2010年6月5日土曜日

横須賀周辺の蛇紋岩露頭と土木工事(14)

衣笠側からインター側に向かい完成予想図或いは工事予定図をご覧頂いたトンネル部分のがっちりした構造を見て頂きます。完成予想図で判るとおり上には大型の車が通る様な構造物ではありませんが、コンクリートの構造体の強固な事!この日は弱い雨が降っていました。両側には勿論「深礎杭」がずらりと並んでいます。この地域の画像で紹介した蛇紋岩はこの丘の部分で写したものが含まれて居ます。

2010年6月4日金曜日

横須賀周辺の蛇紋岩露頭と土木工事(13)

何の変哲も無い画像を出して、“ナニ?コレ?”と思われる事でしょうが、この道の突き当たりの小さな川の下に「枕状溶岩」の露頭があります。それは余談ですが、道路右側に所々見える垂直な壁を見て下さい。団地の附近は2-3m程度ですが、その先の交差点の先辺りはかなり高い擁壁が見えますが、大掛かりな工事は施されている様には見えません。どうやらこの画面の範囲の道路脇には蛇紋岩は無かったものと思われます。蛇紋岩(風化し始めている)が存在するか否かで、同じ土木工事にも大きな構造的な配慮が必要になる事をご理解頂ければ幸いです。

2010年6月3日木曜日

横須賀周辺の蛇紋岩露頭と土木工事(12)

前の画像を道路側面から見た風景です。支柱の幅の大きさが際立ってお判りになると思います。蛇紋岩地山でなければこれ程大掛かりな仕事にならなかったでしょうから、蛇紋岩の風化による土圧(膨圧)がいかに強大か?想像が付くのではないでしょうか?

2010年6月2日水曜日

横須賀周辺の蛇紋岩露頭と土木工事(11)

完成後の状況を見て頂きましょう。まず最初は「完成予想図」で衣笠方面と書かれた部分の画像です。この部分は幸い車が通過中に撮影出来たので大きさがお判り頂けると思います。左側の崖は半円型の柱状構造物が連なっていますが、これが前の画像に化粧枠を施した状態です。

2010年6月1日火曜日

横須賀周辺の蛇紋岩露頭と土木工事(10)

施工計画図に赤文字で書かれていた「深礎工」と言うのは、この場合にはこの様な鉄製の組み立て式ケーシング(筒)を組み立てながら内部をクラムシェル(深礎用)を用いて掘削し、この筒を押し下げていき所定の深さまで到達すると内部鉄筋とコンクリートを満たして強度の有る柱:杭を作る工法を示しています。柱と柱の間は強度の有る型鋼でしっかり地山が膨らんでくるのを抑えています。これはまだ化粧枠を施工する前の状態です。

これまでの主要なテーマの開始日を下記に紹介します。
興味を引かれた地域名が有りましたらご覧頂ければ幸いです。
2009年11月15日:栃木県足利市房州石の塀
2009年11月25日:千葉県清和県民の森
2009年11月29日:東京都某所沖積シルト粘土層
2009年12月 5日:栃木県塩原温泉の湖成層
2009年12月14日:福島県会津下郷塔のへつりカルデラ周辺
2010年 1月 8日:栃木県高原山の黒曜石
2010年 1月26日:栃木県高原山・箒川ひん岩岩脈
2010年 2月 9日:群馬県下仁田町中小坂鉄山
2010年 2月22日:群馬県本宿陥没地周辺
2010年 4月 7日:神奈川県城ヶ島
2010年 5月20日:横須賀市周辺の蛇紋岩等

2010年5月31日月曜日

横須賀周辺の蛇紋岩露頭と土木工事(9)

前の画像の完成予想図に描かれたトンネル状構造の上から北側の阿部倉トンネルと地質図にも書かれている池上の露頭がある丘を眺めました。右手の小高いこんもりとした森の向こう側が地主とトラブルになり易い池上の露頭のある場所です。その露頭はに元々在った蛇紋岩は現在の横須賀火力発電所の埋め立てに使われたそうです。

2010年5月30日日曜日

横須賀周辺の蛇紋岩露頭と土木工事(8)

同じ場所の工事完成予想イメージ図です。左手前側が阿部倉トンネルに続きます。道路上には全く住宅が無い状態ですので恐らく移転したものと思われます。「衣笠」方面と赤文字で書かれた付近には左手の法面保護用の「深礎杭」が打たれた上で、ごっつい擁壁が作られて更に道路中央から立ち上がったコンクリート柱で抑えています。通常の土質では考えられない程の防御が行われている現場です。