2018年4月12日木曜日

文化財担当者は花崗岩がお好き?

嫌味な話を何度も続けると本当に嫌われそうだが、地元に有った話を一つ。
 この暑いのに少しだけ散策しようと、16号の反対側の地形図を睨んでいたら、「車ノ前五輪塔」と云う単語が見えたので、早速、ネットで検索すると柏市の文化財のコーナーに説明が記載されていた。
http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/280400/p001454.html
画像では赤紫~小豆色に見えるのは光線の具合なのか説明には、「石質は筑波小田の白色花崗岩です」と記載されている。確かに、筑波山の小田地区には長石に富み、白雲母を含む花崗岩が産出するので、お~!やるなお主!と思いながらも、白だったら群馬県天神山の凝灰岩の可能性は無いだろうかと、勝手に文化財担当者の「ミス」を想定してやる気が出たりして・・・嫌われるな~~!
 行ってみたらなんと安山岩で、柏市教育委員会が平成28年に建てた文化財の説明にはキチント「石材は安山岩(西湘~伊豆半島系安山岩)で造られています。」とある。











帰り道に「柏市郷土資料展示室」が在り、丁度、「まちづくりのヒストリア」と云うテーマの展示をやっているので覗いた。
http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/280400/p045331.html
老人には判り難い「ヒストリア」って何だ?と聞いたら、テレビで「歴史秘話ヒストリア」ってのが在るでしょ。「歴史」て書くと硬いから、すっと入り易い様に「ヒストリア」にしています。と云う。ふーん!
序に、この建物に、冒頭の石材が花崗岩だと書いた部署がはいっているので、あれは間違いだから訂正しなさいと云うと、担当者が既に退職していないので(出来ない)と返事が返ってきた。そんなもんなの?えらい迷惑です。でも、多分訂正しないのだろうな!

GVP 火山活動情報の概要:4月4日⇒10日;18火山

New Activity/Unrest
Ambae  | Vanuatu  | 257030 | Elevation 1496 m
3月から4月4日までの間、火山灰と火山ガスが“Ambae’s Lake Voui”から噴出し続けました。更に4月6日の早朝から大量の亜硫酸ガスの放出が始まりました。この亜硫酸ガスの放出量は2015年4月の“Calbuco”火山の噴火の際の最大量に匹敵します。報道に拠れば島嶼部には大量の降灰が有ります。4月8日から数日後、亜硫酸ガスの雲はオーストラリアの東海岸からタヒチの間の領域の6,000 km 離れた地域に達しました。警戒レベルは0-5段階の“3”。Image courtesy of Arowz Mera Emanuz

Kirishimayama 新燃岳 | Kyushu (Japan)  | 282090 | Elevation 1700 m
⇒気象庁のサイトを御確認下さい。
尚、4月9日に3月の新燃岳と硫黄山の活動に関する解説資料26.8MB, 47頁が公表済。
http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/fukuoka/18m03/505_18m03.pdf
直近の活動に関しては4月10日13時に硫黄山に関する火山活動解説資料が公表済み。
http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/fukuoka/18m04/201804101300_552.pdf
尚、亜硫酸ガスの噴出量は3月28日の計測量が日量で300トンでしたが、1,400トンに増加しています。警戒レベルは1-5段階の“3”。



Lascar  | Chile  | 355100 | Elevation 5592 m
これまでの地震活動は低調でしたが、2013年や2015年に生じた水蒸気爆発の直前と良く似た波形になっています。警戒レベルは「イエロー」に引き上げられ、半径 5 km 以内は立ち入り禁止です。

Nevados de Chillan  | Chile  | 357070 | Elevation 3180 m
“the Gil-Cruz lava dome in Nevados de Chillán’s Nicanor Crater”は4月5日現在も成長を続けています。3月16-31日の間、44回の火山性地震を観測しています。これに加えて、3,874回の液体の流動によると思われる地震を観測しており、その中の2,645回は長周期地震でした。1.229回の火山性微動も観測されています。爆発的噴火は765回に達し、マグマ由来の火山ガスの噴出と山腹に設置したマイクで拾える噴火音が記録されています。噴火に伴う音圧レベルは3月24日以降増加し、溶岩ドームの出現以来最大の値を示しています。ています。爆発に伴い噴出するのは主として火山ガスですが、火口縁の上空 2 km まで上昇しています。夜間には時折、噴火に伴う火映が観察されます。4月3日の航空機からの観測では、溶岩ドームの南東-北西方向の割れ目火口から白~灰色系の噴気が時折観測されました。尚、ラピリの堆積が半径 1 km の範囲に及んでいる事、溶岩ドームは3月11日の観測時よりも成長している事、ドームは“Nicanor”火口の東側に接して火口縁に掛り、円形を保っている事等が報告されました。

