2013年1月26日土曜日

軽石の気泡

鵜原海岸の軽石画像から12月29日に掲載したオールスターメンバーの左上端のものを実体顕微鏡でコリメート法で撮影してみた。画像の横幅は3.25㎜。細長い繊維状の気孔も並んではいるが所々にこの様な独立気泡が混ざっている。

軽石は薄片を作るのは樹脂で固めたりして作成しても、結局ガラス質なので、旨く遊離結晶が捉えられれば別だがそれ程美しい観察対象では無い。
それならば、接写が効くレンズを用いてデータ量を大きくして撮影し、切り取る事で気孔を観察し、一定の条件で気孔に並行になるサンプルを採り出して着色水で浸透試験を行うのも面白いかもしれない。
先日、インクを浸透させた軽石を水中に沈めてしまう実験を行っている。
気孔がまっすぐなので簡単かと思ったが、軽石事態にどうやら様々な亀裂が存在する為に、水が先回りして気孔を塞ぎ中に気泡を閉じ込めてしまって浮力を失わない!
来週は薄片の作成で忙しいが、ホースで圧力を掛けて気泡を排除する事が出来ないか?試してみようと考えて居る。
この処、チョット資料を纏めているので、毎日画像をup出来ないのが残念。




2013年1月20日日曜日

軽石の気孔は長い!

この軽石の主たる販売店殿に問い合わせをした処、この軽石の産地は鹿児島県で、大隅降下軽石を採掘し、形状寸法を整えた後、回転籠にいれて角を取り丸めたものだとご教示を頂いた。
シラスの事は少し鹿児島の知人にも案内して頂いたので多少は知っている積りになっていたが、軽石を現在も数万トンの規模で採掘しているとは知らなかった。
浸透試験の結果は下の図の通り、約40mm先の端面まで見事にインクは到達。インクはスポイトで下の画像の左中央付近にこぼれない程度に供給した。
板状に糸鋸で切断した時にも多少ひび割れが出来たと思うので、サンドペーパーで面の平行度に注意しながら研磨したがやはり横方向にも広がってしまった。