2017年12月2日土曜日

一度は自腹で行かないと終わりそうもない!

ややお金持ちの友人から、東武電車の株主優待券を8枚頂いた。年内のみ有効なので栃木市藤岡町と茨城県古河市(3回)へのフィールドワークに無料乗車券8枚を使った。
 残念ながら、どうしても後一日は交通費を自腹で行かないとなんとなく収まりが付きそうにない状態になってしまった。

図は古河市への3回の調査でGPSの軌跡。二点鎖線の赤い四角の領域が残ってしまった。ここを抑えると古河市の全域とは行かないが、既に40の社寺を巡ったので一応傾向は掴めたと云えそうだ。

 画像は、この地方で有力な石材の「岩舟石」(栃木市岩舟地区産出)の切石が神社の礎石に使われていたものの一例。石材を堆積方向に無関係に切り出しているのか?いろんな方向に堆積構造が良く観察される。この岩船駅前の「岩舟石」と真岡市の外れの「磯山石」はこの様な堆積構造が見える事が多い。尤も、磯山石は含まれている角礫のサイズが馬鹿でかいものが有って判り易い。

 神社の鳥居の柱部分で多分「シュレーリン」と云う奴だと思う。花崗岩のマグマが貫入してきた時に、天井部分に在った岩石が花崗岩マグマの中をゆっくりと回転しながら落下して行き、周りに不均一をばら撒いて渦巻き模様を造る事が有る。石切り場を観ていても中々出会えないが、稲田の花崗岩で観たものは秀逸だった。
 今日は、さて、この辺でバスに乗って駅に戻ろうかと思ったら、只でさえ本数が少ないのに、二本もバスに置いて行かれてしまって歩く羽目になった。なんだよ!等と思いながら歩いていたら、マーキングはしていたが此処は飛ばしても良いだろうと思っていた小さな祠の様な神社の傍を歩いたのでヒョイと覗いてみたら伊豆の軟石が使われていた。



バスに乗れなくてよかった!!!
石材の表面が清浄に保たれているのは嬉しい!

2017年11月30日木曜日

野田市でのフィールド調査を終了

チョイト手抜きでFBからコピペをやるとこんな事に成ってがっかり!これはこれでお許し下さい!

 10月初旬から野田市内を歩き始めて約二か月が過ぎ、野田市内を合計15日間、公共交通機関を乗り継いで市内にある132の神社中108ヶ所を歩き終えて一応、野田市内でのフィールド調査を終える事にした。残りの神社はインターネットで画像を確認し、こじんまりとした「祠」程度の社殿に改修されて境内も整備されて、古い時代の石材の欠片も無さそうな状態雰囲気の場所が残るがこれは「労多くして実り無し」の可能性が高いので初めから除外していて、他の神社を回る時にも遂に立ち寄る機会が無かった場所。来週からは文献調査に入る事にした。

 散布図は野田市内の調査結果を北緯・東経の座標に描かせたもので、赤丸は下田市須崎付近の石灰質生物遺骸(化石細片)が主体だが凝灰岩質の石材が使われていた場所。
緑の丸は大谷石では無い緑色凝灰岩で、下田市内か河津の澤田石と思われる石材が使われている場所。小黒丸は基礎構造がコンクリート構造に改修済で、以前の礎石の状況が確認されない場所。黒四角は前述のネット情報で調査から除外したデータを得られる可能性のほぼ無いと思われる神社。みどり△は、何処から運んだのか玉石が基礎に使われている神社。洪水等の際に赤城や日光から流れ出したものか?群馬の石材業者と繋がりが在ったものか、全く手掛りが無い。黒菱形は、栃木の岩舟石や芦野石と云った特徴が際立つ石材が中心の神社の分布。これから、石碑と文献資料に記載された創建時期や改修時期の記録と、使用された石材の種類を対比しようと考えているが、纏まる可能性はゼロに等しい。年寄りの暇つぶしだからやれる事で、科研費なんて使ってたら始末に負えないだろうと思う。
 

関宿城博物館の物見櫓から眺めた利根川から江戸川が分水する辺りの風景。遠くに見える高架橋梁は「首都圏中央連絡自動車道」

雨の日の利根運河。これは予備調査で歩いた梅雨の季節。

運河沿いに今も残る醤油製造業者の歴史が感ぜられる建物。

廃屋となった小さな社殿傍の傾斜地の落ち葉を払うと伊豆の石灰質生物遺骸(化石細片)に富む石材を用いた現われた。

伊豆産の燈籠に良く使われる現在は下田市市立幼稚園が建つ「幼稚園丁場」の石材に似た粒子変化がラミナを描く凝灰岩。

恐らくこのような高瀬舟に石材や醤油の原料を積んで行きかったであろう。「干鰯」が舟運で運ばれた地域なら、石材も運ばれているだろうから、何処まで伊豆軟石(凝灰岩)の跡を辿れる事やら!

この様に小さな祠と云える程の神社にも伊豆の石材が使われている事例が存在する。階段石は⑤と同じ伊豆の石灰質凝灰岩。

出会った不思議なものの一例:これって? 全体を日陰の中に置く為に私が変な姿勢で撮影しているので斜め画像です。まさか隠れキリシタンの十字架では無いでしょうね?

庚申塔と猿田彦大神は判るけど「文子仙」が判らない!「学」が足らなさ過ぎ!!