Sinabung  | Indonesia  | 261080 | Elevation 2460 m
4月6日1607時に暗黒食の火山灰を含む噴煙を生じ、火口の上空 5 km に達し、火砕流が南東側と南西側の山腹を 3.5 km 下りました。警戒レベルは1-4段階の“4”。報道に拠れば、降灰は数百ヘクタールの農地に影響を与え、“the Alas Leuser airpor”は4月7日に閉鎖されています。

Ongoing Activity
Agung  | Bali (Indonesia)  | 264020 | Elevation 2997 m
4月5日1737時に噴火が発生し火山灰を含む噴煙が火口縁の上空 500 m まで上昇しました。警戒レベルは1-4段階の“3”。

Aira 桜島 | Kyushu (Japan)  | 282080 | Elevation 1117 m
⇒気象庁のサイトを参照下さい。
http://www.jma.go.jp/jp/volcano/info.html

Bezymianny  | Central Kamchatka (Russia)  | 30020 | Elevation 2882 m
衛星画像により3月29-30日と4月2-3日に熱異常が観測されており、航空カラーコードは「イエロー」。

Cleveland  | Chuginadak Island (USA)  | 311240 | Elevation 1730 m
4月4日0355時に計測器が小さな噴火を記録しました。その後の衛星画像で、高温物質が西側の山腹から海岸に達する堆積物が観測されました。航空カラーコードは「オレンジ」に引き上げられ、その直後に、火山灰の噴出を伴う噴火が記録されました。その後、活動の兆候が無いのでレベルは「イエロー」に引き下げられました。

Copahue  | Central Chile-Argentina border  | 357090 | Elevation 2953 m
3月1日から31日の間83回の噴火が観測され、204回の地震が液体の移動を示しました。火山性微動のレベルは3月24日に増加し、この日に水蒸気爆発を観測しましたが、地震活動は通常レベルにまで低下しました。4月3日に火山学者による航空機からの観測が行われ、火口湖から白色の火山ガスの噴煙がほぼ400m上昇しているのを観測しました。警戒レベルは「イエロー」。

Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 | Elevation 1229 m
4月4-10日の間、火山灰を含む噴煙が高度 1.5-2.1 km まで上昇し、様々な方角に広がった事が報告されました。

Ebeko  | Paramushir Island (Russia)  | 290380 | Elevation 1103 m
3月31日から4月6日の間、火山灰を含む噴煙は高度 2.7 km に達していました。航空カラーコードは「オレンジ」

Fuego  | Guatemala  | 342090 | Elevation 3763 m
4月7-10日の間、爆発に伴う火山灰を含む噴煙は 1.1 km 以上上昇し、しばしば、衝撃波を伴いました。白熱岩塊が火口縁の上空 200 mまで放出され岩屑雪崩を引き起こしていました。

Kilauea  | Hawaiian Islands (USA)  | 332010 | Elevation 1222 m
⇒特段の活動の変化は報じられていません。火口壁の崩壊による小爆発についてはFB既報の通り。

Mayon  | Luzon (Philippines)  | 273030 | Elevation 2462 m
4月4-10日の間水蒸気の噴煙が発生しました。火口の火映が夜間に観測されました。亜硫酸ガスの噴出量は、4月5日の観測では日量で899トンでした。地殻変位は膨張傾向を示しています。警戒レベルは0-5段階の“2”。

Pacaya  | Guatemala  |  | Elevation 2569 m
4月7-10日の間、ストロンボリ式噴火が生じ、岩塊を火口縁の上空 40mまで放出しました。溶岩流は北西側山腹を 250 m、西側山腹を 200 m、南西側山腹を 150 m 流れ下りました。

Sabancaya  | Peru  | 354006 | Elevation 5960 m
活動状況は前の週と変わりありません。4月2-8日の間の噴火は平均 15 回発生しました。火山ガスと火山灰を含む噴煙は火口縁の上空 3.2 km まで上昇しました。
諏訪之瀬島  | Ryukyu Islands (Japan)  | 282030 | Elevation 796 m
4月4-6日と9日に噴火により生じた噴煙が高度 1.2-2.4 km に達しました。

Turrialba  | Costa Rica  | 345070 | Elevation 3340 m
4月5日1230時と9日0609時に噴火が発生し、生じた噴煙が火口縁の上空、夫々 500 m と 300 m 上昇しました。
以上“Avachinsky”,
本日ご紹介する火山ライブカメラ画像は、“Etona”,

“Kizimen”,

“Popcatepetl”,

“Stromboli”,です。

2018年4月9日月曜日

柏市藤ヶ谷の香取神社

 国道16号沿いに在りながら歩くには少々距離が在り車では付近に駐車場余地が無く、気にはなって居たがもう数年そのままになって居る神社にとうとう行く事にした。16号の真っ直ぐな大きなうねりのような上下動だけの道をとぼとぼと歩くのは結構きつい。あれを越えたらと思ったらもう一つ波が在った!
 行っただけの事は有って、既に改修はされていたが、北側の階段の傍には、伊豆下田付近の石灰質生物遺骸に富む凝灰岩の厚い板が階段の段数だけ積み重ねて置いてあり、傍の庚申塔等の前にも同じ石材が同じ数だけ並んでいる。画像は側面なので緩やかだけれどラミナが明瞭に観察される。一番上だけが少々ぼろい!

