この情報はスミソニアン博物館のGVプログラムにより、日本時間では、毎週木曜日の早朝7時前後に配信される情報の抄訳です。詳細については“Global Volcanism Program”を参照下さい。
New Activity/Unrest
Kilauea | Hawaiian Islands (USA) | 332010 | Elevation 1222 m
⇒分量が多いので最新の情報のみ抜粋してご案内します。
“F19”は“NE of Pohoiki Road and N of Hinalo Street”地点で0800時にスラグ状の溶岩を流出させています。地震活動は活発な状態が続いています。15日早朝現在活動的なのは“F17”であり、溶岩流は14日の1430時から380 m 前進しています。0645時には溶岩流はほぼ 2.5 km に達しましたが、午後には急速に前進速度が鈍くなりました。この日早朝、“F18”近くに“F20”が開口し、二本の小さな溶岩の溜りを造りました。“Overlook”火口からの火山灰の噴出量は前の日よりも増加しましたが、その激しさは変化しており、火山灰が多く含まれている時は灰色を示します。いろんな高さまで立ち昇る噴煙は 1-1.3 km に達します。15日に航空カラーコードは「レッド」に引き上げられました。
“キラウエア火山の噴石;Image courtesy of HVO/USGS.”,
Marapi | Indonesia | 261140 | Elevation 2885 m
5月11日0740に爆発的噴火が発生。鳴動音と振動(地震,空振?)がおよそ10分程度続いてから噴火が始まりました。噴煙は山頂の上空 5.5 km まで上昇。この噴火に先駆けた地震も、後続の地震も観測されていません。噴火は蓄積した火山ガスによって引き起こされた軽微な噴火と見て、警戒レベルは「グリーン」を維持しています。
Oraefajokull | Iceland | 374010 | Elevation 2010 m
2017年から地震活動が続いていたこの火山も、水理学的にも地熱的にも活動が安定しているので航空カラーコードを「グリーン」に引き下げました。微量の隆起傾向は続くでしょうが、差し迫った噴火の兆候はありません。
Piton de la Fournaise | Reunion Island (France) | 233020 | Elevation 2632 m
4月27日に始まった“ Rivals ”火口内の割れ目噴火は5月15日現在も継続しています。5月10日に行われたFWで、活動の中心は主火砕丘と他の火砕物を高さ 10-20 m 吹き上げている火砕丘で有る事を確認しました。その後の二日間で、主火砕丘は狭められ、溶岩の飛散も稀になりました。この間の溶岩の流出は主に溶岩チューブで行われ、火砕丘から 3 km 下の“Piton de Bert”下の山麓の傾斜の変更点ではブレークアウトが生じています。
山麓のブレークアウトにより山麓の植生の火災が観測されています。溶岩の流出速度は毎秒 1-2 立方メートルと見積もられています。
Sangeang Api | Indonesia | 264050 | Elevation 1949 m
5月9日1807時に火山ガスの噴出が在り、高度 4,150 m に達し、9日に航空カラーコードが「イエロー」に切り替えられました。
Ongoing Activity
Aira 桜島 | Kyushu (Japan) | 282080 | Elevation 1117 m
⇒この間12回の噴火が南岳火口で生じました。詳細は気象庁のサイトで御確認下さい。
Bagana | Bougainville (Papua New Guinea) | 25020 | Elevation 1855 m
5月11日0900時に火山灰の噴煙が高度 2.1 km まで上昇しました。
Dukono | Halmahera (Indonesia) | 268010 | Elevation 1229 m
5月9-15日の間、火山灰を含む噴煙が高度 1.5-2 km まで上昇しました。
Ebeko | Paramushir Island (Russia) | 290380 | Elevation 1103 m
5月4日と6-10日の間噴火により火山灰を含む噴煙が高度 2.4 km まで上昇しましたが、航空カラーコードは「オレンジ」を維持しています。
Fuego | Guatemala | 342090 | Elevation 3763 m
