2013年5月17日金曜日

本千葉周辺の房州石石蔵 (3)

石蔵の壁の一部を拡大してみた。火炎の様な模様が美しい。

2013年5月15日水曜日

本千葉周辺の房州石石蔵 (2)

雨がやむだろうと思って出掛けたのに、残念ながら降り続く中での撮影になったが壁面の斑は雨の為だけでは無く、石材の保護の為に施工した黒漆喰が少し薄れている為に見えるもの。
漆喰を施した蔵は結構在るが、きっとその中にはこの様に美しい房州石を用いた石蔵が在るに違いないと思うのだが、中々確かめる事は出来ないでいる。

2013年5月14日火曜日

本千葉周辺の房州石石蔵 (1)

本千葉の南側の海岸よりは、寒川町と言う千葉市内でも古くから栄えた街で、区画整理が進んではいるが歴史的な建築物が旨く保存活用されている地区です。これはその中の一つで、元々は「黒漆喰」で保護されて来た房州石の石蔵です。
区画整理で自宅を建て替えられた時に、この石蔵は家曳きで移設されたのだそうだ。
この蔵の情報は、千葉県立中央博物館で共に地質の事を学んでおられる方からの情報で知る事が出来た。この後にご案内するもう一つの蔵も同じKさんからの情報。

様々な街を、全ての通りを歩く事は出来ないので、古い神社の在る街や古い街道筋、緑の在る地区等を、自分の「感覚」で、角を曲り、振り向き、歩いてこの様な建物や古い礎石を探すのだが、旨く行くと出会う事が出来るが、大体は何度歩いても収穫が無い日が続く。それが調査と言うものだ!等と思っていても、自分の気持ちが挫けるまでは永遠に続く作業なのです。それだけに、寄せられる情報は嬉しいものです。

2013年5月13日月曜日

瀧ノ谷の更に奥へ (7)

下の画像の更に上の部分の拡大画像です。
売津の今回の調査の画像は今日で区切りです。上の画像は7日に掲載したこのシリーズの (1/7) の画像から少し左に入った位置です。最初の画像で右手に在った暗い部分も採掘跡ですがこの画像には含まれていません。
恐らくこの広い面積で採掘しながら掘下げていく内にこうして少しずつその範囲を広げて行ったのでしょう。興味深いのは右手の崖の上の樹から、長い根が下まで水を求めて下がって来ている事です。長い年月が架かった事でしょう。
上の画像は良く見ると奥に垣根掘りで少し追い込んだのに、何か上の岩盤が変形するか、亀裂が入るか下のでしょうね。折角採掘した石材や丸太で支えを作っています。
尤もこの様な事は鋸山本体の丁場でも見る事が出来ます。笑ってしまう位い細い丸太が支柱の様に伸びている事も有ります。

明日からは千葉県内と東京都内の房州石と少しだけ伊豆石を使った建築・土木工事の例をご案内する予定です。


2013年5月12日日曜日

瀧ノ谷の更に奥へ (6) 垣根掘り

ここはかなり広い丁場ではあるけれど、垣根掘りの跡が多く見る事が出来る。この画像の中でも右上には更に上段の垣根掘りの痕が見えている。表土を剥がして上から採掘するのと異なり斜面の途中からの採掘を行うには、兎に角、垣根掘りをどこまで伸ばして採掘面積を確保するかが問われ、後は下へ下へと掘り進むしかないのだから、どんなにこの採掘法が手強くても、この方法しかないのだろう。
鋸山ではこの垣根掘りで、地層の傾きに対応して良質材を求めて徐々に山稜の中心部に掘り進んでいる採石丁場が幾つか在って、その階段状の切込みは美しい姿を見せてくれる。