2013年7月19日金曜日

高梁川河床礫 (7) :含石灰岩礫の浸食

河床で集めた礫岩の一つが表と裏で随分顔付が異なるので、バッサリ真ん中から二つに断ち割ってみた。以外と内部まで石灰岩部分の空洞が広がっている。でも、石灰岩が脱落したと思える部分以外の基質の部分はかなり良く残っているのが判る。右側の礫の空洞が多くなってしまった部分を切り取ってみた。

2013年7月18日木曜日

石灰岩礫を含む庭石:高梁市内



図書館の大きな庭石の側面は、それほど穴あきにはなっていないので、石灰岩礫の状況が判り易い。下の画像はその一部を拡大表示したもの。「適度」に円磨されています。

2013年7月17日水曜日

石灰岩礫を含む庭石:高梁市内で

河床礫採集地点より上流の高梁市市立図書館の庭にこの様な庭石が飾られていた。
勿論、穴ぼこだらけの部分は石灰岩礫が抜け落ちた部分です。
江東区の清澄公園に在るのは、これに比べると全く小さいが、どうやら此の石材はこの高梁市内でも比較的普通に庭石として使われているらしい事が判った。

2013年7月16日火曜日

駒ヶ岳・千畳敷カールに聳え立つ花崗岩峰

かなり以前、受託製品開発の関係で、駒ケ根市には数度通った。当然の事ながら直ぐ傍のこの千畳敷には行く機会に恵まれなかった。例年7月か8月には長野県に足を運ぶのだが、そろそろ言っておかないとそのまま機会を逃してしまう様な気がして、三連休で混雑する高速道路をや、地形地質に関連した風景を眺める為に一般道を二日間で820km走破し、千畳敷カールを歩く事が出来た。カールは想像より小型で、まだ高山植物も少しだけしか咲いて居なかったけれど、花崗岩の岩峰が美しく聳え立つさまは来ておいてよかったな!と想わせた。
六角形の小さな雲母の結晶形が美しかったな!
今日は少々疲れている。段々と老いが進むと疲れが残る様になりますな。

2013年7月14日日曜日

高梁川河床礫 (6) :一個だけの変わり種:杏仁状玄武岩

河床をゆっくり歩きまわって、今回は石灰岩の礫を含む礫を探したのだが、この画像の中に一個だけ異質な礫が混じっている。私は杏仁状玄武岩だと判断したので、最終的にはこれは現地に於いて来てしまった。(最近、沼山から緑色の流紋岩(滝沢川層らしい)や良く発泡した流紋岩を持ち帰った際に少し腰痛が再発しそうだったので、今回はすこし厳選した結果だが)この画像の中央にやや色の黒い小さな白い斑点のと穴の開いた礫がある。この礫です。
専門家の言う事だから、素人の口出しをする事では無いかとも思うが、「岡山の岩石」という文庫本に「杏仁状凝灰岩」という画像が掲示されている。「耀緑凝灰岩」とか「シャールスタイン」等と言う言葉が流通していた頃の名残なのだろうが、これを「凝灰岩」とするのは間違い。「杏仁状玄武岩」が正しい。変形した枕状溶岩等を観た昔の学者たちが、理解出来ずにこんな名前を付けたのだろう。
持って帰って居れば薄片を造ったのだが、帰りの電車の中でこの記述に気づいたので時既に遅かりしだった。小生の「まくら状溶岩の露頭」ブログを見て頂ければ幸い。似たような画像が沢山在る。