2014年12月6日土曜日

本宿:上底瀬付近岩脈に規制された底瀬川

自分ではその光景をきちんとカメラに収めた心算でも、何故か帰宅後にチェックするとその画像が入っていない事が在りがっかりします。一番下の「上底瀬」の文字の右手に不器用に囲んだ川の流れがありますが、この部分が実に直線で流れていて、その右岸が岩脈だと言う画像を撮影した積りだったのに絵が有りません。上の画像がその下流側の、真ん中の画像がその上流側の岩脈の画像です。この岩脈は円で囲んだ一番下流側で流れを変えてしまって興味深い顔を見せてくれます。もしここに行く機会が在ったら是非長靴を履いて水量が多い時は勧められませんが普段は画像の様な流れなので河床を観察しながら歩く事をお勧めします。



2014年12月4日木曜日

本宿:底瀬川・黒滝山登山口駐車場付近 (2) 水冷破砕岩

似たような画像をさらに積み重ねるがこれも同じく水冷破砕岩の例である。私は素人だし、様々なガイドブックや巡検案内書を観ながら学んできて、何処までが同じ岩質で、何処から別の岩質に分類すべきか?何時も判りにくいと思いながらこの道を15年近く歩んで来ているのです。「枕状溶岩」の露頭調査をやって来たのは分析装置を持たない素人に何が何処まで出来るかを知りたかったから出も在るのですが、これは色々と観る内に、段々とこの岩石の大塊がどんな成り立ちなのか?理解出来始めた次第。下の画像は大塊が割れた時に間に成長していた石英脈が見えているのだし、上の画像は同様に脈の近くの狭い隙間に石英脈が構成されているのが前の画像と突き合わせて理解できてくる。

水冷破砕岩と言うと、ハイアロクラスタイトの類もあるけれどあそこまでは破砕されていないので、あるいは水分の多い、例えば湖成層等に貫入して来て急冷されてその隙間に水が入り込み割目がどんどん広がり、後に熱水活動で石英脈が生長したのかもしれない等と考えている。
低い場所には露頭が無く、峰の上にしかないのだと言う事が興味深い。

2014年12月3日水曜日

本宿:底瀬川・黒滝山登山口駐車場付近 (1)

幕岩と底瀬側が交差する地点からほんの少し上流側に路を辿ると「黒滝山登山口駐車場」と案内看板の在る広場が有る。有り難い駐車場である。この付近は見所が多いので、この前の岩脈の観察もここに車を置いて少し下れば良い。
駐車場の奥から実は簡単に底瀬川の河床に降りる事が出来る。但し、前の岩脈の方には降りる事が出来ない。でも実に沢山の見所が有る。
凝灰岩の河床に下ると周囲に目立つのは水冷破砕岩の巨大な岩塊である。
日本火山の会のoff会ではこの下流のチャートの滝付近で一個だけその岩塊を観て、正体が良く判らなかったのだがここでは、それが枕状溶岩に成り損ねた水冷破砕岩である事が良く判る。
下の画像はその河床。画像の右手が駐車場の奥になる。何の造作もなく降りる事が出来る。

岩の表面は下流で以前見たものと同じで大きな割目を石英脈が埋めている状態。
 中にはばらけてしまったこの様なものもある。枕状溶岩では無く、どちらかと言えば「偽枕状溶岩」と言われてしまいそうな奴である。但し、露頭はこの付近には無い。集落から見上げる山のその奥から来るのだと土地の方に伺った。

本宿:底瀬川上流・九十九谷登山道のやや下流

幕岩がやや斜めに眺められる底瀬川河畔に近付くと、底瀬川がこの岩脈をぶった切っている様に幕岩が急激に高度を下げ始める。真ん中の画像は底瀬川に落ちる部分だ。

 ここでは、丁度岩脈の端にあたるらしいのだが、岩脈を良く見ると何枚もの溶岩が重なった様に見えてしまうがこれは節理を良く追ってみないと判らない。堅い岩石の露頭は川を越えて右岸にまでつながるが、河床を観ると小さな岩脈が川を横断しているのが観察出来る。河床には降りなかったが、右岸側の露頭は意外と新鮮で、斜長石も透明だし、輝石も良く見える。硬い。

2014年12月1日月曜日

本宿:底瀬川・九十九谷橋上流の角礫凝灰岩

下底瀬の集落を外れて更に上流に向かうと、集落の外れに九十九谷橋が架かっている。この橋の上流側で道路脇に空き地が有るので車を止めて河底を覗くと、分厚い巨大な礫を含む凝灰岩が露出している。直ぐ上の砂防堰堤の手前は下図に示す通りこの付近の河床に広く見る事の出来る小礫を含む凝灰岩の滑床になっているので、土砂崩れなどで部分的に流れて来たものがそのまま固結し河床を形成しているものらしい。スケールは道路脇から撮影する私の影です。
下の画像は、上の画像の直ぐ上流に存在する凝灰岩層。この付近から上流はこの様な滑床状態の河床が広く分布する。所々に変化が有り興味深い。

2014年11月30日日曜日

本宿:幕岩の部分拡大

下底瀬の集落付近から見上げる幕岩は壮観である。幕岩の全景は10月23日にご案内しているのだが、細かな所はあの画像では見えないので今日はその中の二ヶ所をご案内しよう。望遠レンズで撮影した幕岩の画像は、4912x3264ピクセルなのだが、私のこのブログは原則として横が1280ピクセルなので、データをこのサイズで二ヶ所から切り出してみた。下の画像の平らに見える部分は凝灰岩が貫入した幕岩に焼かれて凝結したものだと言う。



アイスランド “Bárðarbunga caldera”カルデラの陥没量 アイスランド気象庁11月26日観測結果


 アイスランド気象庁のウエブサイトで26日に航空機からの観測を行ったカルデラの陥没量に関するデータが公表されました。上のグラフは縦方向を120倍に誇張しているので注意。
11月6日の測定値からの進行状況はマグマが毎秒130立方メートルの流量で流れ出しているのに相当するのだそうです。下の画像は今朝8時54分現在のライブカメラの画像です。