2011年10月8日土曜日

桜みかげ・万成石:I-3;東京都内の石造物

江東区大島に、区の公会堂「ティアラ江東」があります。小生の通勤経路に近く昼休みの散策コースに在るので早朝の出勤時間に立ち寄ってみました。
万成石なのかどうか?やや自信が無かったのですが、角っこにこの場所に由縁の在るらしき方の銅像が在り、その台座がどう見ても「万成石」でした。緩やかな砂浜の様な、あるいは湖面を渡る春風に揺れる波の様な緩やかなカーブで作られた面が興味深いのですが、その表情を上手く表現する事が出来ません。
雰囲気をお判り頂けるでしょうか?

2011年10月7日金曜日

桜みかげ・万成石:I-2;東京都内の石造物

これは万成石ではありませんが、半蔵門線半蔵門駅を千鳥ヶ淵方面に出た場所に使われていた色鮮やかなカリ長石を含む花崗岩の拡大接写画像です。2枚共にほぼ同じ場所で撮影したものですが夫々表面の仕上げが異なります。
カリ長石の板状の結晶構造が良くお判り頂けると思います。実体顕微鏡や偏光顕微鏡で岩石の組織を観察する場合にこの様な結晶構造が判断の決め手になります。このカリ長石周辺には斜長石も含まれて居ると思いますが、偏光顕微鏡で組織を観察する場合に一番の指標となるのが「斜長石」です。
スケールを入れていますので、パソコン画面での拡大倍率を確認してご覧下さい。尚、これは拡大装置は使わず手持ちで撮影した画像の一部をトリミングしたものです。片手でスケールを押さえ、片手でカメラを持って焦点の合う最接近距離でシャッターを押しました。

2011年10月6日木曜日

桜みかげ・万成石:I-1;東京都内の石造物

武田石材殿の丁場を見学させて頂いた折に、万成石の大型石材を切り出し千鳥ヶ淵戦没者墓苑の威一角に建設されたシベリア抑留慰霊碑と平和祈念碑に使われている事をお聞きしていた。地下鉄半蔵門線は何時も通勤に利用している路線なので、偶々夕方に勤務先に顔を出す用事の出来た日に千鳥ヶ淵戦没者霊園を久しぶりに訪れた。この石碑の事は勿論、武田石材殿のブログにも取り上げられています。
http://mannariisitakeda.blog93.fc2.com/blog-category-23.html
慰霊碑の画像は武田石材殿のブログでご覧頂けるがやや角度を変えて撮影した1枚と、墓苑に折よく初秋想わせる彼岸花が咲いていましたのでご紹介。
床面は少し粗い砂岩が使われており所々に砂岩ブロックを含んでいます。向かって左手の二つの碑は、黒御影或いは斑レイ岩製しょうか慰霊碑と祈念碑の由来を記しています。碑の周りは池を模ったものでしょうか?恐らく那智石と思われる小礫が敷き詰めてありました。

2011年10月5日水曜日

桜みかげ・万成石:H-6;倉敷市内 ベンチ(2)

殆ど同じ万成石のベンチだが、座面の模様が大きく異なる事に注目して頂きたい。座面に半ば「錆」と表現して良いのでしょうか?「自然石」に見られる茶褐色の部分が表れているのです。最初、これを見た時は雨で濡れている為かと思ったのですが、素材の持つ色でした。興味深い二組の桜みかげ製のベンチでした。

2011年10月4日火曜日

桜みかげ・万成石:H-5;倉敷市内 ベンチ

万成石のベンチ。これは倉敷市立自然史博物館から駅への道の途中で見掛けたもの。冬は腰かけるには少し冷たいかもしれないが、夏なら涼しくて良いかもしれない。
座面は見事に磨きこまれている。

2011年10月3日月曜日

桜みかげ・万成石:H-4;倉敷市内 石組

今橋を渡って向かいの路地に入った付近の花崗岩の石組。流石に御大尽のお屋敷だけあって石組も丁寧に加工されている。
下の画像は組み方が異なるばかりではなく塀を飾る瓦板との組み合わせが興味深い。花崗岩産地と焼き物の産地がの両方を控えた贅を凝らした建築である。

2011年10月2日日曜日

桜みかげ・万成石:H-3;倉敷市内の石橋

万成石とは関係無さそうだが、倉敷の美観地区で堀に架かる恐らく一番の観光名所の石橋だろうと思う。一番手前の大原美術館前の橋「今橋」と刻まれている。
この日も雨の中だったが傘の流れは殆ど絶え間なく流れており、人影を外すのは難しかった。下の画像は掘割が斜めに折れるあたり、倉敷考古館前と倉敷館(観光案内所)前を結ぶ橋だったと思う。
橋のつくりは異なる。下の橋なら荷を積んだ舟が通過可能だろう。