2018年10月13日土曜日

銚子市高神西町:砂岩の石塀が続く

銚子は紀州出身者が築いたような街なのだけど、江戸の街並みやお城を造り上げる過程で大工さんが使う「鑿」や「鉋」を研ぐ「砥石」の一大供給地でした。面白い事に、砥石の供給は、銚子と紀州が殆ど一手に引き受けていたのです。銚子の街中にはその「砂岩」を使った五輪塔や鳥居と共に、石垣や石塀や石蔵等が大変多く存在します。
先日、地元の方にさえ忘れられて竹藪に埋め尽くされてしまった神社を探索した際に、「札場」と云う場所で実に立派な石塀を観察したので御案内しましょう。厚みが 2 m 以上も有る土塁の様な石塀と、悪戯っぽい石積みをした石塀が延々と続いていました。
銚子は、砂岩と付加体と瓦が面白い場所です


石塀が厚いので上にいろんなものが成長して凄まじい事になっています。

その石塀の道路に近い場所はこんな風になっています。幅は 2 m 以上あります。

この様に大きな切石を整然と並べた石塀も有りますが・・・

好き放題に砂岩を積んだ石塀の高さはやはり 2 m 以上ありそうです。黒い二個の塊は砂岩では無く、この付近の海で採れる溶岩です。古銅輝石安山岩の露頭は海岸線で観察出来ます。

大きな転石がアクセントにしています。

本当に好き放題の積み方ですね

適当に積んでいる様で、近寄ってみると結構細かく石材を整形して積んでいます。

石塀は本当に長いのです。この部分の写真は写すのを辞めました

観光名所の犬吠崎です。此処は一番の大きな石切り場でした。馬車で運び出した画像が残っています。以上

2018年10月12日金曜日

今日も諏訪之瀬島の火映は続く

ここ暫く、諏訪之瀬島の火映が強い状態が続いている。気象庁の高感度火山カメラから







ちなみに、今朝の噴気状態

以上

札幌軟石

旧汐留駅舎の復元に用いられた「札幌軟石」を、地質学会に参加されて北海道のあの地震に遭遇した先生から、支笏湖火砕流の溶結部と言われる「札幌軟石」のサンプルを観察させて頂き、少し写真を撮影したのでご紹介する。三脚無しで接写をしたものだから、写りは全く駄目なのだが、「溶結」どころか、含まれる軽石も確かに圧密されているがしっかりしているのが興味深かった。
軽石は見事に細長い繊維状の気孔であり、側面とその気孔の開口面とではガラス光沢が全く違って面白い。これは、関東周辺の凝灰岩とかなり岩相が違う様だ。

汐留復元駅舎遠景。2012年の撮影

復元駅舎の窓の周りの石材使用状況。何処に札幌軟石が使われているのかお判りだろうか?

凝灰岩の堆積時の水平面に近い切断面。画像の横幅は 20 mm 。白い軽石がまだ完全には潰れていないし、淡褐色の部分も気泡が目立つ。目盛は 0.5 mm 単位

凝灰岩の上下方向の、圧密された様子が判る断面。画像の横幅は 50 mm 目盛は 0.5 mm 単位

採取した軽石は気泡が細長く形成されている。

同じ軽石の気泡の流れに直交に近い断面。見事なガラスの破断面が見える。白い斑点は長石の斑晶の様だ。

軽石表面の接写画像。画面の横幅は約 11 mm

2018年10月11日木曜日

GVP 火山活動情報の概要:10月3日⇒9日;22火山:初登場有

New Activity / Unrest
Barren Island  | Andaman Islands (India)  | 260010 |  354 m
9月25日に噴煙gな上昇している事が観測され、溶岩流かテフラが北側の山腹に放出されています。

Cuicocha  | Ecuador  | 352003 | Elevation 3246 m
10月2-3日に地震活動が活発化し、その後の分も含めて合計60回の火山性地震が記録されています。最大の地震は、10月2日に発生した M2.5 のものですが、地域住民には僅かに感じた程度です。
⇒初出。“IG”が公表した震源分布図を添付。Image courtesy of IG

GVPのこの火山のサイトは下記
http://volcano.si.edu/volcano.cfm?vn=352003

Gamalama  | Halmahera (Indonesia)  | 268060 |  1715 m
10月4日に水蒸気爆発が発生し噴煙が火口縁の上空 250 m まで上昇しました。火山性地震は1時間ほど前から観測されていました。10月5-6日の噴火時には噴煙は 2.1 km まで上昇しました。警戒レベルは“1-4”段階の“2”

Kilauea  | Hawaiian Islands (USA)  | 332010 |  1222 m
過去30日間、特段の火山活動が見られず、地震活動も低調で安定しており、短期間の間に活動が再開する事は無いと判断され、航空カラーコードは「イエロー」に引き下げられました。

Piton de la Fournaise  | Reunion Island (France)  | 233020 | 2632 m
10月2-9日の間、弱く周期的な活動だけが観測されており、溶岩湖は引き続き活動的だが、少量の溶岩流を噴出しており、幾つかの分岐溶岩流が溶岩チューブから流れ出しています。

Semisopochnoi  | United States  | 311060 |  1221 m
10月3-9日の間、地震活動は活発な状態が続き、時折、突発的に発生します。その他の火山活動は認められないが、航空カラーコードは「イエロー」を維持。

Soputan  | Sulawesi (Indonesia)  | 266030 |  1785 m
10月4日に噴煙が硬度 4.6 km に達しました。警戒レベルは“1-4”段階の“3”

Ulawun  | New Britain (Papua New Guinea)  | 252120  | 2334 m
10月5日に噴煙が高度 4.6 km に達しました。

