2015年12月5日土曜日

少し古い瓦 (14)  真岡の瓦の拡大画像

11月の14日と16日に画像を御紹介した栃木県真岡市で頂戴した105年前に棟上げされた長屋門に使われた瓦の断面を実態顕微鏡を使用して、コンパクトデジカメでこコリメート撮影してみました。スケールはありませんが、水平方向が瓦の厚みです。目の細かなやや淡い色の粘土と、やや濃いめの粗いシルト質の材料が余り混じらずにいて面白い模様を見せてくれています。




一番驚くのは、この気泡の例だけでは無く、気泡の形状をしていないけれど隙間が多い事です。









2015年12月2日水曜日

シールド掘削 最近のセグメント ”K”セグメントの軸方向挿入とボルトレス

先日、四谷で発掘作業が行われているという情報を得て少しは見えるだろうと状況を見に行ったのだが、まだ私が見たい状況にまでは至っていなかったので、あきらめて外堀通りを市ヶ谷方面に歩いていたらセグメントを積んだトレーラーが時間待ちをしているらしいのが見えたのでちょいと撮影。4リング分ですね。
 セグメントを組むのは結構大変な作業なので、東京湾横断道路の場合はセグメントの自動組み立て装置が結構活躍して、確か1時間以下で1リングを組んでいた。正し、東京湾の時のように大型のシールドならそれなりの作業空間と自動化の為の費用をかけられるけれど、普通の下水程度のシールドでは空間もないし費用も掛けることが出来ないので、ボルトを出来るだけ使わずにセグメントのピース間の締結が出来るように工夫されてきている。これもその成果の例でずいぶん簡単になっている。
 5個のセグメントピースを食い合わせて一つのリングを組み立て、そのリングと既に組み立ててきたリングとの長手方向の締結も、ここではボルトレスで溝と板状の金具がしっかりと組み合わされて締結構造を構成するようだ。
 長手方向の締結はこの矢印の先端のような形状をした金具が締結させるようだが意外と細いものです。
 一番上に載っているのは”K”セグメントだが、長手方向にかなり大胆にテーパー形状になっているのが判る。この軸方向挿入型が完成する前は、この”K”セグメントが土圧がかかる場合の弱点だったのだが、長手方向に挿入するためにジャッキのストロークがやや長くなったので急曲線には不利だがそれを上回る利点が得られたと言える。