2018年4月27日金曜日

元荒川沿いの八坂神社・久伊豆神社・日枝神社

昨26日に、毎週定例の作業(GVP 抄訳)を終えて我が家を飛び出したのは10時と普段よりかなり遅い時間だったが、全ての交通機関が味方をしてくれて大相模でバスを降りたのは11時を少し回った位だった。大聖寺は先週観察が済んでいたので、川沿いに「密集」している神社が目的。歩いたのは極狭い範囲だが興味深いものに多く出会えた。

 今はそれほど隆盛を誇る場所でもないのに、日枝神社の本殿を囲む玉垣の礎石は、どうやら伊豆の沼津あたりの石材に似て、しかも奉納者が日本橋中州、神田今川橋、深川の商人らしい。

元荒川を行きかう商品を満載した舟が見える様だ。
久伊豆神社の階段は今も伊豆下田の石灰質凝灰岩。傍の石燈籠の礎石が一段地上に出たまま据え付けられている。これも階段と同じ石材。

特筆すべきは八坂神社の「猿田彦大神」。猿田彦文字庚申塔の石材が実に良い状態で素晴らしい。久し振りに状態の良いこの石材を拝見した。



塔全体の画像と見比べて頂くと良くお判り頂けると思います!

「塞神」は本来庚申塔だったものを、明治の野蛮な知識人ぶったお役人の命令で、明治の初期に改刻されたもの。画像は省略
観音院、浄音寺にも興味深いものが多かった。

 帰宅して、越谷郷土研究会の加藤幸一氏の大相模地区の石仏資料を拝見すると、礎石に両方とも三猿が刻まれている。私は、石材の美しさに感激して興奮状態で、礎石も緑色凝灰岩だと確認はしたが、三猿には気付かずに居た。残念。日枝神社の石材が、やぶ蚊と闘いながらの撮影で少しピンボケなので、近日中に三脚と防虫スプレー持参で再挑戦予定なので、その時にキチント撮影しなおそう

2018年4月26日木曜日

GVP 火山活動情報の概要:4月18日⇒24日:20火山

New Activity/Unrest
Ibu  | Halmahera (Indonesia)  | 268030 | Elevation 1325 m
4月20日0637時に噴火により灰色~白色の火山灰を含む噴煙が火口縁の上空 600 m まで上昇し南に流れました。警戒レベルは1-4段階の“2”。活動中の火口から 2 km 以内は立ち入り禁止。但し、北側は 3.5 km 以内も立ち入り禁止。

Kanlaon  | Philippines  | 272020 | Elevation 2435 m
4月17-19日の間、汚れた白い水蒸気の噴煙が火口縁の上空 1.2 km まで上昇し様々な方角に広がりました。20~24日の間は、白い水蒸気が 300~600 m 上昇しました。警戒レベルは0-5段階の“2”

Kilauea  | Hawaiian Islands (USA)  | 332010 | Elevation 1222 m
溶岩湖のレベルは上昇と降下を繰り返していますが、レベルが上昇し、21日には南側の火口縁から溢れ出しました。4月23日には新しい溶岩が火口底の16ヘクタール(およそ30%)を覆いました。火口縁からの溢れる状態は24日も継続し火口底の様々な方向に 375 m も広がりました。これほどの溶岩の溢流は、2015年五月以来の事です。18日に火山学者が溢流が火口縁の高さを数メートル高くしてしまい、3月末に比べると火口底から 7 m 高くなっています。

Kirishimayama 硫黄山 | Kyushu (Japan)  | 282090  | Elevation 1700 m
⇒気象庁の火山活動情報をご覧下さい。今朝も噴煙量は変わらず、むしろ増加しているようにも見えます。





Langila  | New Britain (Papua New Guinea)  | 252010 | Elevation 1330 m
4月24日に火山灰を含む噴煙が高度 4 km まで上昇しましたが、6時間後に衛星画像でも観測出来なくなりました。

“Maly Semyachik”,  | Eastern Kamchatka (Russia)  | 300140 | Elevation 1527 m
3月の後半には入る頃から活動が活発化し氷で覆われた火口湖が 5-6 日で融け出し衛星画像で弱い熱異常が観測されるようになりました。3月22日に航空カラーコードは「イエロー」に引き上げられましたが、「グリーン」に引き下げられました。
⇒初出:GVPのこの火山のサイトは下記。記録に残る最新の噴火は1952年
http://volcano.si.edu/volcano.cfm?vn=300140
⇒クベルトのこの火山の画像サイトは下記にあります。
http://www.kscnet.ru/ivs/kvert/current_eng.php?name=Maly%20Semyachik
FBにこの火山の3月21日に撮影された氷が解けた火口湖の画像をUPします。
Image courtesy of KVERT/Author(s): M. Belomestnykh
Partially melted ice in the crater lake of Maly Semyachik volcano


