2010年7月10日土曜日

荒川流域の蛇紋岩(18)

荒川の蛇紋岩の最初の画像の上面。この岩体は比較的白色部分が少ないのだが、この様に上面には岩体の長手方向に伸びる構造が見て取れる。
さてそろそろ、この地域の画像も残り少なくなってきました。

2010年7月9日金曜日

荒川流域の蛇紋岩(17)

蛇紋岩の中にタルクが取り込まれている状態ですが、私は何故かこのタルクの色合いに惹かれてしまいます。子供の頃にコンクリートの床に絵を書ける滑石ペンは貴重品でした。今でも直径5-6mmの細いペンが売られていて、土木屋さんは使っています。トンネルの現場で1本くすねてきたものは折れてしまってほんの少ししか残って居ませんが、ここの滑石とは異なりかなり薄い色です。20x20x8mm程度のこの場所で拾った滑石は大切なコレクションです。

2010年7月8日木曜日

荒川流域の蛇紋岩(16)

堀秀道さん(=鉱物科学研究所)の書かれた「宮沢賢治はなぜ石が好きになったか」と言う興味深い書籍の巻頭カラー頁に、北上川の中州で見付かった石たち」の画像があり、その中に「蛇紋石」の緑色がとても美しく写っている画像があります。あの緑色が欲しくて探しますがなかなかあれほど綺麗な色合いは見付かりません。蛇紋岩の面白さはやはり岩相の様々な色合いでしょうか?この画像は表面が濡れている状態でしたが、乾燥すればあの画像に近いのかな?と思ったりします。

2010年7月7日水曜日

荒川流域の蛇紋岩(15)

これも直ぐ傍の岩体ですが、やはり岩相は異なります。画面下側の白い部分は蛇紋岩なのか?曹長岩なのか後で確認しようなどと一応考えていたのですがすっかり忘れてしまっていました。この画像を見てから、接写画像が有ると思って探したのに何処にも在りませんでした。残念!!!

2010年7月6日火曜日

荒川流域の蛇紋岩(14)

同じダナイトがホンの1mも離れていないのに、岩相は全く違います。地中で受けた圧力も温度も、周りの水環境も殆ど差は無いと思われるのですが、随分違うものです。傍にあのダナイトが在るので、これもダナイトだと想像が出来ますが、今の小生にはこの画像単独ではチョット自信が無いですね。先輩諸氏からは「色に惑わされてはいけない!」と懇々と説かれるのですが、つい「色」で判断して失敗してしまいますね。

2010年7月5日月曜日

荒川流域の蛇紋岩(13)

岩石や鉱物の案内書ではその岩石のホンの一面しか見る事が出来ないのだな!と言う事を蛇紋岩の場合は特に感じます。勿論、他の岩石も同じ事が言えますね。「岩石を肉眼で鑑定する」事にトライしていますが、実に惑わされる事が多くて大変です。しかも、外観では判らない、薄片を作る為に切断や研磨をしてみると、新たにいろんな事が判ってきて「見た目」で判断する事の難しさを実感します。それだけに遣り甲斐がるのかもしれません。ホンの直ぐ傍に在りながら全く見掛けの異なる蛇紋岩が何故こんなに違うのか?興味は尽きません。

2010年7月4日日曜日

荒川流域の蛇紋岩(12)

もう少し周辺の岩体の表情を見てみよう。これは前の画像の左手部分の接近拡大画像。ダナイトの岩体を30cm程度の厚みで蛇紋岩に囲まれる雰囲気となっている。此処も採集者が多いらしく、細かな破片が沢山落ちている。この附近の蛇紋岩は露頭がかなり減っていてアスベスト類や滑石もかなり採集が困難だと聞いていたが、この状況を見るとやはり直ぐになくなってしまうのではないかと思える。大切にしたい露頭である。