2013年7月5日金曜日

深岩石:交流センター壁面の石材 (3)

古色蒼然とでも言うのか、変色しているが騙されてはいけない。古い石材は必ずどこかに地の色が出ている筈なので、黴や地衣類による色合いや模様、風化による肌合いの変化に騙されない事。

2013年7月4日木曜日

深岩石:交流センター壁面の石材 (2)

この建物の壁面に用いられた石材で目立つのは、大谷石で言う処の「ミソ」に相当する軽石の抜けた跡だろうと思う。勿論、この様に脱落部分が在っても別に風化して弱くなっているのではなく、きちんとした強度を保っている。圧密による強度の増加が風化に対する耐力を増しているのだろうか?

7日日曜日まで更新をお休みします。7日は岡山県内を「徘徊」の予定。多分高梁川から成羽川流域を歩く事になると思うけれど天候次第で何処に飛んでしまうか?判りません。

2013年7月2日火曜日

深岩石:鹿沼市自然体験交流センターの壁面

鹿沼市には「自然体験交流センター・文化活動交流館」と言う素晴らしい建物が在ります。この画像は裏側ですが、話によるとかなりの石材は、同じ敷地内の旧帝国製麻倉庫群の石材を再利用したものだとの事です。勿論、新しい部分はいわゆる「大谷石」で造られています。実際の処、何処まで大谷石で、何処が深岩石なのか?正確な資料は得られませんでしたが、市の広報には
「石と木のデザインイメージ:文化活動交流館は、新築施設と深岩石造りの石蔵を再利用した施設で構成されます。新築施設は、すでに解体された石蔵の石材を再利用し、石蔵との調和を図っています。特に「つるめの跡※」をデザイン的に利用することでおもしろい雰囲気の建物になっています。また、地場産材の杉板をなるべく多く使い木質化を図っています。
石蔵は、産業遺産としてできる限り現状を維持しながら魅力的な空間として再利用します。「石と木」による景観づくりを進めるとともに、人や環境に配慮し、皆さんに利用しやすい施設になるよう努めています。 (つるめの跡:石の表面をつるはしで凹凸状に削り取った跡)」と書かれています。
此の石材を少し詳しく観て行きたいと考えます。

2013年7月1日月曜日

深岩石:旧帝国製麻倉庫 (7)

数種の岩片が混じっているので、この深岩石を堆積させた噴火以前のものを吹き飛ばしてきたらしい岩片があります。内部にも外部にも頁岩らしい庄j片が含まれて居ます。火山豆石の様な形を下のも2個見えます。右側の岩片の中に小さな丸い礫が在り多分斜長石と思われる斑晶が多い礫を取り込んで居ますね。

帝国製麻倉庫本体の石材はこれで終わり、ここの石材を再利用したと言われる直ぐ傍の交流センターの石材を暫くご案内しましょう。此方は石材に含まれる軽石部分の観察が主となります。

2013年6月30日日曜日

深岩石:旧帝国製麻倉庫 (6)

同じチャート系かと思いましたが筋が多いので良く見てみると結晶が出ているのでどうやら流紋岩の様です。割れ方だけを観て居ると前の画像と良く似ています。こんな時の判別が一番難しいですね。