2017年8月5日土曜日

勝浦市吉尾:ボラの鼻で干潮時に観察出来る黒滝不整合

産総研の高橋雅紀氏がこの場所の黒滝不整合をあるテレビ番組で紹介された直後から、たった1枚しか画像を紹介していない私のブログに異常なヒットが集中。何れ画像を紹介しようと思いながら忘れていた。ヒット数が多すぎるので多分スパムだと思うけれど、念の為に手元の画像の中から黒滝不整合のご紹介。尚、此処は大潮の干潮時にだけ観察出来る。下位の三浦層群清澄層を大規模に削り込んでいる。断層線のように見える境目から乱堆積層側が黒滝層。解説は下記を参考に
千葉県立中央博物館 > デジタルミュージアム > 地学資料集「房総ジオツアー」> 上総丘陵 > STOP 1 勝浦地域   房総ジオツアーは下記アドレスを コピペで 移動して下さい。クリックしても移動しません。   http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/special/geotour/index.html

画像の前面に私の仲間が達岩陰で冷たい風を避けて昼食中⇒スケール替わりです

右の方に向かって段々と変形している







少々の「干潮」くらいではここまで辿り着けない

これが下位層を一番削り込んだ辺りかな

削り込んだ泥岩の偽礫を沢山含んでいます

中には貝殻を大量に含んだ部分もあります。貝殻の厚みがかなりあるのでシロウリガイかもしれない

この堆積状態を見ると、乱堆積層は一回だけでは無いようだ

2017年8月3日木曜日

GVP 火山活動情報の概要:7月26日⇒8月1日;19火山

GVPの火山活動情報の概要をご案内します。
先週は、アイスランドの氷河に覆われたカトラ火山からの融水量が急激に増え、水温や河川水の導電率が急上昇したので、火山噴火に至るのではないかと懸念され一時的にカラーコードがイエローに引き上げられましたが幸いな事に沈静化しました。そのニュースからです。
Activity for the week of 26 July-1 August 2017 
New Activity/Unrest
Katla  | Iceland  | 372030 | Elevation 1490 m
729日の報告に拠れば、この火山からの表が融水が流れる火山の南東側の“Múlakvísl”川の水量が急増し、カルデラの北側で小型の群発地震と共にM3の地震が発生しました。氷河融水にリンクして火山付近の地震計では火山性微動を捉えていました。カラーコードはイエローに引き上げられ、黒く濁り硫黄臭のする川から離れる様に警告されました。731日には氷河融水の導電率は低下し、火山性微動も通常レベルに戻り、カラーコードはグリーンに引き下げられました。図はアイスランドの表記時刻前2日間の地震分布図
  
Moyorodake [Medvezhia]  | Iturup (Etorofu) Island  | 290100 | Elevation 1124 m
731日早朝に、“Medvezhia”複合火山群の中の成層火山である“Kudryavy”で調査中の火山学者が、火山ガスと水蒸気の噴煙が急激に増加し、1km以上まで上昇し始めた事を確認しました。噴煙は1999年に水蒸気爆発で形成された新しい“”火口から発生していました。噴気温度は一挙に100℃近くも上昇し、新しい高温地帯も確認されました。高温地帯との境目付近の自然硫黄は溶けて燃焼していました。山頂付近に居た二人と3.5km南のベースキャンプに居たメンバーは退避しました。この日0800時には、同じ火山群の中で北東に200km付近に進言を持つM5.7の地震が発生しました。この火山には、既に130年以上に亘って火山ガスの噴気が発生している割れ目火口が存在しています。
  
Piton de la Fournaise  | Reunion Island (France)  | 233020 | Elevation 2632 m
714日に始まった噴火活動は81日まで継続しましたが、気象条件が悪くしばしば目視観測が妨げられました。火山性微動のレベルは変動しており、衛星画像からの観測では(溶岩の)噴出量は毎秒1-2立方メートルに達していました。725日早朝には主火口は活動中で、溶岩はしばしばオーバーフローしています。30日の目視観測では溶岩流の先端は火口から2.8kmに達していました。
  
Sangay  | Ecuador  | 352090 | Elevation 5286 m
81日に噴煙が高度5.3kmに達し西に広がっていた事が報告されました。
  
Sangeang Api  | Indonesia  | 264050 | Elevation 1949 m
衛星画像等のデータから729-30日に噴煙が高度2.4-2.7kmに達し、北から北西方向に広がっていた事が報告されました。
  
Ongoing Activity
Aira  | Kyushu (Japan)  | 282080 | Elevation 1117 m
⇒気象庁のサイトを参照下さい。(サイトの構成が変わっています。また、更に見難くなっています!)
  