神社の礎石類や燈籠に伊豆の凝灰岩を使用する事は、一種のステータスシンボルだったのだろうか? 1/3 の神社に伊豆軟石が使われているのは他の地域の2~3倍に相当しそう
以上

GVP 火山活動情報の概要:11月22日⇒28日;14火山

New Activity/Unrest
Agung  | Bali (Indonesia)  | 264020 | Elevation 2995 m
⇒既に報道されている内容が多いので大幅に省略しています。
11月25日1730時に地震数が急激に増加した後、火山灰を含む噴煙が火口縁の上空 1.5 km まで上昇。2100時には火口部の火映が観測された。避難者は224シェルターに25,016名に達した。26日には暗灰色の火山灰を含む噴煙が、 2 km at 0505, 3 km at 0545, and 4 km at 0620まで上昇。亜硫酸ガスの噴出量は日量で 1,000 to 2,000 tons/dayに達した。下記に参考画像有(NASA Earth Observatory)
https://earthobservatory.nasa.gov/IOTD/view.php?id=91329&eocn=home&eoci=iotd
_previous
噴煙は火口縁の上空 6 km, 標高 9.1 km に達したとみられる。航空カラーコードは
29日にオレンジに引き下げられた。
⇒“flightradar24”でチェックすると、現時点では“Denpasar”空港付近はかなり
の数の航空機が離発着している様です。

Great Sitkin  | Andreanof Islands (USA)  | 311120 | Elevation 1740 m
水蒸気の爆発的な噴出と地震活動の増加により11月22日に航空カラーコードを「イエ
ロー」に引き上げました。21日に撮影された画像では、山頂火口内に1974年に形成さ
れた溶岩流の脇の小さな噴気孔から水蒸気が連続的に噴出しています。過去の地震データから、1月10日と7月21日に噴火に相当する波形が観測されていますが、噴火は確認されていません。

Ongoing Activity
Aira  | Kyushu (Japan)  | 282080 | Elevation 1117 m
11月20-27日の間、南岳火口から噴火が観測されて居り、夜間には火映も観測されて
います。

Aoba  | Vanuatu  | 257030 | Elevation 1496 m
11月22-24日に火山灰を含む水蒸気の噴煙が、高度 1.8-3.7 km まで上昇したことが
観測されています。

Cleveland  | Chuginadak Island (USA)  | 311240 | Elevation 1730 m
天候が悪く衛星画像でも特段の活動は捉えられて無く、地震や空振でも特に異常は有
りません。航空カラーコードは「オレンジ」のままです。

Copahue  | Central Chile-Argentina border  | 357090 | Elevation 2953 m
11月21日と24-27日の間、少量の火山灰を含む淡い水蒸気の噴煙がありました。噴煙
は25-26日には高度 3.3-3.6 km に達しました。

Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 | Elevation 1229 m
11月2-28日の間、火山灰を含む噴煙が高度 2.1-2.3 km に達しました。

Ebeko  | Paramushir Island (Russia)  | 290380 | Elevation 1103 m
東に 7 km 離れた島からの観測で、11月17-18日と20-21日に火山灰を含む噴煙が高度
2 km に達しました。航空カラーコードは「オレンジ」のままです。

Kilauea  | Hawaiian Islands (USA)  | 332010 | Elevation 1222 m
⇒特段の変化無く溶岩流は相変わらず活動的です。22日に公表された下記に地上を流
れる溶岩流の実質55秒のビデオ画像があります。
https://volcanoes.usgs.gov/volcanoes/kilauea/multimedia_chronology.html

Popocatepetl  | Mexico  | 341090 | Elevation 5426 m
11月22-28日の間、188-725回の噴火と5回の爆発が記録され、23日の二回の爆発では
広範囲に降灰をもたらしました。1413時の爆発では90分間の噴出を伴いました。ま
た、24日の0512時に発生した爆発はこの日5回発生した爆発の二回目でしたが108分間
噴火が継続し、1711の爆発ではおよそ2時間にも亘る噴火で火山灰と火山ガスと水蒸
気の噴出が続きました。
2252時の爆発では白熱岩塊を火口から 1 km 付近まで放出しました。また、25日の
1110時の爆発では132分間、1929時には35分間噴火が継続しました。航空カラーコードは「イエロー」のままです。この日撮影された火口付近の画像(下記、動画も有)
https://www.gob.mx/cenapred/articulos/sobrevuelo-al-volcan-popocatepetl-hoy-
25-de-noviembre-de-2017?idiom=es

Reventador  | Ecuador  | 352010 | Elevation 3562 m
11月22-28日に噴火などを示す地震波形を観測しています。白熱岩塊が山腹を800m以
上転がり落ちていますが、天候が悪く目視観測が出来ない状態です。

Sabancaya  | Peru  | 354006 | Elevation 5960 m
前の週に比べてやや活動は落ち着いた状況で、連日の噴火回数は78回程度です。火山
g茄子と火山灰の噴煙は火口縁の上空 4.2 km まで上昇しています。亜硫酸ガスの濃
度は23日の観測では日量で 2,944トンでした。

Sheveluch  | Central Kamchatka | 300270 | Elevation 3283 m
11月17-18日、20日及び22日に衛星画像で熱異常が観測されていますが、天候が悪く
19-24日の間は観測出来ませんでした。カラーコードは「オレンジ」です。

Sinabung  | Indonesia  | 261080 | Elevation 2460 m
11月21-25日の間、火山灰を含む噴煙が高度  3.4-6.7 km に達しました。警戒レベル
は1-4段階の4を維持しています。

追伸:北海道駒ヶ岳の火山活動解説資料
http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/sapporo/17m11/201711271840_113.pdf
白山の火山活動解説資料
http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/tokyo/17m11/201711291000_313.pdf
火山画像は下記の火山です:
“Ambae”,

“Kizimen”,

“Klyuchevskoy(3)”,





“口永良部島”,

“諏訪瀬島”

“霧島山系新燃岳”

“霧島山系硫黄山”

以上