2011年10月28日金曜日

鋸山風景:B-3;コンサートホール

コンサートホール広場の東側側面です。この面は比較的蘚苔類の付着も少なく地層の堆積状況を観察し易い部分ですが、やはり近寄って詳細にみると黒い苔が生えている事が判ります。北から南に向かって地層が傾斜しているのと、西側がやや高い為に、この部分には地下水の浸透が無く蘚苔類が生育する環境が足りないのでしょう。コンサートホール正面は西側の張り出しも有る為でしょうか?蘚苔類が良く生育しています。
この壁面に掘り込まれた文字は「安全第一」ですが、なんだか変だな?と思ったら「全」の山冠が見えません!
29日と30日は足尾方面を歩くので更新はお休みします。

2011年10月27日木曜日

鋸山風景:B-2;コンサートホール

コンサートホールを取り巻く三方向の壁面の一つにこの大きな「模様」があります。堆積した地層の一部分に苔が生えています。恐らくこの部分は他の部分に比べてやや固結度が低いか、粒子が粗くやや透水性があるものと思われます。後で別に(古い採石場の跡の項目で)ご紹介する画像にもある特定の地層に地衣類がびったりと張り付いている画像があります。千葉県内の茂原で、火山灰質の砂泥互層の観察に行った際にも露頭に斜めに走るシダ類のベルトを見た事がありますが、自然は正直に地層の透水性の違いを反映して見せてくれます。

2011年10月26日水曜日

鋸山風景:B-1;コンサートホール

鋸山のハイキングコースで最も大きな丁場は現在では「コンサートホール」と名付けられて金谷の町の文化祭等の折には本当に「コンサート」が開かれる程に広いのです。勿論、左手と背後のやや高い場所からも耳を傾ける事が出来ます。
前日からの雨で少々地面がぬかるんでいたのと、そろそろコンサートも終わりに近い状態でしたので観客はまばらの様に思われるかもしれませんが、勿論、この周囲にも小生を含めて大勢の観客がおられます。
此処には様々な堆積模様が表れているし、大谷石と同じ様に使われたチェーンソー方式の切断機が置かれています。此処では、少し細かに凝灰岩の様子をご覧頂こうと思います。

2011年10月25日火曜日

鋸山風景:A-3;コンサートホール東側の丁場

石材を切り出した壁面に偶にこの様な薄い切込みがあります。壁面に現れた石質から「良材」が在りそうだと奥に掘り進むか否かをチェックするために切り込んだその名残の様です。金具が見えるのは後日丁場の照明装置等を取り付ける為のものの様です。

2011年10月24日月曜日

鋸山風景:A-2;コンサートホール東側の丁場

上の画像は「コンサートホール」から眺めたこの丁場の側壁部分。
下の画像は掘削した下部の状況。奥まで掘り込んだのは良質な石材が得られた部分らしい。基本的に地層の傾きの方向から考えて奥の方は下に良い石材が出る可能性が高い様だ。

2011年10月23日日曜日

鋸山風景:A-1;コンサートホール東側の丁場

結局、二日間鋸山の山裾を中心に歩き回る事になってしまった。少々べたつかれ!上の画像は半地下にまでなった丁場の上部、下の画像はそれを真下から眺めた構図。大谷石の地下の丁場と異なり、残柱方式が確立されていなかったのか?後から柱を積み上げている場所が見受けられます。この付近には立ち入りが出来ない丁場が在り、望遠レンズで撮影してみると、後から積み上げた支柱の上が正に崩壊しかかっている場所も有ります。
どうやら、昨日の夜は半分寝た状態でこのブログを更新してしまったらしく、意味不明な言葉を書き込んでいました。二日間で400枚ほどの写真を写してきたのですが、その中から少しだけご紹介してみようと思います。但し、29-30日は足尾に入る予定なのと、その前に厳しい会議が連続しているので、何処まで更新できるか判りませんが、後10日程はゴメンナサイ!