Nevados de Chillan  | Chile  | 357070 | Elevation 3180 m
4月17-18日の間、“Gil-Cruz”溶岩ドームの成長を含む連続した活動が“ Nicanor”火口で発生しています。地震活動は噴火に伴う火山性微動と長周期動が観測されています。
ウエブカメラでは、間歇的な火山灰を伴う火山ガスの噴出が観測され、夜間には火映と、爆発に伴い弾道を描いて飛散する噴出物が観測されています。警戒レベルは「オレンジ」を維持し周辺の自治体に注意を呼びかけています。

Sinabung  | Indonesia  | 261080 | Elevation 2460 m
4月18-22日の間、灰色~白井噴煙が火口縁の上空 500 m まで上昇し様々な方角に広がっています。20日の1604時に噴火に伴い、火山灰を含む噴煙が上空 3 km まで上昇し、火砕流が 1 km 複数の方角に流れ下りました。警戒レベルは“1-4”段階の“4”。

Ongoing Activity
Agung  | Bali (Indonesia)  | 264020 | Elevation 2997 m
4月18-24日の間は霧に包まれる事が多かったのですが、白い噴煙が火口縁の上空 300 m まで立ち昇っていました。警戒レベルは“1-4”段階の“3”。

Aira 桜島 | Kyushu (Japan)  | 282080 | Elevation 1117 m
⇒気象庁のサイトを参照下さい。この処、火山監視カメラでは連日噴煙が流れています。

Ambae  | Vanuatu  | 257030 | Elevation 1496 m
“Ambae's Lake Voui”での噴火活動は4月23日現在も継続しており、火山灰を噴出し溶岩噴泉が生じています。火山灰、スコリア、更に酸性雨が島に降り注ぎます。4月21日の間s区では火砕丘は成長し火砕丘の中心の火口は拡大し、火口内には小さな湖が存在します。警戒レベルは“0-5”段階の“3”。住民は火口から少なくとも 3 km 以上離れるよう勧告されている。

Ambrym  | Vanuatu  | 257040 | Elevation 1334 m
“Ambrym’s Benbow and Marum”火口内の溶岩湖は相変わらず活動的で、火山ガスと水蒸気の噴煙を放出しています。警戒レベルは“0-5”段階の“2”。住民は“Benbow Crater”から 半径 1.0km、 “Marum Crater”火口からは半径 2.7 km 以内は立ち入り禁止です.

Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 | Elevation 1229 m
4月19-24日の間、火山灰を含む噴煙が高度 2.1 km まで上昇し様々な方角に広がりました。

Ebeko  | Paramushir Island (Russia)  | 290380 | Elevation 1103 m
4月15日と17-19日の間、火山灰を含む噴煙が高度 2.6 km まで上昇しました。航空カラーコードは「オレンジ」

Karymsky  | Eastern Kamchatka (Russia)  |  | Elevation 1513 m
最後に爆発的噴火が発生して以降に最後に熱異常が観測されたのは3月26日なので航空カラーコードを「イエロー」に引き下げました。

Kuchinoerabujima 口永良部島 | Ryukyu Islands (Japan)  | 282050 | Elevation 657 m
⇒気象庁のサイトを御確認下さい。
http://www.jma.go.jp/jp/volcano/info_05_20180423070143.html
サイトでは火山名  口永良部島  火山の状況に関する解説情報 第32号
平成30年 4月23日16時00分 福岡管区気象台 鹿児島地方気象台⇒<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>ですが、GVPでは“the Alert Level was lowered to 3 (on a scale of 1-5).”と記載されています。

Mayon  | Luzon (Philippines)  | 273030 | Elevation 2462 m
4月18-24日の間水蒸気の噴煙が有り、夜間には火口の火映が観測されています。亜硫酸ガスの量は、4月17日の観測では日量で796トン。警戒レベルは“0-5”段階の“2”。

Pacaya  | Guatemala  | 342110 | Elevation 2569 m
4月18-19日には“Pacaya’s Mackenney Crater”の活動が活発化し、ストロンボリ式噴火で噴出した物質が火口縁の上空 50 m に達し、四本の溶岩流が200-500 m 流れ下りました。ストロンボリ式噴火は21-23日にも観測されました。

Sabancaya  | Peru  | 354006 | Elevation 5960 m
前の週に比べて活動は活発化し、爆発は16-22日の間は日に19回発生し火山ガスと火山灰の噴煙は火口縁の上空 2.2 km まで上昇しました。4月17日の観測では、亜硫酸ガスの放出量は日量で 3,421 トンでした。半径 12 km 以内は立ち入り禁止です。

Sheveluch  | Central Kamchatka (Russia)  |  | Elevation 3283 m
4月14-18日の間、弱い熱異常が観測されました。航空カラーコードは「オレンジ」



