2012年7月28日土曜日

大谷石・番外編 (2)


これも、本来此処に入るべき画像では無いのだが関連性はあるのでお許し願いたい。この画像は巴波川の蔵通りに近い場所のビルの外壁を撮影したもの。
実は、益子町小宅芦沼に産する芦沼石が益子焼の釉として使用された事を知り、芦野石の赤目や
表面を溶かすとどのように変化するのだろうと興味を持って居た処にこの外壁に出会った次第。大大谷石系の凝灰岩に粉末にした石材を塗布して溶かしたのか?バーナーで直接表面を融解させたのか?判らないが、表面の面白さに惹かれて引用、ご案内した次第。
明日からは、大谷石の代表的建築とも言われている宇都宮市内の「松が峯教会」の外観等を数枚ご案内して、房州石に戻る事にしたい。と思ったが、実は29-30日は小松石を歩くので更新をする時間が取れない。ゴメンナサイ。

毎日暑い日が続いていますが、この処興味深い房州石との出会いが続いています。ご案内したい画像が一杯です!

2012年7月27日金曜日

大谷石:番外編 (1)


徳次郎の名をテーマの中に入れながらこの画像をご案内するのは本来ルール違反なのだが、この画像集の目的が、大谷石の一般的なイメージに在るグリーンタフとこの徳次郎の凝灰岩が持つ顔が余りにも異なる様々な顔を持って居る事をご案内する事にあるので、本来徳次郎では無い凝灰岩石材をここでご紹介する事をお許し頂きたい。従って表題から「徳次郎」を外し「番外編とした。産地不明の凝灰岩である。もう一枚異形(?)の石材をご案内する。
これは栃木市内の蔵の壁面である。従って、ほぼ「大谷石」の範疇にはいる凝灰岩だと考えて問題無いと考える。それにしても大谷石から見ると「異形」の石材ですね。巴波川から余り離れていない場所に在る蔵です。

2012年7月25日水曜日

大谷石・旧富屋村徳次郎 (14)

似たような画像を1枚6月末にご案内しているのだが併せて見て頂きたい。
実はこれは下位の画像の住宅画像の右端に見える戸袋の様な構造部分のブロックを1個拡大したものです。上の画像の左右で表面に現れた紋様が異なります。これは凝灰岩が降り積もった時に、自重で圧密された時にみられる構造です。前の画像では片側だけを示していましたが、こうして互いに直交する面を見て頂くと右側が左右方向に圧密されている事が判り易いと思います。
前の画像では「圧密・溶結構造(?)」と書いたが、圧密の方は問題ないが、溶結の方は「弱溶結」程度加茂しれない。かなり強度はありそうだ。


2012年7月24日火曜日

大谷石・旧富屋村徳次郎 (13)

蔵の家紋の部分のご案内したので、ついでに窓の飾り部分です。これもかなり細かな細工が施されています。窓枠と両側の飾り柱の部分は前の家紋と似たようなミソの無い材料を使用しています。

2012年7月23日月曜日

大谷石・旧富屋村徳次郎 (12)

比較的一般的かなと思える蔵の外回りですが、注意してみるとこの様に、やや黄色を帯びた石材がこの付近や歴史を経た古い蔵では多い様な気がします。統計をきちんと取ってみた訳ではありませんが、宇都宮以外で大谷石の蔵を見るとそんな気持ちを、ア!此処もそうだ!と思う事が多いのです。更に、ここの屋号、いや家紋の部分に注目です。色白な素材にかなり細かな細工が施されています。この素材も前にご案内した門柱や壁面の細工同様かなり丈夫な素材の様です。
似たような見た目の素材が塀等で使われていて、湿気(凍上?)で剥げ落ちているのを時々見ますが、これは水分にも強い素材の様です。多分かなり緻密なのだと思いますが、残念ながらその差異を見分ける眼力はありません。

2012年7月22日日曜日

大谷石・旧富屋村徳次郎 (11)

前に少し似た黄色系の石材をご案内しましたが、この石材を取り上げたのは黄色の部分が石材の縦方向の幅よりも薄い事が判るからです。黄色の層の上下に茶色の層が存在します。この茶色の層も奥行はそれほど無さそうです。黄色い層も全体では無くて部分的には淡いグリーンタフ系の色調です。直ぐ上の左側の石材に斜長石の結晶が目立つのとはまるっきり違いますね。
昨日、観て来た、房州石の北端の採石場の凝灰質砂岩とはかなり違いますね。