2013年10月19日土曜日

伊豆半島湯ヶ島層群 凝灰岩中の貝化石

千葉県立中央博物館では毎年「県外岩石観察会」を開催しておられる。今年は「伊豆石と伊豆半島」の二日間の旅。といっても往復の所要時間が長いので実質の観察時間はかなり限られてしまうのだが、房州石を知る為には伊豆石を観なければならないし、伊豆石を見るなら伊豆半島の代表的地質を見ておこうと言う訳で最後の下見に御一緒してきました。
これは湯ヶ島層群の凝灰岩の中に熱水変質を受けたとても硬い部分が有りその破面に偶々出て来た貝化石。化石の直ぐ傍には熱水の脈があり水晶が晶出していました。
画面の横幅は上に写しこんだスケールから約53.4㎜程度。画面右下や他にも貝殻の剥片の様なものが見えます。露頭の場所は、観察会の時にこれを参加者の皆さんにお見せしたいので取り敢えず・・・・
他にも二枚貝の断面の様に見える円弧等がありましたがまだ未確認です。
岩体全体が硬い訳では無く、熱水脈の周囲のある部分が硬く、直ぐ傍でもザクザクの部分があり、熱水変質の不思議を見た感じです。

岩石表面を接写する際に、スケールに厚みが有るものだと焦点がボケたり、表面が光って露出が合わない様な事が有るので、今回は工事屋さんが使う薄いプラスチックの「クラックスケール」を使ってみました。反射がきつくて駄目かなと思いましたが意外とスケールが鮮明に写ってくれましたので、暫く試してみようと考えています。この様な接写をする場合は、スケールを出来るだけ近くに置きたいので、帰宅してパソコンで見ると焦点がスケール側に在って残念な思いをする事が良くあります。

2013年10月15日火曜日

野蒜石:旧野蒜駅横 岡田石材殿資材倉庫 (4)

窓の部分は外壁とはやや異なる石材を用いている。スライドする部分は大谷石の様ですね。圧密度や溶結度が異なりやや強度が高いものを使っているのでしょう。
処で、かなり黒い色の様な雰囲気ですが、此の石材の破面を見るとこの黒い粒子分が見えないのです。参考の為に破面もご覧頂きましょう。津波で何かがぶつかって欠けたのでしょうか?
黒い粒子も無い訳ではないけれど破面だけ色白ですよね。露頭ではこの色なのでしょう。
時間の経過で黒色系の粒子(砂・礫)が洗いだされて来るのでしょうか?
15-16日と台風が来そうですが仙台出張。17-18日は伊豆半島南部を歩くので更新が出来ません。出張が中止になれば勿論更新します。

2013年10月14日月曜日

野蒜石:旧野蒜駅横:岡田石材殿資材倉庫 (3)


私は上の段の画像の様に不連続と言うか、異常堆積と言うか、単調ならざる堆積模様や本質岩以外の石材の混入を見るのが好きで、偶々道路から直ぐに見える側の一番下に有ったこの石材に引き寄せられた。
上の画像はクリックして拡大して観て頂くと、画面の右側の底の部分が鋸歯状になっています!

2013年10月13日日曜日

64歳の定年退職後に開始したこのブログ

2009年7月末で20歳から44年間勤務した企業を定年退職してこのブログとは別の「枕状溶岩の露頭」と言うブログを立ち上げたのが、その年の9月8日。

永年、調査してきた「まくら状溶岩」の露頭情報を何らかの方法で公表出来ないかと考えた末が、ネット社会の便利さを利用したブログだった。費用が全く必要無く行けるのが魅力だった。
「まくら状溶岩」を「枕状」としなかったのは有る教育委員会の無知と無礼に頭にきて、読み間違いの無い様に表記を選択した結果だった。
当初は1年程度で画像データが当時の容量一杯になると思っていたので一杯に成ったら辞める積りだった。第一「まくら状溶岩」なんてものの露頭情報や画像なんてものに食いつく人が居るとは殆ど想像が出来なかった。
意外に早くやって来たのは自分の体力の衰えで、高所や海岸の岩場をバランスよく歩く能力が退化し、枕状溶岩の露頭を歩く事を諦めざるを得ない老化だった。
意外と枕状溶岩にもアクセスが安定的に在ったので、これを維持する為に予てから調べていた火山情報を流す事で継続する事とした。投稿しないと整理ボックス行だもんね!

この「岩石と土の表情」は、2009年11月15日にスタートした。埼玉県の古墳に「房州石」が使われていると言う「記述」に反発したもので、結果的に「千葉県産建築石材の採石・流通・現状」を調べると言う途方もない素人のやっつけ仕事的ライフワークの画像集の発表の場となっている。
ここ数年、年に10,000枚程度以上の岩石の写真を撮影しているそのほんの一部です。

最近まで、投稿済画像データ容量をチェックしていたが面倒で止めた!このブログが何時データ容量の限界に達するのかは判らない状態。時々見直して特に火山データ等は古いものは出来るだけ削除しているが、金が無いから容量が限界に達したらその時点でストップします。

現在、二つのブログで2,557件の投稿をし、87,422件のアクセスを頂いている。といってもアクセスの中には、詐欺的手法のアクセスも多いので実勢は不明。一枚の画像に平均30アクセス。
大体毎日100アクセス以上は頂いています。有り難い事です。

既に68歳になっているので、仕事(年金だけじゃ地質をやる様な費用は捻出出来ない)を続けられる間はブログも続けたいけれど、容量が一杯に成ったら明日にも辞めざるを得ないのだろう。
画像データだけで3GB程度に達していると思います。
画像は小さな画像なんて意味無いので、一応水平方向は1280ピクセルに調整しています。

画像のDLはご自由にどうぞ。元画像が欲しい時はコメント欄にメアドと共に書込んで下さい。
公表せずにデータをお送りします。引用元や画像提供のコメントは不要です。


野蒜石:旧野蒜駅横 岡田石材殿資材倉庫 (2)


壁面に用いられた石材画像を2枚。

昨日は富津市の鋸山の麓の町金谷で開催された「石のまちシンポジュウム」を聴講させて頂いた。100名以上の方々が酸化されておられただろうか。シンポの後8時まで開かれた交流会に30名ほどの方々が参加されていた。
偶々小生の前に座られておられた方が、このブログを見て下さった事が在る様で小生的には勝手に盛り上がってしまったが、夫々の世界で造形深い方々のお話は学ぶべきものが多い一日だった。今日はこの晴天の中を昨日シンポに参加された30名近い方々が鋸山の石丁場を歩きはじめておられる時刻だ。