2019年7月6日土曜日

ストロンボリ火山で活動が活発な状態が継続しています

先日、かなり規模の大きな爆発的噴火が発生した後も活発な活動が続いており、普段は見られない規模の噴火が頻発しています。ライブカメラをモニターするには少々気が長い方でないと無理ですが、第二画面をお持ちの方は何か作業をしながら、チラ見していればこんな画像をキャプチャーする事が出来るかもしれません。
一番美しいのは、日本の正午前後で、イタリアのストロンボリ火山が夜明けを迎える頃で、山体が見え始める頃が最適です。私がチェックしているライブカメラは下記です。
https://www.skylinewebcams.com/en/webcam/italia/sicilia/messina/stromboli.html

2019/07/05_04:36

2019/07/05_04:41

2019/07/05_04:58 イタリアの午前5時が日本の12時です。

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2019/07/05_05:12

2019/07/05_22:27 
日本時間で7月6日早朝5時過ぎ。必ず、このような噴火が見られるとは保証の限りではありません。イタリアの昼間の時間は噴煙が見える程度です。

メキシコ:Popocatepetl 火山の火山活動解説資料の御案内:7月6日

CENAPRED: Julio 05, 11:00 h (Julio 04, 16:00 GMT)
過去24時間に113回(約 13 分に 1 回 )の噴火が発生し、少量の火山灰を含む水蒸気と火山ガス主体の噴煙が確認されました。(画像:①,ビデオ①)。

火山性微動は 400 分間継続しました。火山性地震は、1958時( M2.0 )と、今朝の0755時( M2.2 )に発生しました。(爆発的噴火は観測されていません)今朝も、この報告書作成までの時間には、少量の火山灰を含む水蒸気と火山ガス主体の噴煙が観測されています(画像:②)。
下左:噴火回数は113回、 下右:爆発的噴火回数(本日は無)
下左:火山性微動継続時間, 下右:火山性地震発生回数
以上

2019年7月3日水曜日

メキシコ:Popocatepetl 火山の火山活動解説資料の御案内:7月3日

メキシコ:Popocatepetl 火山の火山活動解説資料の御案内:7月3日
CENAPRED: Julio 02, 11:00 h (Julio 02, 16:00 GMT)
過去24時間に207回の噴火が発生し、少量の火山灰を含む水蒸気と火山ガス主体の噴煙が確認されました。(画像:①~④)。







爆発的噴火は 9 回(昨日は 14 回が正しい値でした)観測され、特に1157時と1251時(画像:⑤)の爆発的噴火は大きなものでした

1420時(画像:⑥)

1538時(画像:⑦)

1617時(画像:⑧)

1658時(画像:⑨)

1812時(画像:⑩)

1829時(画像:⑪)をご案内します。

今朝の0618時 の最新の爆発的噴火(画像:⑫)では噴煙高さは 1 km 未満でしたが東北方向に広がりました。

火山性微動は430分間継続しました。この報告書作成時点では視界が悪く,風は北東方向に向かっています。下左のグラフは噴火回数の推移  下右のグラフは爆破ts的噴火回数の推移を示しています

下左:火山性微動の継続時間推移 下右:火山性地震の発生回数の推移

今朝の CENAPRED  の見開き頁。 下左:雨季の始まりを告げ注意を促す。 下中:崖崩れへの注意勧告。これからはラハールが心配ですね。

⇒⇒ メキシコでは「雨季」に入った様で、昨日までとはサイト画面に変化が有り、雨季への備えや崖崩れ等への警戒を呼び掛けています。ラハールが心配される所です。 以上

2019年7月1日月曜日

メキシコPopcateptlt 火山:火山活動解説資料の御案内:6月30日

6月30日10:00 h (Junio 30, 16:00 GMT) 発表
過去24時間に169回の噴火(ほぼ 8~9分に1回の割合)が観測され、時折少量の火山灰を伴う水蒸気と火山ガス主体の噴煙が排出されています。29日1336時~1509時の間に5回の爆発的噴火が発生しましたが、天候不良で噴煙高さ等は確認出来ませんでした。今朝は、0052時,0440時,0918時の三回の中規模の爆発的噴火が発生しました。0052時の爆発的噴火では火山灰を含む噴煙が1.5 km 上昇し南東方向に広がり、白熱岩塊が火口から 1 km の範囲の山麓まで飛散しました。0440時の噴煙は約 1 km 上昇,0918時の噴煙は約 1.5 km 上昇しました。昨日1043時に、M2.0 の火山性地震が発生、火山性微動は89分間継続しました。
今日は爆発的噴火の画像を時系列に従って四枚御案内しますが、①,②,④枚目の画像は、夫々以下の短いビデオから抜粋した画像です。
0051-0057時の監視カメラ画像を 7秒に圧縮した動画
 https://www.cenapred.gob.mx/popo/2019/jun/v0630191.mp4

0439-04457時の監視カメラ画像を 8秒に圧縮した動画。火山は雲に覆われていた様です
 https://www.cenapred.gob.mx/popo/2019/jun/v0630192.mp4

3枚目の画像は0732時の噴煙の状態を示します。

0918-0923時の監視カメラ画像を 6秒に圧縮した動画
 https://www.cenapred.gob.mx/popo/2019/jun/v0630193.mp4

