2011年7月2日土曜日

房州石・古墳(S-10) 秩父・小鹿野・皆野

「ようばけ」の全体像などチョット検索を掛ければ何処でも見られる画像ですから、望遠レンズで少し拡大してご覧頂きましょう。千葉の海と同じく砂岩・泥岩の互層です。泥岩の表面にはタフォニーと同じ様な侵食模様が出来ています。隣の崩落部はまだ比較的新鮮ですが一体どの程度の後退速度なのでしょうね?

2011年7月1日金曜日

房州石・古墳(S-9) 秩父・小鹿野・皆野

小鹿野町にある赤平川右岸の「ようばけ」の景観です。附近には町営の「化石館」が有りますので、安心して駐車場を確保できます。
秩父盆地はチャートの断層で南縁を切られていますが(これも見事ですよ)小鹿野町はまだそれほど硬くない砂岩で構成されています。秩父が海や湖の頃に堆積した地層なのでしょうか?何れこの附近も「ジオパーク」に指定されて地質の案内や地図情報が豊かになる時期が来るかもしれませんが、なんだかまだまだ先の様な気がします。
梅雨の雨の日に秩父を歩きましたので、崖の色は黒く見えますが、乾燥すれば結構白くなる地質だと思います。中々に壮観な眺めです。秩父にはこれまでテフラの巡検で足を踏み入れただけでした。芦ヶ久保や横瀬町とその手前の正丸峠から日高市高麗は実に良く歩き回ったものですが、これまではそれほど興味を感じないで、素通りして神流川や南牧川方面に走る事が多かったですね。

2011年6月30日木曜日

房州石・古墳(S-8) 秩父・小鹿野・皆野

長瀞で見る事の出来る様々な結晶片岩の中で、小生が一番好きなのが実はこの「紅簾片岩:こうれんへんがん」です。本当はこの断面をお見せしたいのですが、古いデジカメの画像はデータ量が小さくてしかも写りが良くないので御紹介できません。薄いけれど赤いルビーの様な小さな鉱物がこの中に薄く広がっています。古墳の石室の中には「朱」を使う事があるので、何故高貴な・神聖な場所とする古墳にこの紅簾片岩を使用しなかったのか?不思議でなりません。ポットフォールの在る「紅簾片岩」の大きな岩塊は天然記念物に指定されています。その大きな岩塊の表面を接写してみたものです。
偶々、紅簾片岩をお持ちになった方が居られたので、実体顕微鏡で観察しコリメート法で撮影してみました。少しピンボケですが、この様な赤い「紅簾石」と言う鉱物が入っています。天然記念物のものはもう少し鮮やかで、量もとても多いのです。コリメート法の場合のピントの合わせ方がイマイチ旨く言っていません。苦労しています!7月1日追記

2011年6月29日水曜日

房州石・古墳(S-7) 秩父・小鹿野・皆野

このような画像には中々スケールを置き難いものですが、この画面には何方かが置いて下さったスケールが有りましたので、参考用にご紹介します。
スケールはそのまま残しています。1年後に行ったらまだ残っているかもしれませんね。この側のもう少し高い位置に小さなポットフォールがもう一つあります。
この附近には興味深い地質が色々あります。ひとつ上流でしたか、栗瀬谷橋付近には「蛇紋岩」や「ダナイト」「滑石」等という興味深い岩石の露頭があります。興味が有りましたら2009年の6月21日から7月12日の画像をご覧下さい。同じ様な画像が延々と掲載されています。

2011年6月28日火曜日

房州石・古墳(S-6) 秩父・小鹿野・皆野

これは丁度長瀞の船下りが始まる「親鼻橋:」の側にある天然記念物の結晶片岩に穿たれた巨大なポットフォールです。勿論、現在は地殻の変動或いは河川による河床の侵食が進んで、現在の河川の水面より遥かに高い位置にありますので、既にポットフォールとしての機能は失われています。でも、意外と風化が進まないのと何故か内面に苔や黴が生えないので大変に綺麗な「地層の断面」を見る事が出来ます。大きさは普通の大人がゆっくりと中に入れるほどの大きさですが、手がかりが少ないので出るのには苦労します。ご注意下さい。この附近はあまり人が来ませんからね!
人間が中に入ると汚染で一挙に苔等が生えるかもしれませんのでくれぐれも自然を大切にして下さい。

2011年6月27日月曜日

房州石・古墳(S-5) 秩父・小鹿野・皆野


長瀞には様々な結晶片岩が顔を出しています。これも、自然の博物館の側の河原ですが、何色かの結晶片岩が有ります。緑色の結晶片岩は確かに量が多いし、古墳時代を過ぎても「板碑」としても大変多く使われていますが、これはやはり色彩のもたらす心理的な効果なのでしょうか?
今年は梅雨が早く来てしまって、予定の露頭歩きがまともに出来ない内に梅雨で雨量が増えてしまい、無理に歩いた時は水量が余りに多く難渋しました。
この日も、「長瀞」と言う名前の割には川面が波立っていますね。

2011年6月26日日曜日

房州石・古墳(S-4) 秩父・小鹿野・皆野

古墳ではかなり風化した断面しか見られない事が多いのですが、比較的新鮮な断面はこの様に美しいものです。スケールは拡大鏡で100円硬貨と同じくらいの大きさです。これは加工品ではなく河原の転石です。