Ongoing Activity
Aira 桜島 | Kyushu (Japan)  | 280080 |  1117 m
南岳火口で小規模の活動が見られたものの9月23日以降爆発は発生していません。亜硫酸ガスの放出量は10月1日の観測で日量 400 トンでしたが4日には 3,400 トンに増加しました。警戒レベルは“5”段階の“3”

Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 |  1229 m
10月3-9日の間、噴煙が硬度 1.5-2.1 km まで上昇しました。

Ebeko  | Paramushir Island (Russia)  | 290380  |  1103 m
9月28日から10月5日の間、噴煙が高度 4.5 km まで上昇。航空カラーコードは「オレンジ」

Ibu  | Halmahera (Indonesia)  | 268030 | 1325 m
10月6日に噴煙が高度 1.8 km まで上昇しました。

Kadovar  | Papua New Guinea  | 251002 | 365 m
9月1-20日までの間は白い噴煙を上昇させているだけだったが、21日に活動が活発化し、26日まで目視観測が出来る範囲でその状態が続きました。10月1日に噴煙が高度 900 m まで上昇し、3日には高度 2.1 km に達しました。

Karymsky  | Eastern Kamchatka (Russia)  | 300130 |  1513 m
9月28日に熱異常が観測されましたが、視界が悪くしばしば観測は出来ず、30日には細い噴煙が東に 135 km まで広がった事が観測されました。航空カラーコードは「オレンジ」

Krakatau  | Indonesia  | 262000 |  813 m
9月1日から10月3日の間、ストロンボリ式噴火が続きましたが、しばしば視界が遮られていました。9月22日には噴煙が 2.5 km 上昇し白熱岩塊を火口から 1 km以上離れた山腹にまで飛ばしました。南南東方向の溶岩流は海に流れ込み、警戒レベルは“1-4”段階の“2”

Manam  | Papua New Guinea  | 251020 |  1807 m
噴火後の10月1日のFWで、溶岩流が北東側の谷に流れた事が確認されました。溶岩流は二ヶ所に流れ立入禁止領域で止まっています。10月3日に噴煙が高度 2.1 km まで上昇しました。

Merapi  | Central Java (Indonesia)  | 263250 |  2910 m
9月28日から10月4日までの間に溶岩ドームはゆっくりと成長しており、10月4日にはその大きさは推定 135,000 cubic meters に達し、日量で 1,000トンの速度で成長していると見られます。警戒レベルは“1-4”段階の“2”

Reventador  | Ecuador  | 352010 |  3562 m
10月3-9日の間、地震活動は活発で爆発、長周期地震、火山性微動や水蒸気や火山ガスの噴出を示すものが卓越していました。時折噴煙が火口上空 1 km まで上奏しました。
夜間には火映現象が観測され、しばしば白熱岩塊が山腹を落下しました。

Sabancaya  | Peru  | 354006 |  5960 m
10月1-7日の間は連日平均24回の獏亜都賀発生思案した。亜硫酸ガスの噴出量は10月1日の観測では日量で 5,027 トンでした。

Sheveluch  | Central Kamchatka (Russia)  | 300270 |  3283 m
天候の良かった9月27-28日と30日に熱異常が観測され、その後もこの期間中で視界が良い日には観測されました。航空カラーコードは「オレンジ」Image courtesy of KVERT

Turrialba  | Costa Rica  | 345070 | Elevation 3340 m
強い火口の火映が10月3日に観測され、10月8日に噴火による噴煙が火口上空 500 m まで上昇しました。

Veniaminof  | United States  | 312070 |  2507 m
10月3-9日の間、水蒸気爆発による火映が、南に 35 km 離れたウエブカメラで確認されました。昼間でも視界の良い日には噴煙が目視で切る事が有ります。航空カラーコードは「オレンジ」
報告の概要は以上
ストロンボリ火山の昼間の噴煙:この処かなり活発な噴火が連続している

エトナ山の噴煙



カムチャツカのBezymmiany, Kamen, Klychevskoy ライブカメラ

Image courtesy of KVERT

2018年10月8日月曜日

文京区本郷あたり

先日、仕事が早く終わったので文京区本郷辺りに地図も観ないで迷い込んでみた。袋小路が多く通り抜けが出来ない辺りだ。地衣類と黴で岩相が見分け難いが、他の石材との組み合わせで伊豆の凝灰岩を使ったらしい石垣に出会う事が出来た

決め手と云うほどではないが、火山ガラス起源の細く白い刷毛目が伊豆を支持する





通りから見えない部分に硬い石材を積んだ場所が有り、礫混りの硬質の緑色凝灰岩が沢山見える。笠石が苔生しているから其処は凝灰岩だ。斜めの堆積模様が見える

緑色凝灰岩の中の角礫が見えるだろうか?

不思議な食感の駄菓子は複雑な二重軽石(発泡)構造

FWに行かない日は、連日こんなデスクに向かっている。

カミサンが昨日洗車の帰り(先日の台風で塩害が酷く洗車場は大変な混雑だった)に、立ち寄ったコンビニで購入してみた変なお菓子だと云ってコーヒーブレークの御茶うけに少し分けてくれた。確かに、不思議な触感である。
職業病(?!?)の様なものだが、鋭利な刃物で切断して断面構造を見てみると、良く発泡した(材料費は掛らない)けれど技術的には面白そうなチョコフレーク軽石の周りを透明な軽石構造が取り囲んで、更に表面はこれまた極薄のウエハー状のもので保護している。

面白い触感で在る事は事実。興味のある方は下記を参照して108円を握ってコンビニへどうぞ!但し、中毒になっても私の責任では無い!