材産地リスト」 取り敢えず Ver.1.0版を作成中。現在189の岩石名を特定出来ました。配布はリストだけだけれどバックデータの量が多く、この整理が大変です。
もう一つは、このブログでも既に取り上げている「古墳と房州石」の問題。これは既に原稿は完了。
  索道関係の画像をこれまでにご紹介していない事に気付いたので追加します。
上の画像はコンサートホールに設置された石材運搬用の索道のこれはガイドの一部の様です。
下の画像は麓側の積み替え基地の跡です。この二か所の稼働中の画像は「房州石の歴史を探る」金谷 石のまちシンポジューム特集 と言う資料の39頁に掲載されています。地質観察で山に入ると、材木の切り出しに現在もこの索道は使われていて、画像を残しておこうと思いながらまだデジカメでの資料が無く残念です