5月11-12日に小規模の噴火が発生し、火山灰を含む噴煙が高度 5 km(山頂からほぼ 1 km) まで上昇しました。
Karymsky | Eastern Kamchatka (Russia) | 300130 | Elevation 1513 m
5月11-14日に爆発により火山灰を含む噴煙が 3.5 km 上昇しました。航空カラーコードは「オレンジ」
Kirishimayama 新燃岳| Kyushu (Japan) | 282090 | Elevation 1700 m
5月14日1444時から1610時まで噴火が続きました。噴煙は火口上空 4.5 km 上昇し、火砕流が山腹を 2 km 流れ下りました。噴火後、火口直下の地震は増加しました。浅い地震と低周波微動と鳴動が報告されています。警戒レベルは“1-5”段階の“3”。
Langila | New Britain (Papua New Guinea) | 252010 | Elevation 1330 m
5月13日0709時に火山灰を含む噴煙が高度 5.5 km まで上昇しました。
Popocatepetl | Mexico | 341090 | Elevation 5393 m
5月9-15日の間、連日 51-137 回の水蒸気と火山ガスの噴出があり、山頂部の火映が観測されました。加えて、5月11日1834時と0912時、14日1452時に爆発が観測されました。
Reventador | Ecuador | 352010 | Elevation 3562 m
この間、水蒸気、火山ガスと火山灰の噴出が続いており、12日と13日には山頂から東側山腹を 700 m 下った溶岩流が観測されました。
Sabancaya | Peru | 354006 | Elevation 5960 m
この間も火山ガスと火山灰の噴出は続いており、噴煙は高度 7- km に達しています。
Stromboli | Aeolian Islands (Italy) | 211040 | Elevation 924 m
2-4時間枚に、北側火口から少なくとも 80 m 程度噴石を飛ばす弱い噴火が続いており、細かな火山灰や噴石が飛んでいます。
南側中央火口丘周辺では5-12時間枚に弱い噴火が発生しています。何れも連続して火山ガスの噴出が観測されています。5月13日には爆発の頻度が高まり、毎時16回に増えました。その他の異常は観測されていません。
Suwanosejima諏訪之瀬島 | Ryukyu Islands (Japan) | 282030 | Elevation 796 m
5月15日に噴火が発生しました。
Turrialba | Costa Rica | 345070 | Elevation 3340 m
激しい噴気活動に伴い亜硫酸ガスの強い噴出が続いています。5月10日には火山灰も報告されました。13日の0920時には水蒸気と火山灰を含む噴気が山頂上空 300-500 m まで上昇しました。
以上, 今日のライブカメラ画像は以下の通り
“Nevado del Ruiz”,
2018年5月17日木曜日
2018年5月16日水曜日
今年も桑の実食べたぞ~!
昨年は6月の7日に群馬県太田市東金井町で桑の実を沢山食べたが、今日は越谷市の七左衛門町でありつく事が出来た。真っ黒な桑の実は、懐かしい味だ。
早朝から越谷に向い、七左衛門町と大間野町の社寺を数か所歩いたが、暑いのなんのって、二ヶ所目の、国道四号沿いの「三社大神社」に着いた時はもう眩暈がするほどの厚さで暫く木陰で涼んでから調査開始。鳥居は黒々とした安山岩かと思ったら、安山岩は最初に観察した柱だけで他は異なった。
大量に大谷石が敷石や本殿の玉垣礎石の等に使われているのだが、大谷石らしからぬ石材が在るので、欠片に薄く希釈した塩酸を落とすと見事に発泡するので、これは伊豆の石灰質を含む凝灰岩だと知れた。
大谷石はほぼ発泡しない。伊豆の緑色凝灰岩は、湯ヶ島層群とは限らないが、海底堆積層なので、一部に石灰質が混じりこんで、希塩酸で発泡する事が有るのです。
敷石の中でもこの様に縁取りに使われている淡青色~淡緑色の「ミソ」が無い凝灰岩は伊豆産出と見て良さそうだ。
この束石は基線さんが無くとも間違いない伊豆の凝灰岩
束石は適度に風化して、混在する小豆色の火山岩の小礫が良く観察出来た。
最近は、風化した石ばかりを見ているのでフレッシュな凝灰岩の濃い艶のある緑色が懐かしい。しかし、季節の変わり目なのにこう暑いとFWも厳しいもんだネ!
