2010年6月26日土曜日

荒川流域の蛇紋岩(5)

橄欖岩のダナイトの岩脈とその周りを囲んだタルク(滑石)です。このような産出状態を見たのは初めてでしたが、タルクの透き通る色合いには惹かれました。ダナイトは側面に層状の構造を思わせるような段差が出来ていましたが、滑石はそれをすっかり密着して取り囲んでいます。ダナイトは流動状態で流れ込んだのでしょうか?右側とハンマーの先は蛇紋岩です。蛇紋岩の先には曹長岩が見えます。

2010年6月25日金曜日

荒川流域の蛇紋岩(4)

蛇紋岩は産地により実に多様な産状を見せてくれるので、これが本当に蛇紋岩かと悩む事が有りますが、これは平均的な(?)と言う表現が適切かどうか判りませんが、比較的良く見る雰囲気ですね。中には次にご紹介する様な真っ白になって居るものもあります。

2010年6月24日木曜日

荒川流域の蛇紋岩(3)

似た様な画像が続きますが、あれもこれも蛇紋岩なので様々な岩相の蛇紋岩を見ておく事も無駄では無いと思います。
処で小生は子供の頃に母親がアスベストを扱う仕事に従事していた関係で、アスベストのダストの舞う工場の中で「御幼少」の砌を過しています。内職を終えた母親の睫毛には白いアスベストの繊維が絡み付いていましたし、私も直ぐに慣れましたが皮膚に細かなアスベストの針が突き刺さっているのが太陽の光の下でキラキラと輝いて痒かったのを覚えています。この蛇紋岩からはあのような細かなアスベスト繊維をどのように作り出すのか?興味が有りますが、かって日本の工業地帯を支えたアスベストがこのような状態で産出して居るのを知って妙に懐かしい気がしてしまいます。

2010年6月22日火曜日

荒川流域の蛇紋岩(2)

大きな立派な蛇紋岩よりほんの少し上流側にはこの様にクリソタイルが散乱しています。この附近には橄欖岩や滑石それにヒスイになりそこなった岩石など実に様々な露頭が在り、岩石採集に沢山の人々が来られるらしく、新鮮な岩石の破片や破断面がみられました。破片がこんなに在るのは実にもったいない気がしました。

2010年6月21日月曜日

荒川流域の蛇紋岩(1)

荒川の上流には観光地の長瀞の結晶片岩があります。以前は蛇紋岩が多く分布していたのだけれど、露頭は荒らされて殆ど見る事が出来ないと聞いていました。偶々、荒川流域を歩いた際に石灰岩の中の化石でも見てみようかと河床に下ってみたところ、こんな蛇紋岩に出くわしました。横須賀に続いてこの河床で見掛けた蛇紋岩・ダナイト・滑石などの画像をご紹介します。只、この附近の露頭はかなりハンマーで叩き採られた雰囲気がありましたので、敢えて露頭の場所には触れないでおきます。私は、スケール代わりと新鮮な断面を確認する為にハンマーを持ち歩きますが、貴重な露頭が破壊されるのに手を貸す事は出来ません。

2010年6月20日日曜日

横須賀周辺の蛇紋岩露頭と土木工事(22)

これは横須賀市内の新沢トンネルの唐木沢側の入口附近の画像です。左手に杭が並んでいるのが見えます。杭の更に左手はなだらかに確か低くなっていて、単純に地形的に見ただけではこれほどしっかりした山留が必要とは思えません。平作附近の蛇紋岩露頭と、ここから左手に下がって行った水源地橋の玄武岩(枕状溶岩)露頭を結ぶ線上にこのトンネル入口があるので、此処の地下には蛇紋岩があるのだろうと想像しています。ちなみに此処の場所は
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=351604&l=1393617
です。ウオッチ図を開いてこのアドレスをペーストして下さい。以前はアドレスを記載するとそのまま飛べたのですが、最近は出来なくなっています。