2020年1月12日日曜日

極楽寺付近の伊豆軟石を用いた透かし塀の基壇

私の世代で鎌倉の極楽寺と云うと、中村雅俊氏が好演した「俺たちの旅」の人気を引き継いだ「俺たちの朝」の舞台となった当時の若者の聖地の先駆けのような場所だと思う。「星の井」通りと云うのだろうか、長谷の「旧鎌倉旅館」から御霊神社・虚空蔵・成就院・極楽寺から稲村ケ崎まで、江ノ電と時に平行し、時に交差する道沿いには、黒くカビが生えているので見分けにくいが、広義の「鎌倉石」を用いた擁壁や、小河川の護岸等が続いているばかりか、旧家には、板塀の礎石に伊豆の「小室石」を用いたものもあり、我が家からの往復だけで四時間、鎌倉市内に四時間と云うあわただしいFWだったけれど、400枚もの写真を撮ってしまって、まだ整理も手を付けていないが、今年初めてのFWとしては楽しいものとなった。400枚ほどの撮影画像の中から伊豆軟石の画像を数枚画像をご紹介。

房州石に似た切り石を積んだ石垣の上の笠石には、やや淡褐色を帯びた「小室石」が使われていた。丸石は黒カビで岩相は見えないが、穿孔貝の巣穴が観察されるので海岸で採取されたものらしい。

残念!少しピントが甘い画像を選んでしまったが、房州石に似た伊豆の凝灰岩。見分けは付け難い。

伊豆、大仁に近い場所で採掘されたらしい「小室石」は修善寺の日枝神社の鳥居にも使われていて、石灰質を帯びている非常に丈夫な石材。

含まれている砂礫の周りを石灰質がフイルムの様に取り巻いているので、脱落した跡が凹みのママのこってしまう。スケールは mm 単位

今日歩いたコース。せいぜい4km程度だろうか。
昨年、長い間愛用したGPSを房総半島で紛失したので、同型のものを購入。GPSが無いと位置情報の管理がとても出来ない。
この伊豆軟石を用いたお宅の近くで、緑色岩化した枕状溶岩を観察した。丹沢系か、群馬の上野村方面の産出か判らないが美しい。二枚の画像をご紹介します。

以上