噴火活動の推移を示すグラフは今日は一枚に纏められています。

左上:噴火回数      右上:爆発的噴火回数
左下火山性微動の継続時間 右下:火山性地震の回数  以上

なんだこりゃ! 杉戸町倉松・香取神社社殿基壇の石材

素人に石材の岩相分類は難しい。2015年に一度訪問して、この時は境内に(②)の石材がが大量に使われていて驚き、正直、他の石材は余り興味を惹かれなかった為か、観察記録にはこの石材だけを記していた。但し、階段の脇石③は面白いと思った記憶があった。

 杉戸町は、比較的神社に得る夷石材が残っている例が多いので、途中でこの街の八十数か所の神社を総当たりする事に方針を変えて、Googleの画像で整地済で凝灰岩が境内にも無いと判断された19ヶ所を除外して61ヶ所を回り31ヶ所で凝灰岩質石材を特定出来た。千葉県野田市に次ぐ観察例が積み重なった。

先日、杉戸での調査の愛護の日に、直ぐ近くの神社を訪問した帰途に、久し振りに立ち寄って何か見落としが無いか見回り、最近多用している望遠レンズを使って観察すると④、⑤ ⑥に気付いた。④は別にして、⑤は良く観る石材だが、⑥の中の岩塊からこれは⑤と同じ(礫が少ないが)類のものと判断された。細長い刷毛目は、圧密レンズのユータキシティック構造にもみえるのだが、別の画像(⑨)で答えが行き詰ってしまった。さてこのレンズ状のものは一体何なのでしょう?



② 数多くの伊豆下田産の石灰質生物遺骸が豊富に観察される凝灰岩が当時の観察例としては驚異的に大量に敷石として採用されていて驚いた記憶

③ 階段脇板に使われた安山岩~玄武岩の流理模様が真っ直ぐに伸びているのを見て、埼玉はこの手の安山岩(~玄武岩)質石材が多いので、これは産地を探す時に手掛かりになるかもしれないなどと思っていた。これを実に薄く剥がして薄板の状態で使う例が時々観察されるのです。

④ 本殿亀腹に使われた安山岩の側面に刷毛で履いた様な模様と異質岩塊が気になり、望遠レンズを持ち込んで撮影してみた。

⑤ 少し風化が進んでいるが、礎石や文字庚申塔に良く使われる私は個人的に「げんこつ」と呼んでいる茶褐色に風化した大きめの火山岩礫の隙間を細粒の緑色凝灰質が埋めている石材が使われていた。

⑥ 均質で大形なので白色系の安山岩と思っていた石材にも、目視では判り難い基壇の比較的大型の石材にも刷毛目が見えて、しかも大きな茶褐色の異質岩塊が有るのが観察されて、おやこれも凝灰岩かと気付いた。

⑦ 望遠で精一杯拡大して見ると凝灰質の圧密レンズ(ユータキシティック構造)の様に見える。礫が少ないとレンズが形成される事が有るのかと半ば納得した。

⑧ 礫の傍で、普通ならレンズが変形するのに(礫は圧密されないので)変形が観察されないのが気になった。

⑨ 一枚の石材の中でレンズ構造の向きが別の一群が見付かった。

以上

2019年6月30日日曜日

メキシコPopcateptlt 火山:火山活動解説資料の御案内:6月30日

うっかり昨日のUPを忘れてしまいましたが大きな爆発は無かったのでお許しを!
メキシコPopcateptlt 火山:火山活動解説資料の御案内:6月30日
6月29日10:00 h (Junio 29, 16:00 GMT) 発表
過去24時間に141回の噴火(注:換算するとほぼ10 分に1回の割合です)が観測され、時折少量の火山灰を伴う水蒸気と火山ガス主体の噴煙が排出されています。
28日2346分(注:ビデオ画像との時間が整合しないので、2304時付近の爆発的噴火開始の可能性があります )に爆発的噴火が発生、噴煙柱は高度 1.5 km に達し南西方向に広がり、火口から半径 1 km の範囲の山麓に白熱岩塊が飛散しました。火山性地震は0637時にM2.3の地震が発生。火山性微動は382分間継続しました。
二酸化硫黄の排出量は一日当たり 10,900トン。最近の最大排出量は同様に日量で、2月19日の70,200 トン。
最初の画像は、現地時間28日0848時の噴煙の状況。

二枚目以降は、下記の三本の動画から切り取った画像です。
28日 2305-2330時の間の爆発的噴火の模様を 17秒間に圧縮した動画
  https://www.cenapred.gob.mx/popo/2019/jun/v0629191.mp4

29日 爆発的噴火後の 0030-0230の間のほぼ連続した噴煙の状況を 21秒間に圧縮した動画
  https://www.cenapred.gob.mx/popo/2019/jun/v0629192.mp4

29日  0840-0850時の西~南西方向に伸びる噴煙の状況を 11秒間に圧縮した動画
  https://www.cenapred.gob.mx/popo/2019/jun/v0629193.mp4

左:噴火回数の推移:約10分に1回の頻度 と 右:爆発的噴火回数の推移

左:火山性微動の継続時間の推移 と 右:火山性地震の発生回数の推移

以上