以上

今日、ご紹介するウエブカメラの画像は “Shisaldin”,

“Stromboli”,

“九重山星生西尾”,

“御嶽山”,

“諏訪之瀬島”,です。

以上

2018年4月25日水曜日

キラウエア火山の警報レベルが“Watch”,航空カラーコードが「オレンジ」にUP

現地時間:4月24日0428 PM HST
キラウエア火山山頂の“ Halemaʻumaʻu”内の通称「オーバールック」火口の警戒レベルが引き上げられました。一時的に2016年10月にオーバーフローが生じた事もありますが、4月21日からの本格的なオーバーフローは2015年5月以来初めての事です。ジャガーミュージアムの眺めるには最適の部分も亜硫酸ガスの濃度が上昇している状態だそうです。急激に危険な状態になる事は無いでしょうが、火口の風下には近付かない方が良さそうです。警報の詳しい内容は下記に
https://volcanoes.usgs.gov/vhp/updates.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=facebook&utm_campaign=usgs%20volcanoes#hvo
此処に引用した画像も下記から閲覧できます!
https://volcanoes.usgs.gov/volcanoes/kilauea/multimedia_chronology.html







火山活動による大気汚染について詳しく知りたい方は、昨年発行された下記の資料を
Volcanic air pollution hazards in Hawaii
https://pubs.er.usgs.gov/publication/fs20173017
あるいは、下記を参照下さい。
“Frequently Asked Questions About Volcanic Smog (vog)”>“1. What is "vog"? How is it related to SO2 emissions?”
https://volcanoes.usgs.gov/observatories/hvo/faq_vog.html

2018年4月24日火曜日

つくば 散歩

午後には雨との予報で、午前中は車のディーラーに出掛けていたので、その足で久し振りに筑波へ。産総研・地質標本館では 2018年度 春の特別展「関東平野と筑波山―関東平野の深い地質のお話―」始まっていて、筑波ジオパークに面子を掛けて肩入れしてるな!と思ったのだが、関東平野の成り立ちに関連した展示も、色々と論文等で観て来た事も多いが結構面白く拝見した。でも「西の富士・東の筑波と並び称される筑波山とは、いったい何ものなのか? 筑波山はなぜあんなにも目立つのでしょう?二つの峰を持つ独特の形以外にも秘密があります。」なんてのは少し言い過ぎじゃない?と思いながら、頂いたパンフレットは面白かったので一部バラバラだけどご紹介。
https://www.gsj.jp/…/exhibit…/archives/2018/2018_spring.html







この後は、科博の「筑波実験植物園」でのんびり散策、今年は春が駆け足で通り過ぎたので、いろんな花が短期間に咲いては消えてしまった。
最近は方々に植えてあって・・・ハンカチの木

でも、「匂い蝋梅」の花は「オガタマ」の香りを少し甘くした様な感じで面白かったし、

「クロバナロウバイ」の珍しい花を観た。どちらも北米原産で二本には自生していない。

筑波実験植物園の「今週の見頃の植物」は下記から
http://www.tbg.kahaku.go.jp/recommend/plant/index.php
最後は国土地理院の「地図と測量の科学館」で、「地図で旅する日本のジオパーク」をざっと覗いて帰宅。何かイベントが在ったのか?地理院の来館者用駐車場は珍しく混んでいた。
http://www.gsi.go.jp/MUSEUM/

2018年4月23日月曜日

曇り空は石材の撮影に最適の日和!

 程よい曇り空で、石材の撮影日和だ!なんて理屈で今日も草加を歩き、帰りに北千住でカミサンに掴まって早めの夕食を御馳走させられてしまった。
 既に、撮影していたけれど、木漏れ日で石碑の表面が読めなかったり、まあ、好天過ぎると石材も、露頭も写し難いものですよね。と言う訳で、草加の名石工である「青木宗義」の手になる作品を再度撮影に行った。
宝篋印塔の部分

普門品供養塔

板碑型線刻虚空菩薩供養塔、

馬頭観音等:伊豆は南伊豆町上賀茂付近の凝灰癌だと思われる



を撮影して序にお寺さんの御庭で少々色っぽい恰好をしていたカエルを盗撮。



 線刻の虚空菩薩立像は、正保二年のもので、刻まれた文字の中の「草加」は御伝馬継立の草加駅の経緯が判る貴重な資料なのだそうです。これはオマケで実は同じ境内の「普門品供養塔」を撮影したのだが、同じ石工ながら、文字の様式の注文に従うのかどうか判らないが、苦手の「漢字」が今結構自分の中では面白いのです。

2018年4月22日日曜日

霧島山系硫黄山の噴煙の変化:180419_1637-180422_20518

24時間監視している訳では無いので、時間間隔がバラバラだけど、噴煙の噴出孔(火口?)付近が比較的良く見える画像を並べて見ました。硫黄山の監視カメラばかりで、えびの高原のカメラは余り見ていなかったので少ないですが・・・





道路脇からも新たに噴火

今朝:4月22日0518時