2016年1月16日土曜日

松戸市千駄堀の伊豆石製石塀 (4/5)



















細粒の軽石やスコリアだけかと思うと所々には、大きな軽い石や大きなスコリアが混じってくる石塀の景色は中々の見ものです。

2016年1月15日金曜日

高宕山 笠石付近の岩石 似て非なるもの二つ

高宕山の近くの小糸川のダム湖である豊英湖の東に、笠石と言う場所が有る。
竹岡層(黒滝層)の凝灰質砂岩の硬さの差が風化により、興味深い形状を作り出している場所だが、余りアクセスが良いとも言えないので、余り訪れる人も少ないようだが、この付近で採集された砂岩を頂いたので何時もの様に#1000の研磨粉で表面を磨いてデジカメで撮影して観察してみました。


上の画像は平らな薄い岩片で、希塩酸を掛けるとしっかりと炭酸ガスの泡が出るので、石灰質だと判ります。顕微鏡で見ると、予想に反して白い部分は殆ど「軽石」です。同じ、高後山でも北側の石射太郎付近の砂岩の様に貝砂が殆ど見えません。幾つか有孔虫らしいものも見えるのですが、研磨する際に、最初は#200でガンガン削り、結構堅そうだったので少しだけ#400で研磨し、最後は#1000で研磨すると結構表面がピカピカになりました。処が、粗い研磨踏んで、柔らかい部分がごっそり傷んでしまって有孔虫の細かな部分が見えなくなってしまったらしいのです。来週にでも、反対側の面をもう一度ゆっくり研磨して再度検鏡してみようと思っています。でも石灰質が細粒の様々な粒子をしっかりと取り巻いている事が判ります。

もう一つの岩片は、似たような硬さだったのですが、研磨すると砂がどんどん脱落していくのが判りました。
どうもバインダー分が少ない様なのです。下の画像は横幅7mmの領域を切り取ったものです。

最初の画像のスケールと少し異なるので、本当は比較してもダメなのですが、下の画像の方は良く発砲した黒色のスコリアが沢山有ります。しかも、その周囲が白いものでは囲まれていない事も判ります。
こちらは希塩酸を滴下しても炭酸ガスの泡は生じません。
ずいぶん似て非なる岩片が、ほんの少し地層の位置が違うだけで存在するのに何時もの様に驚かされました。

2016年1月14日木曜日

松戸市千駄堀の伊豆石製石塀 (3/5)

全部で25枚くらいあります。延々と続きます。
礫や軽石の塊などが有るのはやや珍しい部類に属します。











2016年1月13日水曜日

松戸市千駄堀の伊豆石製石塀 (2/5)

夫々に顔つきの異なる凝灰岩質石材をご覧ください。
凝灰岩は比較的隙間があり、蘚苔類がはびこり易いのですがその中でも出来るだけ付着の無いものを選び出してみました。蘚苔類もそれはそれで面白いのですが、それはいつか別の機会に・・・




松戸市千駄堀の伊豆下小田敷根産の凝灰岩石塀 (1)

松戸市の千駄堀と言う、不思議な盆地状の地形の縁に在る「土屋家」の長屋門は、以前から松戸市指定の文化財になっていますが、この長屋門の両袖に続く石塀が、美しい「伊豆軟石」を用いたもので有る事が判りましたので御案内します。

石塀に使われている石材の中でも表面に観察に邪魔な蘚苔類が生えていない石材の画像をピックアップしてみましたので御紹介します。石材の概略の寸法は高さ24cm、横幅85cm前後です。










残りはまた後日

2016年1月10日日曜日

真岡市内の磯山石石塀

真岡市に木綿の商いで財を成した方がおられて「岡部会館・金鈴荘」と言う昔の迎賓館を明治に建てられており、その周囲に「磯山石」の大材を積んで石塀を築かれている。
石材の大きさがずば抜けている。高さ30cmx幅28cmx長さ185cmである。

この石材の中に含まれる角礫の大きさも巨大である。図中の石材一段の高さが30cmで有る事に御注意頂きたい。



同じ石材を会館前の敷石にも使っておられる。角礫が凸凹なので7、滑ったり、つまづいたりしない様にとのご配慮唐だろうが石材のでっぱりを削っていて、その削りが滑らかな平面を造っているので、中にはこの様な断面構造を示している岩塊もある。周辺に気泡が多いので水冷による急冷縁という訳でもなさそうだが、すさまじい。