2016年7月7日木曜日

岩瀬町の旧葉タバコ用石蔵 (2)

この石材の場合は、砂質~泥質の部分にやや弱い部分が見られるようです。





少しぼけますが、最大限に拡大して観てみましょう。






序に礫を二つ



2016年7月6日水曜日

岩瀬町の旧葉タバコ用石蔵 (1)

茨城県の岩瀬町と言えば本来ならば御影石の産地だが、意外と新しい建物に茂木石が用いられていた。勿論、ここでいう「茂木石」は真岡鉄道の「真岡(礒山石)」から芦沼を経て茂木までの沿線で採掘された凝灰岩質石材の総称としての用いているのだが、昭和31(1936)年と言えば、タバコの生産量がやや落ち込んでいる時期にこの倉庫は建築されたらしい。勿論、現在は全く稼働していない。

岩瀬付近は2011年の震災の際に地盤が全体的に沈下する被害が出ているようだが健全な状態が保たれている。


石材の質はかなりばらつきがあり、泥質のものから粒子の粗いものまで多様。




2016年7月4日月曜日

文京区目白台,清土鬼子母神堂

鬼子母神像が永禄4年(1561)1月16日に山村丹右衛門によって掘り出された場所とされているが御堂とこの覆屋が建立された時期については記録が残っていないらしい。
画像は正面から見て左手の壁面

右手の壁面は

木立の関係で裏手は斜め位置からでないと全体を写し込むことが出来ない。


石材は見事な伊豆石で、下田市敷根に産出するものと同じ。切り口が変わると見えてくる堆積模様も変化するので面白い。以下3枚の画像は夫々トリミングの都合で微妙に縮尺が異なるのだが






使われている石材とその想定される産地:
細粒の白色パミスと細粒左岸が斜交層理を示す石材:伊豆下田付近
(切石の切り出し方向により、斜交層理は見えず、複雑な模様が現れている)
資料整理番号:No.131059-01,最新観察時期:2016年7月1日
地理院地図10進座標系:35.719314,139.723198

2016年7月3日日曜日

豊島区雑司が谷,伊豆石の石垣 (2)

石垣の最初に見えた方と反対側から見ると


この部分を正面から見るとこんな雰囲気です

このなかで剥離風化が少し進み、平らな風化面が現れている切石が有るので拡大して観ましょう。

細い灰色の筋が見えます。斜交層理の一部です。
スケール入りの画像で観察してみましょう。

この石材は伊豆半島南部に分布している白浜層群の白色凝灰岩です。
石垣に使われている例では、船橋市に在る「船橋大神宮」が大規模です。
使われている石材とその想定される産地:
細粒の成分が多く堆積時の斜交層理が観察される:伊豆下田付近の凝灰岩。
伊豆の沼津方面にやや似た石材が存在する。
資料整理番号:No.131164-01,最新観察時期:2016年7月1日
地理院地図10進座標系:35.718795,139.721020