2014年6月26日木曜日

稲井石の中の異常堆積

稲井石と言えば、勿論微細な部分では生物による擾乱を受けているが、湖成層の様に薄い砂岩と泥岩がきっちり交互に堆積している様を思い浮かべるのだが、中には突然厚めの砂岩層が入っていたり、斜交層理とも違うような堆積層が観られて、平穏な堆積層も何処かで変化すると思うと、何だか興味深い。これは露頭ではないが比較的大きな岩片で横幅がハンマーの柄の長狭とほぼ同じ60cm程度で見事な乱堆積を示していて更に興味深い。
出来ればこの様な乱堆積を露頭で観てみたいものだ。
今回は、伊里前層(いさとまえそう)と深成岩類の貫入部の接触関係を見て歩きたかったが、中々おいそれとは見る事が出来ないものだ。当てにしていた場所は、残念ながら風化が進んで採掘中だった。