2012年9月22日土曜日

伊豆石 (12) 下田市街で

下田市三丁目のペリー来航記念碑付近から細い川が西に流れています。記念碑の通りを挟んで反対側付近からこの川沿いに掛けて、伊豆石を使用した建物が並んでいます。
この付近は、護岸も伊豆石を採用しています。凍結しなければ水にも十分に耐える事が出来るのでしょう。蔵の伊豆石もとても立派ですが、側面の姿を中々旨く取り込めるポジションがありません。この付近の伊豆石は緑色岩系が多い様です。川筋の石垣の下部に溶岩の岩塊らしいものが顔を出している場所もあります。

2012年9月21日金曜日

伊豆石 (11) 下田市街で

下田市が整備したトイレ付近の広場を囲む石塀。古い石材の転用を図ったものと思われ、残念ながら一つ一つの石材の顔は良く見えないのが残念だが、伊豆石と言う石材の多様性をうかがわせる貴重な資料だと思う。上から2段目の緑系の石材は、南豆製氷所でも、北の韮山の反射炉の前室でも使われている。そう言えば都内三番町の小さな石垣にも同様に使われていた。
房州石には無い色なので、これが混ざって居れば伊豆石と考えても良さそうだ。

2012年9月20日木曜日

伊豆石 (10) 下田市街で

砂質の石材にも中央の淡黄色から白い雰囲気のものとその周囲を取り巻く恐らくは火山灰を多く含むものとが在る。一つの建築物で、勿論装飾的な効果を考えて幾つかの丁場の石材を混ぜて使用するのか?一つの丁場の石材で、数種類の石材が採れるのか?興味深い。

2012年9月19日水曜日

伊豆石 (9) 下田市街で

砂質の凝灰岩の中に火山灰の多いブロックが顔を出しています。層理の見えない砂岩の堆積環境が意外と土石流の様な荒々しいものだった事を伺わせます。

2012年9月18日火曜日

伊豆石 (8) 下田市街で

黒色部を除く部分が軽石と思ったが、その部分の色が黄色味を帯びているので砂のようだ。
砂とこの様な黒色部の層が重なるのは比較的珍しい。サンプリング出来ないので確認出k無いのが辛い!

2012年9月17日月曜日

伊豆石 下田市街 (7)

表面を滑らかに仕上げれば美しい斜交層理が見えてかなり高級な壁に使えそうな気がする石材です。隣家との仕切りの塀に使うので、掘り出したままの石材なのでしょうか?それにしてはツルハシの切削痕もありませんね。掘り出してざっと成形したものなのでしょうか?左上のものは少し軽石が多い様ですが、特別風化した雰囲気はありません。
駐車中の車の陰に入り込んで、しゃがみこんで塀を撮影していると傍から見ると怪しいですよね。

2012年9月16日日曜日

伊豆石 下田市街 (6)

伊豆半島と房総半島の一番大きな相違点は、伊豆半島にはこの様に全くのグリーンタフが存在する事でしょうか?伊豆半島の「伊豆石」と言えば「伊豆若草石」のなで温泉の床などで鮮やかな緑の波打つ溶結構造がはっきりしたものが有名ですが、この様に比較的均一な粒子構成の緑色凝灰岩も見られます。下田市二丁目(下田市の場合、市の次に直ぐに「丁目」が来ることがあります)にある伊豆石の蔵です。この蔵の入口の柱も興味深いので機会が在ればご覧下さい。
画面左下の石材は、垣根掘りされた部材なのでしょうか?堆積が面白いですね。