2013年7月27日土曜日

爪木崎:熱水変質

二日間、伊豆の下田付近を徘徊してきました。一人旅では無く他に地学の専門家お二人との旅の中で最後に爪木崎に立ち寄りました。灯台に近い海岸で、緑色凝灰岩の中に最初は岩脈と思ったのですが、熱水変質を受けた脈がありました。付近の熱水変質部分をチェックしていると熱水脈の中にこの様に微細な水晶が集積している場所を見付けました。
手持ちカメラでの撮影なのでこれが限界のサイズという大きさですが、撮影した画像を良く見ていると小さいながらも放射状に水晶が生成している部分も有りました。勿論、希塩酸には反応しない事を確認しています。

数日画像をUP出来ませんでしたが、もう数日、データの整理やetcで抜ける日が多くなりそうです。

2013年7月24日水曜日

高梁川の河床礫 (9) 花崗岩礫 ?

河床礫の面白さは、実に広い地域の岩石を一か所で観察する事が出来る事なのだが、困った事に、たまたま見付けて採集した岩石片について、もう少し詳しく調べようと思っても、「もう一つ!」が見付からない事が多い事ですね。これも。カリ長石らしいピンクの鉱物を含んでいるので、万成石を思い浮かべて採集し、チョット割ってみたのだが、いまひとつ判らないのですね。
赤過ぎる部分は多分鉄分の酸化なのだろうが・・・・・

2013年7月21日日曜日

高梁川河床礫 (8) :基質はやはり碧いものも多い

この礫も、他と似たようなものだが、やはり基質の部分は碧い。日本人は青と緑の区別が就き難いので、交通信号を青と云ったり緑と云ったりする民族なのだそうだが、これは緑だろうか?
鉄錆色に近い赤色のチャート岩塊が多く含まれて居るので赤い様に想ったりするが、緑色岩の礫が多い。この部分は元は玄武岩だろうと思わせる、しかも千葉の鴨川の枕状溶岩とそっくりの礫も多い。北九州の玄界灘が広がり始めた頃には、北九州市内の小さな単成火山群も、下関の連中も、萩や島根の単成火山群も、ガンガン爆発を繰り返していたのだろうと思うと、ふるさとの海や山が懐かしい。

関門国道トンネルの工事誌を読みながら、海底下で鍾乳洞にぶつかったり、単成火山の根本に近い部分を掘り進む縦断図を思い起こすと酒が旨かった。御裳裾川公園に関門国道トンネル初代工事長の加藤さんの胸像が有る。加藤さんの御子息や御息女との酒は何時も楽しく時が過ぎたものだった。関門層群と云う言葉を聞くとお二人の事を思い出す。最近は墓参にも暫く行って居ない。