2019年4月12日金曜日

GVP火山活動情報の概要:4月3日 ⇒ 9日;19火山

New Activity / Unrest
Klyuchevskoy  | Central Kamchatka  |  |  4754 m
9日午前小規模の火山灰を含む噴煙が高度 3-3.5 km まで上昇。航空カラーコードは「イエロー」に引き上げられた。下画像の右端がこの火山。火山灰が堆積しているのが見える

Tengger Caldera  | Eastern Java  | 263310 | 2329 m
8日午前、噴煙がブロモ火砕丘の火口縁から 900m まで上昇した。

Villarrica  | Chile  | 357120 | 2847 m
ストロンボリ式噴火の頻度が増加し白熱岩塊が火口縁の上空 50 m まで噴出。

Ongoing Activity
Agung  | Bali (Indonesia)  | 264020 |  2997 m
4日午後、爆発が発生し白熱岩塊が火口の外まで噴出し、主に南側の山腹の半径 2-3km まで飛散し、濃密な灰色の噴煙が火口縁の上空 2 km まで上昇した。降灰は風下の 7 km SW, 8 km W の地域から報告された。鳴動音は北西 12 km の町でも観測された。警戒レベルは“1-4”段階の“3”。

桜島:Aira  | Kyushu (Japan)  | 282080 | 1117 m
1-8日の間南岳火口で火映現象が観測されました。7日の2回の爆発では噴煙は火口縁の上空、少なくとも 1.3 km まで上昇し、噴石が 1.7 km まで飛散した。警戒レベルは“5”段階の“3”。

Copahue  | Chile-Argentina border  | 357090 | 2953 m
3がつを通じて地震活動が活発化していました。加えて、火口湖の水位が前の月よりも減少しました。警戒レベルは「イエロー」に引き上げられました。

Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 |  1229 m
3-9日の間、噴煙が高度 2.1 km まで上昇した。警戒レベルは“1-4”段階の“2”。

Ebeko  | Paramushir Island   | 290380 |  1103 m
3月29-31日、4月1日と4日に爆発が起こり噴煙が高度 3.2 km まで上昇。31日に降灰が観測され、熱異常が観測された。航空カラーコードは「オレンジ」

Ibu  | Halmahera (Indonesia)  | 268030 | 1325 m
28日複数回の噴煙が高度 2.1 km で広がった事が観測された。警戒レベルは“1-4”段階の“2”。

Kadovar  | Papua New Guinea  |  251002 |  365 m
9日噴煙が高度 1.5 km まで上昇した。

Karangetang  | Siau Island  | 267020 | 1797 m
6日小規模の火山灰の噴出が起こり、高度 2.1 km にまで上昇。警戒レベルは“1-4”段階の“2”。

Karymsky  | Eastern Kamchatka | 300130 | 1513 m
31日に噴煙が上昇し、南に 17 km まで広がった。1-6日は雲に阻まれて観測できなかった。航空カラーコードは「オレンジ」

Kerinci  | Indonesia  | 261170 |  3800 m
3日夕刻、茶褐色の噴煙が火口縁の上空 4.3 km まで上昇した。警戒レベルは“1-4”段階の“2”

Krakatau  | Indonesia  | 262000 | 813 m
この期間中、6回の爆発が観測されましたが濃霧の為に目視観測は出来ませんでした。警戒レベルは“1-4”段階の“3” 

Merapi  | Central Java  | 263250 |  2910 m
21日の溶岩ドームの計測結果は472,000 m^3 で、前の週と変化はありません。押し出された溶岩の殆どは南東側の山腹・峡谷に流れ込んでいます。2回のブロックアンドアッシュフローが 1 km 以上山腹を流れ下りました。警戒レベルは“1-4”段階の“2”

Nevados de Chillan  | Chile  | 357070 |  3180 m
5日、“Nicanor”火口から、脈動のある、時折灰色が混じりながらほぼ真っ白の噴気が発生しました。8日と9日早朝に長周期地震を伴う爆発が観測されました。投稿動画に拠れば、白熱岩塊が溶岩ドームの山腹に降り注ぎました。警戒レベルは「オレンジ」(一部地域は「イエロー」

Rincon de la Vieja  | Costa Rica  | 345020 | 1916 m
3-4日には噴気が火口縁の上空 200 m まで上昇を続け、午後に一回の爆発が観測されました。

Sheveluch  | Central Kamchatka |  300270 |  3283 m
連日、熱異常が観測されています。5日の爆発では噴煙が 7-7.5 km まで上昇し北西に 550 km まで広がりました。航空カラーコードは「オレンジ」



Turrialba  | Costa Rica  | 345070 |  3340 m
8日に少量の火山灰の噴出がありました。

以下の画像は今週の火山情報に掲載されなかった火山
Poas_190406_070140 中米:コスタリカ

Popcatepetl_190406_065700 メキシコ

諏訪之瀬島_190409_194900_SWAHZBvsm

Sabancaya_190410_084010 南米・ペルー

Sinabung_190412_061327 インドネシア

以上

2019年4月9日火曜日

全山を火山灰に覆われた カムチャツカ半島の Bezymianny 火山

今日4月9日の画像と、2月28日、3月24日のカメラ画像の比較。
久し振りに晴れ渡ったカムチャツカ半島の火山カメラを拝見。なんだか違和感が有るので良く観たら、山に雪が無い。いや、全山が火山灰に覆われているらしい。
KVERT:クベルトのサイトを参照すると航空カラーコードは「イエロー」で週間情報には「強い火山ガスと水蒸気の噴気活動は続いています。 衛星データは、3月28日と30日、4月1日と5日の火山の熱異常を示しています。 他の週の火山は雲で隠されていました。」とある。大量の火山灰を少なくとも周辺に振りまいたようだ。Kamen 火山にもかなりの火山灰が積もっている。
4月9日の Bezymianny_Kamen_Klychevskoi_火山


3月24日の Bezymianny_Kamen_Klychevskoi_火山

2月28日の Bezymianny_Kamen_Klychevskoi_火山