石灰質生物遺骸(化石細片)に富む凝灰岩の表面

鳥居や手水鉢等に明治十五年(1882)の銘が入った物が多いのでこの時期にここで整備されたものと思われるが他にも伊豆の凝灰岩が使われた三峯山大権現碑、縁取りはすっかり風化で落ちているが、破片はしっかり残っていた。

縁の岩片は周辺に落ちていたが結構硬い。細粒の緑色凝灰岩

文化十年癸酉(1813)の年号は読めるが肝心の祭神のお名前が消えてしまった石碑等が多数。
道祖神は粒状の緑色凝灰岩に小豆色の小岩片が点在する天啓的な伊豆の凝灰岩。上賀茂。

明治三十一年ではまだ年月を対して経ていないのに、これも三峯大権現と同じ細粒の緑色凝灰岩。澤田石は熱水で石灰質を帯びた部分とそうでは無い部分で、やはりバラつきが大きいのだろうか?

 階段傍の汚れた石塔の泥を払うと「嘉永七寅(1854)年九月大吉日」の年号が在る。

左側二体は安山岩製。右手は細粒の緑色凝灰岩。是も風化が激しい!

或いは階段の石灰質凝灰岩の奉納された時期かもしれない!と多分、大収穫!!新しいものの石工は船橋の在。昔は船橋の勢力がこの付近まで及んでいたのだろう。確かに、我が家からは遠い。

2018年4月8日日曜日

五十里湖ダム

丁度、1年ほど前にも、この五十里湖の事を投稿しているのだが、五十里ダムは昭和25年着工、31年竣工の洪水調節と農業用水確保の為のダムで、66世帯404名の地元の方々の立ち退きと、28名の工事関係者の命と、当時の48億円の巨費を投じて完成したものです。
私がこのダムに興味を持ったのは、ダム湖が途中で屈曲し、湯西川と男鹿川に分かれる辺りの地名「海尻」に気付いてからのことです。



土砂崩れ、山体崩壊等により河川が堰き止められて海の様な湖水が「自然堤防」により形成された時に、しばしばこの「海尻」が使われ、大石さんが案内して下さった「八ヶ岳火山OFF会」の時は「湖尻」だったか、ご説明を頂いている。
一方、私のフィールドの千葉県内には、例えば大佐倉等にある「土と生きる」石碑に「日光赤水」等の洪水被害の記述が有る。

この五十里湖付近は、会津街道が通過していたのだが、天和三年(1683)の日光大地震で山体崩壊が発生しダムが出来て街道が使えず、街道が西側の「会津中街道」から「会津西街道」へと移動した経緯があり、享保八年(1723)年の豪雨で決壊し千人を超す死者を出す土石流が生じている。
現在、五十里ダムのドテッパラに穴を開ける作業が続いており、湖水は殆ど放水されて、広い面積が干上がっている。湛水を始めるにはまだ暫く工期が掛りそうなので、もう一度じっくりと行く事にして、先日、芦野に出掛けた帰途に素通りしてみた。
詳しくは、以下の画像と参考になりそうな、ブログやネットを幾つか調べていたのを御案内します。海尻付近から上流側を望む。この付近は滞砂が多く、冬季のやや渇水時期とあまり変わらない。

下流側の海尻橋方面を望む。この付近から本当の湖底地形が観察出来る様になる

ダムの堤体に穴を開けている工事風景

ボーリングの現場

展示された堤体コンクリートのボーリングコア

下野新聞「湖底あらわに 五十里ダム、17年ぶり工事で抜水 日光」動画有
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20171107/2866526/articleimage/71106ikariko07_R
ダム便覧:五十里ダム
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=0559
国土交通省五十里ダム!
https://twitter.com/mlit_ikari_d
しまった!期間限定ダムカードが在ったのだ!
五十里洪水の伝高木六左衛門の墓の記事が掲載されているブログ
https://ameblo.jp/nikko-utsunomiya/entry-12334740143.html
日光砂防事務所:日光詩話:江戸災害年表
http://www.ktr.mlit.go.jp/nikko/sss/shiwa/saigai/nenpyo.htm
激動とともに生きる 五十里
http://www.pref.tochigi.lg.jp/h53/system/desaki/desaki/1182249442395.html
以上