Bagana  | Bougainville (Papua New Guinea)  | 255020 | Elevation 1855 m
衛星画像等のデータ解析から81日に噴煙が高度2.1kmに達し西に広がった事が報告されました。
  
Bezymianny  | Central Kamchatka (Russia)  | 300250 | Elevation 2882 m
721-28日の間、衛星画像で熱異常が観測されています。溶岩流は溶岩ドームの西側山腹を流れ下っており、カラーコードはオレンジです。
  
Bogoslof  | Fox Islands (USA)  | 311300 | Elevation 150 m
726日から81日の間は時に衛星画像で雲の為に確認出来ない時間帯が有りましたが特に活動は観測されず、地震計や空振計雷光等でも活動は確認されていません。カラーコードはオレンジです。

Cleveland  | Chuginadak Island (USA)  | 311240 | Elevation 1730 m
726日から81日の間は特段の活動は確認されていません。火口底の小型の溶岩ドームは直径30mから42mに成長し引き続き膨張を続けています。溶岩ドームは成長を続け、少なくとも5045mに成長し725日に比べると75%も成長しています。火口から噴出する水蒸気の噴煙はウエブカメラで72529-30日に記録され、溶岩ドームの成長に併せて表面温度も上昇している事が730日から81日に掛けての衛星画像で確認されています。カラーコードはオレンジです。
  
Colima  | Mexico  | 341040 | Elevation 3850 m
先週は45回の高周波地震、12回の長周期地震、1.2時間継続した火山性微動、3回の地すべりと一回の弱い噴火を記録しました。ラハールが二階南西側と南南東に下りました。
  
Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 | Elevation 1229 m
衛星画像等のデータ解析から、726日から81日の期間に、火山灰を含む噴煙は高度2.1-2.7kmに達し様々な方角に広がった事が報告されました。

Kilauea  | Hawaiian Islands (USA)  | 332010 | Elevation 1222 m
⇒活動状況に特段の変化は見られない様です。何時もの画像サイトを参照下さい。

Klyuchevskoy  | Central Kamchatka (Russia)  | 300260 | Elevation 4754 m
衛星画像で722-27日の火山灰を含む噴煙が東から日苦闘に120kmまで広がった事が観測されています。カラーコードはオレンジです。
  
Poas  | Costa Rica  | 345040 | Elevation 2708 m
81日に、噴煙が火口から500m上空にまで上昇した事が確認されています。
  
Sabancaya  | Peru  | 354006 | Elevation 5960 m
前の週に比べてこの期間はより活動的で、724-30日の間に連日平均40回の爆発を記録しています。火山ガスと火山灰を含む噴煙は火口縁の上空5kmに達し北西或いは南東に50kmまで広がっています。亜硫酸ガスの噴出量は728日の計測では日量2,530トンに達しています。熱異常も観測されています。
 
Sheveluch  | Central Kamchatka (Russia)  | 300270 | Elevation 3283 m
721-28日の間は衛星画像で熱異常が観測されています。723日の強い爆発で生じた火山灰を含む噴煙は高度11-12kmに達し、23-24日には東に1,400kmまで広がった事が確認されました。カラーコードはオレンジです。白い蒸気の位置が成長を続ける溶岩ドーム。珍しく噴煙が途絶えた
  
Sinabung  | Indonesia  | 261080 | Elevation 2460 m
衛星画像等のデータ解析から726-29日と31日に噴煙は高度3.3-4.6kmに達し様々な方角に広がった事が報告されました。

Turrialba  | Costa Rica  | 345070 | Elevation 3340 m
726日に噴煙が火口縁上空300mに達し南西に広がった事が報告されました。
 
以上