2010年2月26日金曜日

群馬県本宿陥没地周辺(5) 馬居澤の湖成層が傾いた露頭

2枚もピンボケ写真をUPしてしまいましたが、ヤットまずまずの画像の登場です。下の水際付近のやや明るい色は陥没関係の文献で言われている「湖成層の凝灰岩」です。なんとなくグリーンタフでも良さそうな気がするのですが、・・・
その少し上が、前2枚のピンボケを敢えて登場させた恐らく安山岩質溶岩らしき部分です。此処では小さいながらも滝を形作っています。本来なら奥の方から手前に向って急カーブで上昇して来る筈なのに、手前から左手奥に急上昇しているので理解に苦しむ場所です。尚、前2枚の画像は何れも左岸即ちこの画像川の向こうの岩壁になります。
明日、明後日は日本火山の会のOFF会で、雨の中を伊豆に行きますので新しい画像のUPは出来ないと思います。

2010年2月25日木曜日

群馬県本宿陥没地周辺(4)

やや上流側といってもたいした距離を移動しない内に崖の溶岩が急傾斜で立ち上がった様な雰囲気になっています。画面右下の河床部分は色が異なり、「湖成層の凝灰岩」と言われる部分です。陥没の傾斜の向きが逆の様な気がするのですが、良く理解出来ません。

2010年2月24日水曜日

群馬県本宿陥没地周辺(3) 馬居澤

ピンボケ写真で申し訳ないのだけれど、全く画像が無いよりも、その雰囲気を多少なりともお伝え出来る画像の方が意味が在るかもしれない。ナドト、こじつけながらの画像ですが、なんせ天候が悪かったのでお許し下さい。前の画像と同じ岩質と思われる兎に角硬い岩石がこんな風に捻じ曲げられてぐしゃぐしゃに割れながら存在しています。不思議な「馬居沢」の露頭です。

2010年2月23日火曜日

群馬県本宿陥没地周辺(2)

意味不明な画像?ですが、どうやら安山岩の様です。但し妙に硬くて、しかもこの画像でお判りかと思いますが割れ目を見るともめています。川岸では実に曲げられてしまった!!と言う感じが凄いのですが、なんせピンボケです。硬いので小さな段差の滝、いやいや「瀬」でしょうか!を作っています。

2010年2月22日月曜日

群馬県本宿陥没地周辺(1)

少々古い地質図ですが、1969年に地質調査所から発行された「日本油田・ガス田図 8 本宿(もとじゅく)」を数年前に見付け出しました。群馬県と長野県の佐久市附近との境界あたりになんで「油田・ガス田図」が作られたのか?が最初の興味だったのかもしれませんが、地質図を見ている内に、壮大な陥没地の話に引かれて行って見たくなりました。これは下仁田の西牧川から少し入った場所「馬居沢」に聳え立つ岩壁。この岩が実に硬いのです。岩質は凝灰岩質の湖成層だと思われます。
本宿の大陥没が発生後、何処が噴出源か判りませんが、噴出した凝灰岩だそうです。この附近には安山岩も分布している筈です。天候が悪くて岩石表面を写した画像は軒並みブレとピンボケで使い物になりませんでしたが、何れもう一度歩きたい(何度でも!)場所です。比較的古い文献ばかりで新しい知見には中々出会えないで居ます。

2010年2月21日日曜日

群馬県下仁田町中小坂鉄山(13)

廃却した耐火煉瓦に付着していたスラグ:鉱滓を接写してみました。黒曜石と破断面が似ていますね。
中小坂鉄山の磁鉄鉱に含まれる各種の成分(大変古い文献で実は論文等への引用は禁止されている資料を見ると)鉄はは53-63%,これに対して珪酸分は少ない方では2.6%から多くて15%程度ですから、分析出来なかった成分も多いのですが、残るのはSiO2が主成分となり黒曜石と同じ様な見た目を示す事になります。
中小坂鉄山のご紹介もこれで終りますが、この後はこの鉄山を見学する切っ掛けとなった本宿から下仁田附近の地質景観をご紹介しましょう。