2010年5月29日土曜日

横須賀周辺の蛇紋岩露頭と土木工事(7)

この蛇紋岩地山で行われたトンネルを含む道路工事の現場を少し見てみましょう。最初は現場に掲示されていた近隣周知用施工計画図です。生コンと鉄筋はさておき「深礎工」の部分は、下地に墨が入ってないので、恐らく工事途中での設計変更によるものでしょう。掘削に従って盤膨れでも発生したので法面が崩れるのを防止する為に「深礎工」で場所打ち杭を施工したものですね。蛇紋岩を少々甘く観ていたようです。現場の担当者もかなり苦労した様でした。
数枚の蛇紋岩の画像は「生コン」と書かれた斜線で塗りこまれた場所の左手で見たものです。

2010年5月28日金曜日

横須賀周辺の蛇紋岩露頭等(6)

千葉県の嶺岡には「馬蹄石」と言うノジュールがあります。現物は千葉県立中央博物館にも展示されていますし、嶺岡に近い道の駅に大きなものがドテンと座っています。この画像の中の卵型のものがその馬蹄石の外観にそっくりです。これは池上のバイパス工事で掘削土砂の中から出てきたのだそうです。画像中の短い足場短管が60cmものだと思うので、この岩の幅は1.5m程度だと思われます。嶺岡と横須賀は地層が繋がって居る。そんな証拠の一つでしょうか?工事終了後は何処に行ったのか?判りません。
追記;嶺岡の「馬蹄石」は国道410号線と県道43号線(長狭街道)交差点からやや南の「みんなみの里」の駐車場入口附近の道路側に2個設置して有ります。千葉県立中央博物館には小型のものが、断面を見せており「馬蹄石」の名の由来が理解出来ます。

2010年5月27日木曜日

横須賀周辺の蛇紋岩露頭等(5)

これも横須賀の池上で見掛けた蛇紋岩転石です。明日からはこの附近で行われたトンネルと切り割りの画像を幾つかご紹介するつもりです。何れも蛇紋岩地山での工事が一般のトンネルや山を削っての道路工事の法面処理とどう違うかを見て頂きます。
仙台に出張し秋保温泉から下流の名取川を歩いてきました。これも何れご案内したいと考えています。

2010年5月23日日曜日

横須賀周辺の蛇紋岩露頭等(4)

横須賀市の4箇所の蛇紋岩露頭の一番北側の池上の露頭近くでは道路脇に結構大きな蛇紋岩がごろりと転がっています。住宅地なのでハンマーは出せませんが、端っこに写っている雑草の大きさから全体の大きさに見当を付けて下さい。この附近では蛇紋岩地山を掘削してトンネル(阿部倉トンネル)工事が行われました。かなりの難工事で、設計変更も数多く行われた様です。工事の記録はネットでも幾つか見る事が出来ますが、日本トンネル技術協会から発行された「トンネルと地下」の2003年8月号に関連記事が掲載されています。この後、その附近の景観も見て頂く予定です。
追記:月火と仙台に出張しますので2日間UPが出来ません。