2014年11月29日土曜日

アイスランド“Bardarbunga”カルデラの陥没

アイスランドの地球科学研究所“Institute of Earth Sciences”の今朝の情報では、カルデラの陥没量は8月中旬の地震活動活発化以降、既に50m、その容積は1.4立方kmに達すると言う。
GPSデータはどうやらGPSそのものが雪にうずもれてしまった為かここ数日データを送信しなくなってしまったので、26日に航空機からの観測を行った結果である。

画像は26日に撮影されて地球科学研究所のサイトに掲示された“Photo taken on flight with ISAVIA on 26. November - Tobias Dürig

下図は日本時間29日16時過ぎのライブカメラの画像


本宿:下底瀬の露頭 (2) 集落内の露頭

余りの晴天はカメラの敵で、少し明るさとコントラストを補正させて頂いたが、ほんの少し離れた露頭ではチャートの礫がこんなに小さくなってしまっている。此処は集落の中なのでサンプリングは出来る状況にはなかったので周囲の岩片の詳細を見る事は出来なかった。

2014年11月28日金曜日

本宿:下底瀬の露頭 (1) 陥没の露頭 チャート角礫の堆積

下底瀬の陥没の露頭は少々判り難い。2009年にガイドブックが発行されてから5年経過した訳だが、現地の状況がかなり変わってしまって居て、探し出すのに苦労した。一つにはガイドブックに沢筋が1本だけ書かれていたので、この集落の一番大きな沢を歩いたのが間違いの始まりだった。
駐車スペースも程よく在り、画像を再確認すれば判ったのだが、諦めて帰途に就こうとした時に、念の為に集落の南に在る墓地の傍の小さな澤に足を踏み入れたのが正解だった。
残念ながら、ガイドブックに記載された露頭には、猪避けの柵の為に辿り着けないが、この澤には画像に示すように、チャートや頁岩らしい大きな角礫を含んだ層が露出していた。少量の水流があるので反射で撮影し難くかったのだが、上の画像の左上のチャート礫が下の画像のものと同一。
この澤に入る前に立ち寄った集落内の小さな露頭ではチャートの小さな礫が在ったが、此処は全く異なる。

駐車スペースは集落に入る手前の道路が少しカーブしてい広くなった部分。右手にチャートの大きな岩塊が有り、その上に小さな祠が乗っているのが目印。露頭は山側の少し下った墓地の脇の小さな流れ。足元が良くないので注意。
「本宿陥没地周辺 (32)」のチャートの滝からもう少し上流に昇った場所です。 (32)はまだ秩父帯の地層です。

2014年11月27日木曜日

本宿 馬居澤の露頭 (6) 杣道の石垣と柱状節理

既にかなりの部分が破損しているが、右岸側の杣道に築かれた石垣とその上の柱状節理。
林道が出来てからは此の杣道を使う必要が無くなったので荒れるに任せているのだと思えるがかなり古い時代のものだろう。
柱状節理は貫入岩脈や熔岩流の末端部らしく様々な方向に傾いている。
馬居澤の上流部には放射状節理が彼方に見える場所があると聞いていたのでその場所まで行ってみたが、私にその情報をご教示下さった方もうろ覚えで在った為か、その場所では周囲が杉の林で遠くを見通す事も出来ず残念ながら観察する事が出来なかった。
最後にこの付近を杉木立に邪魔されながらも見渡した画像を紹介して次の露頭に移動しましょう。右手がこの上の画像~瀧に続きます。

次回は底瀬の露頭をご案内します。

2014年11月25日火曜日

西ノ島 噴火開始からほぼ1年

西ノ島の噴火が観測されたのが2013年の11月20日。画像は何れも海上保安庁海洋情報部の「日本の海域火山データーベース」から引用させて頂いたものだが、上の画像は10月17日現在の火口配置図、下は海底噴火の初期の画像である。
上の画像の複雑な熔岩流が、溶岩の粘性の低さを物語っている様に思える

詳細は、海上保安庁海洋情報部の海域火山データベースでどうぞ、海上保安庁のHPを開くと判ります。11月20日に最新画像のお知らせがあったのだが10月の画像しか見つからなかった。残念!

本宿:馬居澤の露頭 (5) 熔岩流


全景は木々の繁茂で中々見通せないのだが、この上の方は分厚い溶岩が存在している。
下の画像は、やや右手に移動して溶岩の下から見上げたものだが、上の分厚い溶岩も視野に入っている。この画像の中央部分の溶岩は、貫入岩よりは陸上を流れた溶岩の雰囲気が強い。第四紀の陸上熔岩は、上下にクリンカー状の発泡部が存在するので直ぐ分るのだが、第三紀の溶岩はこの発泡部分がガラス質なので風化に耐え切れずに残存していないらしい。
上下ともに溶岩の断面が存在する中で、この部分だけは側面と底面を観察出来る事が興味深い。
上の画像では下の熔岩流は薄いものが数層重なっているので貫入岩脈の底部とも見えない訳では無いが画像の範囲の外側になるが右手に存在する柱状節理の冷却方向から見て熔岩流なのだろう。

2014年11月24日月曜日

本宿 馬居澤の露頭 (4) 岩脈に架かる滝

前の露頭の裾を巻いて上流の完全に埋まってしまっている堰堤から河床を少し歩くとこの滝が有ります。林道からもこの堰堤の手前から入る事が出来ますが、場所を見積もり難いかもしれません。
国土地理院の十進法座標系では、右岸から砂岩に渡る橋のやや上流の
 [ 36.223342,138.705851 ] 付近から渡れたと思います。

右岸側には崩れた石垣の杣道が有り、魚は恐らくこの滝で上流への道を閉ざされるのでしょう。
右岸砂岩共に柱状節理が発達しています。
そうそう、この少し下流にもう一か所面白い熔岩流の構造を観察出来る場所が有ります。
杉林のために露頭全体を中々画像に捉えにくいのですが興味深い場所です。これはまた次回に。

2014年11月23日日曜日

アイスランド カルデラの陥没


黒煙を噴き上げる爆発的噴火では無いので日本では殆ど報じられることが無いが、アイスランドの噴火が続いている。上の画像はアイスランド気象庁のhpから引用させて頂いた11月18日の“Holuhraun (north of Vatnajökull)”火口からの溶岩流出の状況。最近“RUV”から2分32秒の動画が公表されたが凄まじい勢いだ。
下のグラフは、“Bárðarbunga ”カルデラの陥没の進行を示すグラフ。GPSを設置してからのデーターなので実際はこれに約0Mを加える事になる。陥没の範囲も広がっている。
陥没の発生場所と溶岩の溢れ出す場所が40km以上も異なるのが、ここで連載し始めている本宿カルデラとからまって興味深い現象だ。