幸い、昨年苦しんだアレルギーはまだ出て来ない。
早朝から越谷に向い、七左衛門町と大間野町の社寺を数か所歩いたが、暑いのなんのって、二ヶ所目の、国道四号沿いの「三社大神社」に着いた時はもう眩暈がするほどの厚さで暫く木陰で涼んでから調査開始。鳥居は黒々とした安山岩かと思ったら、安山岩は最初に観察した柱だけで他は異なった。
大量に大谷石が敷石や本殿の玉垣礎石の等に使われているのだが、大谷石らしからぬ石材が在るので、欠片に薄く希釈した塩酸を落とすと見事に発泡するので、これは伊豆の石灰質を含む凝灰岩だと知れた。
大谷石はほぼ発泡しない。伊豆の緑色凝灰岩は、湯ヶ島層群とは限らないが、海底堆積層なので、一部に石灰質が混じりこんで、希塩酸で発泡する事が有るのです。
敷石の中でもこの様に縁取りに使われている淡青色~淡緑色の「ミソ」が無い凝灰岩は伊豆産出と見て良さそうだ。
この束石は基線さんが無くとも間違いない伊豆の凝灰岩
束石は適度に風化して、混在する小豆色の火山岩の小礫が良く観察出来た。
最近は、風化した石ばかりを見ているのでフレッシュな凝灰岩の濃い艶のある緑色が懐かしい。しかし、季節の変わり目なのにこう暑いとFWも厳しいもんだネ!
幸い、昨年苦しんだアレルギーはまだ出て来ない。
2018年5月15日火曜日
5月14日霧島山系新燃岳噴火の降灰状況他:火山活動解説資料の公表
2018年5月14日月曜日
霧島山系新燃岳の5月14日1444時の噴火
2018年5月13日日曜日
今は海から離れているが
千葉市の中央区はその海岸線の殆どが埋め立て地で構成されている。京成電車の新千葉駅近くに「登戸(旧称:登渡)神社」が在る。今日は午後から「房総石造文化財研究会」の
現役の石造彫刻師を招いての「石を彫る―石工の仕事―」講演会を会員でも無いのに、博物館の石材調査の仲間と聴講させて頂いた。午前中が勿体なくてこの「登戸神社」に参拝してみたの。
昔はほぼ港の傍の丘の上に鎮座した神社だけあって、水神社もこれまで見慣れた農耕神では無く「船中安全―清瀧丸」と船名入り
石垣の奉献者名を刻んだ明治九年の石額にも「三光丸」等の船名が刻まれている。
石垣は、角礫を含む湯ヶ島層群の緑色凝灰岩や、様々な石造彫刻物に使われている緑色の斑石(石屋さんの符牒は「みどり」らしい」も含まれる。
他にも、石灰質生物遺骸の豊富な石灰質凝灰岩や、石廊崎等で見られる半溶結凝灰岩の隙間に緑色凝灰岩が詰め込まれた奴も有るし、
井内石の足元にはチャートが観察される栃木の岩舟石もある。
相変わらず、石塔に刻まれた文字は、私には全く理解が届かないが興味深い半日だった。
登戸神社は正保元(1644)年の創建時には「白蛇山真光院定胤寺」と云う「千葉妙見寺」末寺の一つだったと云う歴史の古い神社。
現役の石造彫刻師を招いての「石を彫る―石工の仕事―」講演会を会員でも無いのに、博物館の石材調査の仲間と聴講させて頂いた。午前中が勿体なくてこの「登戸神社」に参拝してみたの。
昔はほぼ港の傍の丘の上に鎮座した神社だけあって、水神社もこれまで見慣れた農耕神では無く「船中安全―清瀧丸」と船名入り
石垣の奉献者名を刻んだ明治九年の石額にも「三光丸」等の船名が刻まれている。
石垣は、角礫を含む湯ヶ島層群の緑色凝灰岩や、様々な石造彫刻物に使われている緑色の斑石(石屋さんの符牒は「みどり」らしい」も含まれる。
他にも、石灰質生物遺骸の豊富な石灰質凝灰岩や、石廊崎等で見られる半溶結凝灰岩の隙間に緑色凝灰岩が詰め込まれた奴も有るし、
井内石の足元にはチャートが観察される栃木の岩舟石もある。
相変わらず、石塔に刻まれた文字は、私には全く理解が届かないが興味深い半日だった。
登戸神社は正保元(1644)年の創建時には「白蛇山真光院定胤寺」と云う「千葉妙見寺」末寺の一つだったと云う歴史の古い神社。
登録:
投稿 (Atom)