2018年1月26日金曜日

GVP 火山活動情報の概要:1月17日⇒23日;17火山

原文は量が多いのでかなり省略しています。詳細は必要に応じ原文で御確認下さい。
New Activity/Unrest
Kadovar | Papua New Guinea | 251002 | Elevation 365 m
18-19と21-22日に掛けて活動は継続しています。山頂火口から火山灰を含む噴煙が800m上昇しています。ブルカノ式噴火が継続しています。溶岩ドームは成長を続け火映現象が観測されています。大量の亜硫酸ガスの噴出が確認されています。

Kusatsu-Shiranesan | Honshu (Japan) | 283120 | Elevation 2165 m
⇒例えば防災科研や産総研の下記サイトを参照下さい。
http://gisapps.bosai.go.jp/nied-crs/2018-0001/index.html
https://www.gsj.jp/hazards/volcano/kusatsu-shirane/
“草津白根山臨時カメラ(霧で何も見えないけれど一応公開されましたので)”,

「火口範囲と降灰域」を記した草津白根山の地質図;産総研+防災科研


Mayon | Luzon (Philippines) | 273030 | Elevation 2462 m
16-17日に掛けて岩屑雪崩や火砕流に火山灰を含む噴煙を伴う溶岩流先端での崩壊による地震波形を143回記録しました。17-20日の間も溶岩流先端の崩壊は継続しています。二度の火砕流は山腹の渓流を 3 km 下りました。亜硫酸ガスの噴出量は18日には日量1,478トン、19日には1,131トンでした。20-21日には合計14回の岩屑雪崩と10回の火砕流が観測されました。
21-22日には64回の岩屑雪崩と1回の火砕流が観測されました。21日1045時と22日0225時のストロンボリ式噴火では、夫々500m,200m の溶岩噴泉を生じ、火山灰を含む噴煙は上空 1. km に達し各地に降灰をもたらしました。溶岩流はその流出量を増し、“Miisi”溶岩流は 3 km 進み、新たに二つの溶岩流が“Bonga and upper Buyuan drainages”に生じました。
22日1243時には8分間継続するマグマ水蒸気爆発が発生し濃密な、高さ5 km の火山灰の噴煙を生じ、降灰が報告されました。この噴火では火砕流も様々な方角に流れ下りました。警戒レベルは0-5段階の“4”に引き上げられ、半径8km以内が立ち入り禁止となりました。報道に拠れば23日現在40,000人が避難しています。
PHIVOLCS のFBでは多数の噴火画像を流しています。

Nevados de Chillan | Chile | 357070 | Elevation 3180 m
1月1-15日の間も溶岩ドームのゆっくりとした成長を伴う活動が継続し、噴火に伴う噴煙は火口縁の上空1km に達し、夜間には火映が確認されています。溶岩ドームの成長は緩やかで、9日と12日に撮影された画像の比較で日量1,360立方メートル、ドームの全体積は37,000m3と推定されています。警戒レベルは「イエロー」が維持されています。

San Miguel | El Salvador | 343100 | Elevation 2130 m
14-17日の間に4回の噴火が有り、噴煙は火口縁の上空300mまで上昇しました。

Ongoing Activity

Agung | Bali (Indonesia) | 264020 | Elevation 2995 m
時折火山灰が混じる水蒸気と火山ガスの噴煙が継続しています。17日2126時の噴火では噴煙が火口縁の上空1.5km に達しました。
18日1944時の噴火では霧の為噴煙を確認出来ませんでした。19日1920時のストロンボリ式噴火では火山灰を含む噴煙が2.5km上昇し白熱岩塊が火口から1km付近まで飛散しました。この噴火後2時間ほどは火映が確認されました。22-23日には白色~灰色の噴煙が500m程度上昇しました。警戒レベルは1-4段階の“4”です。

Aira 桜島 | Kyushu (Japan) | 282080 | Elevation 1117 m
⇒気象庁の情報サイトを御確認下さい。

Cleveland | Chuginadak Island (USA) | 311240 | Elevation 1730 m
19日に衛星画像で新しい溶岩ドームが生じた事を確認しました。地表面温度の上昇は19-22日にも確認されていますが、地震計や空振計では特段の活動は観測されていません。航空カラーコードは「オレンジ」です。

Ebeko | Paramushir Island (Russia) | 290380 | Elevation 1103 m
1月11-12、14-16、18日に噴火が観測されています。航空カラーコードは「オレンジ」

Great Sitkin | Andreanof Islands (USA) | 31110 | Elevation 1740 m
18日に地震活動が過去二か月よりも低いレベルに低下した事が報告され、衛星画像でも活動が見られないので航空カラーコードは「グリーン」に引き下げられました。

Karymsky | Eastern Kamchatka (Russia) | 300130 | Elevation 1513 m
18日に火山灰を含む小さな噴煙が火山周辺で観測されました。航空カラーコードは「イエロー」

Kilauea | Hawaiian Islands (USA) | 332010 | Elevation 1222 m
特段の活動状況の変化は報じられていませんが、19日早朝に“Halema’uma’u”火口内で崩落が生じ、スパッターと“wall rock”が辺りを覆い岩片が駐車場付近まで達しました。

Klyuchevskoy | Central Kamchatka (Russia) | 300260 | Elevation 4754 m
11-12, 15, and 17日に熱異常が観測され、12、17-18日には火山灰を含む噴煙が東西に120km まで広がりました。航空カラーコードは「オレンジ」

Pacaya | Guatemala | 342110 | Elevation 2569 m
18-19日にストロンボリ式噴火が有り、噴出物は火砕丘の上空25mまで飛散しました。報告に拠ればストロンボリ式噴火により、火砕丘は周期的に破壊と建設を繰り返しています。溶岩流は先端で崩落を続けながら西側の山腹を400m下っています。ストロンボリ式噴火は2021日も継続し、南西側山腹で溶岩流が200m下っています。

Sabancaya | Peru | 354006 | Elevation 5960 m
噴火活動は前の週と変化無く活発で15-21日の間は連日平均57回の爆発を記録しています。火山ガスと火山灰を含む噴煙は火口縁の上空3.3kmまで上昇し、
亜硫酸ガスの噴出量は19日の観測では日量で3,410トンに達しています。

Sheveluch | Central Kamchatka (Russia) | 300270 | Elevation 3283 m
12-19日の間熱異常が観測されており、航空カラーコードは「オレンジ」

Sinabung | Indonesia | 261080 | Elevation 2460 m
18-23日の間、火山灰を含む噴煙は火口上空3.5kmに達しています。21-23日の間は白熱岩塊の岩屑雪崩が、東南東の山腹を1.35km流れ下りました。警戒レベルは1-4段階の“4”。

Turrialba | Costa Rica | 345070 | Elevation 3340 m
22日0000時の噴火では噴煙が火口縁の上空 500mまで上昇しました。

“Fuego”

“霧島山系新燃岳”,

“霧島山系硫黄山”,

以上