少し、時間が空いてしまいましたが、敷根の石切場の石材の画像を少しご案内します。フラッシュの光量がやや少ないのと、距離間隔が上手く測れないらしくてピンボケが多いのですがご容赦ください。
最初の画像は垣根掘りの画像です。この付近の石切場は房総の場合とは異なり横穴を掘りながら石材を採掘する事が多い様です。表土層が深かったり、表土に近い部分の岩石が風化しているケースが多いので必然的に横穴を掘って深い場所の石材を取る事になります。
トンネルを掘るように、壁面を鶴嘴で適当な断面で採掘するのでは、少し良質な石材が出てきても無駄になるので、横に採掘する場合は、このように縦方向の石材の取り方をします。
天井部分に少し斜めに、丁度跳び箱の様に傾斜をつけて掘り込み、次いで石材の長さに仕上げ代を取り下端を削り込みいます。そして、この図では右手から左手へ縦に溝を掘り、最後は一番奥にくさびを打ってはがすと言う方法です。この方法を何度も繰り返して奥に掘り進み、平らな作業面を作り出したら下に切り下げていきます。
この採掘場は余り天井が高くありません。白いのはカビの類です。
坑内には結構落盤が見られます。落盤はこのように堆積模様に沿って剥がれる雰囲気です。
石材のサンプルに手ごろな成形品が有ったのですが、やや厚みが在り過ぎて重いので、坑内で半分の厚みにしたくて溝を掘っていたのですが、少々力を入れ過ぎてこの崩落物の様に、堆積模様の面でパックリ割れてしまいました。やや暗い部分は、細粒のスコリアのようなもので出来ており、この部分は結合力がやや劣るようです。壁面の美しさがお分かりいただけると思います。
足利の旧今井医院様や土浦の大徳様の石塀は、おそらくこの石切場かこの付近の石切場から切り出されたものではないかと考えています。
下田市内では、下田三丁目の公開されている「澤村邸」の近くにこの石材を表に使っておられる家屋が有ります。
暫くの間、データ整理に忙殺されるので、頻繁に更新をする事が出来ませんが、次回は房総半島の石射太郎山の石切場の状況を御案内したいと考えています。
2016年1月30日土曜日
2016年1月27日水曜日
下田市内敷根の石切場
サンプリングを兼ねて、下田市内敷根の石切場に行ってきました。車を置いた場所から、民家の裏を歩いて土地の方々と挨拶を交わしながら、ほんの500m程の距離を移動するのですが、まともな道は無いのでGPSデータが頼りです。
石切場の一つの入り口です。地層の傾斜があるので、少し斜めに掘り進む為に天井が傾斜しています。
堆積方向にある程度沿って行かなければ、黒い部分の細粒スコリアの部分から剥離し易いので収率が低くなります。
別の石切場に移動する途中に掘り出した未成形の半製品が置かれたままになっていました。
この石切場の石材をサンプリングします。入口は崩れていてかなり狭いです。
中は少し背をこごめる程度で歩けます。開口部から暫くは垣根掘りの痕跡が見えます。
天井は垣根掘りで苦労してやや凸凹です。
壁面は特徴ある斜交層理です。
放置された石材の中に軽石や岩片の農集部があります。
今日はこの辺で、
石切場の一つの入り口です。地層の傾斜があるので、少し斜めに掘り進む為に天井が傾斜しています。
堆積方向にある程度沿って行かなければ、黒い部分の細粒スコリアの部分から剥離し易いので収率が低くなります。
別の石切場に移動する途中に掘り出した未成形の半製品が置かれたままになっていました。
この石切場の石材をサンプリングします。入口は崩れていてかなり狭いです。
中は少し背をこごめる程度で歩けます。開口部から暫くは垣根掘りの痕跡が見えます。
天井は垣根掘りで苦労してやや凸凹です。
壁面は特徴ある斜交層理です。
放置された石材の中に軽石や岩片の農集部があります。
今日はこの辺で、
2016年1月24日日曜日
箱根と丹沢と伊豆
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