2012年4月28日土曜日

山形城の石垣 南大手門付近


山形城の大手門の石垣は明らかに修復されたものだと素人目にも判りますが、この上の画像もやはり修復されたものなのでしょうね?ほぼ同じ場所で上の画像と下の画像では、野石の積み方に大きく差が在ります。下の画像の部分は昔からのものなのでしょうか?きっとそうなのでしょうね。



2012年4月27日金曜日

芦野石 石の美術館

今日は那須岳の東、那須町芦野を歩きました。此処には芦野火砕流の凝灰岩である芦野石を使った「石の美術館」があります。溶結していてこの様に圧密した軽石の模様が淡く美しい石材でとても耐久性も高い石材です。溶結部は巨大な柱状節理(熔岩の柱状節理とは一風異なります)の在る部分や節理が目立たない場所とがあります。山形城の石垣の連載が終えたら少し整理しながらご案内しましょう。
石の美術館の直ぐ傍には御殿山と言う桜の名所が在り、満開をやや過ぎた桜が雨に散って遊歩道を淡く桜色に染めていて美しい眺めでした。美術館のHPは下記です。




2012年4月26日木曜日

山形城 石垣

勿論、野石積みの個別の顔ばかり撮影していた訳では無い。2月中旬のこの日は結構寒くて駅からこの城跡に行くのも結構大変な“作業”でした。これはこれまでご案内した石積みの在る付近。大手門の直ぐ傍です。

2012年4月25日水曜日

山形城の野石積 安山岩のゼノリス(3)

此処にもゼノリスが多い安山岩があります。ゼノリスは岩石種を見極めるのが結構難しいですが、興味深い存在です。ゼノリスに似たもので、結晶が入り込んでいるなんてものもありますね。
山口の火山やそれに繋がる北九州の単性火山群には、玄武岩溶岩の中に石英の結晶が含まれて居る事があります。なんで玄武岩に石英!と思うのですが、要するに噴火の過程で何処からか混ざり込んできてしまったと言うから面白いです。萩の笠山のある時期の溶岩には実に沢山の石英結晶が入っていてびっくりした事があります。残念ながらその時採集した玄武岩溶岩は今は手元にありません。でも笠山に行けば面白い様に探し出せると思います。北九州市八幡西区の小さな火山にも有りました。

2012年4月24日火曜日

山形城の野石積み 安山岩のゼノリス(2)

一部画像がダブっていて恐縮だけど前の画像の隣の石のゼノリスの状態です。左上の岩塊にも小さなゼノリスが二つ!勿論、目立つ場所を撮影したのだけれど、多いですね。
安山岩は、時に気泡の列を含んで居たり結構石垣を観察すると面白いですよ!北の丸公園の中の石垣には気泡の列が在ったりして一人ニンマリと楽しんでいます。

2012年4月23日月曜日

山形城の野石積 安山岩のゼノリス

最近私が注目したBlogに「薩摩の石組」があります。私より遥かに先輩の作られたブログで、現在は更新を停止していますが、現在私が取り組んでいる「凝灰岩石材産地リスト」の有力な情報源の1つでもあります。このブログでも城の石垣をテーマの一つに取り上げておられます。
http://ishigumi.exblog.jp/i4/
勿論、石垣をテーマとしたHPやBlogは数多く存在しますが、私の場合は石垣に使われている「石材」の方に重点が置かれた興味なので、中々この点について興味を惹かれるものは存在しません。その点で「薩摩の石組」は貴重な情報源です。

余談ですが、最近凝灰岩石材の国内産地リストをまとめています。数が多いので、中々夫々の丁場の石材の特徴とか何時頃開場したか?等と言う情報をリストに反映するのが難しいですね。
現在A4版11頁に小さな文字で447件の情報を整理しています。近日公開予定!です。

画像は山形城大手門の石垣で、恐らく修復された比較的最近のものだと思いますが、此処の石垣に使われている安山岩の巨石には実に沢山のゼノリスが含まれて居て興味を惹かれたので少しご紹介しようと思います。石を割る時の矢穴の後もそのまま残しているのが良いですね!

2012年4月22日日曜日

千葉の大地で(6) 斜交葉理の立体形状

強い雨の後だっただけでは無く、此処は風も強いので、砂層も結構削れるものでして、この様に斜交葉理の裏側まで削り込まれている場所が良くあります。海流の流速さえあれば、斜交葉理は出来るのでしょうから、浅い深いはあまり関係ないのかもしれないけれど、この層が堆積した時はどのくらいの深さだったのでしょうね。クジラの化石なども採集されているので結構深いのでしょうね。