2010年10月2日土曜日

松江市加賀浜(1)

「加賀の潜戸」をご存知だろうか?日本海に面した加賀浜には桂島と言う興味深い島があり、この附近に枕状溶岩が分布していると言う情報があり、山陰の旅の途中に立ち寄って見た。枕状溶岩の事しか頭に無かったのだが、浜に着いてみると立派な観光船用の施設が出来ていて、40年以上前に松江に立ち寄った時にこの「潜戸」の事を聞いた事を思い出した。その時に此処を訪れたのか?来なかったのか?記憶に無いが、日本海側の地質景観は海側から眺めるのが一番だろうと思っていたので急遽50分程の舟遊びに参加した。この画像が溶岩と火砕流堆積物を穿って自然が作り出した「加賀の潜戸」の景観である。その先の島にも洞穴があるのでこの部分に断層等の弱線があるのだろう。この附近の画像を量が多いがご紹介する。枕状溶岩はもう一つのブログで・・・

2010年10月1日金曜日

山口県美祢市附近(18)

私自身が化石についての知識が全く無いのでこの石のどの部分が化石なのか正直良く判らないのだが、これは海百合化石を含む石灰岩で凝灰質石灰岩(赤褐色系が凝灰岩部分)で石灰岩基底部に存在しおよそ3億5千万年前のものとされている。スケールは画面左手上部に見える幅10mmの木の部分。
これまでの主要なテーマの開始日を下記に紹介します。
興味を引かれた地域名が有りましたらご覧頂ければ幸いです。
2009年11月15日:栃木県足利市房州石の塀
2009年11月25日:千葉県清和県民の森
2009年11月29日:東京都某所沖積シルト粘土層
2009年12月 5日:栃木県塩原温泉の湖成層
2009年12月14日:福島県会津下郷塔のへつりカルデラ周辺
2010年 1月 8日:栃木県高原山の黒曜石
2010年 1月26日:栃木県高原山・箒川ひん岩岩脈
2010年 2月 9日:群馬県下仁田町中小坂鉄山
2010年 2月22日:群馬県本宿陥没地周辺
2010年 4月 7日:神奈川県城ヶ島
2010年 5月20日:横須賀市周辺の蛇紋岩と土木工事
2010年 6月21日:荒川流域の蛇紋岩
2010年 7月13日:神流川下久保ダム下流
2010年 8月 6日:伊豆河津町鉢の山横のスコリア丘
2010年 8月15日:那須火山
2010年 9月13日:山口県美祢市附近
2010年10月 2日:島根県松江市加賀浜

2010年9月30日木曜日

山口県美祢市附近(17)

同じフズリナでも、これは再結晶していないので、フズリナの内部構造が良く残っています。これは「シュードフズリナ・ブルガレス・レピドリーナ」と言うものだそうです。これは秋吉台の草原を歩いていても自分の眼で気付いた事はありません。フズリナと言うのはしかし不思議な生物ですよね。有孔虫や放散虫と同じ様にこの構造でもって生息年代が判ってしまうのですね。

2010年9月29日水曜日

山口県美祢市附近(16)

これは秋吉台では比較的良く見掛ける(と思う)フズリナの化石。名前はレピドリーナ・シライワエンシスだと思います。時代はペルム紀後期:2億5千万年頃のものです。但し、再結晶してしまっているので、細かな構造は判りません。秋吉台には他にもフズリナの細かな構造が良く判る石灰岩中の化石も有ります。スケールは画像内の木の枠の厚みで10mmです。
これはトンネルの貫通式などで祝いの乾杯に使われる1合枡です。ちなみにあるゼネコンの工区の東京湾横断道路の貫通式の時のものです。

2010年9月28日火曜日

山口県美祢市附近(15)

秋吉台を歩いたのですから化石を含む石灰岩の画像もご紹介しておきましょう。これは腕足類と貝の化石で、秋吉台大理石の「うずら」として加工販売されているものと同じ様です。秋芳洞の前のおみやげ物やさんで昔、まん丸のものを購入して今も本棚に鎮座しています。

2010年9月27日月曜日

山口県美祢市附近(14)

この部分は緑色系の凝灰岩風の部分と紫色を帯びた溶岩風の部分が接しています。新鮮な部分を出すには小生のハンマーでは無理でやはり片手ハンマー(これは機械屋用語かもしれませんね。俗に「牛殺し」と言うような重量のあるハンマー)を使わないと割れそうに無いですね。紫色の部分は地衣類?かとも思いましたが、割れ目の方向が此処で変化しているので岩質が変わって居る事は間違い無さそうです。

2010年9月26日日曜日

山口県美祢市附近(13)

破断面を接写するとこの様に紫色の線状の組織が見える事があります。枕状溶岩の表面層のガラス質部分が変質して残っているのかな?とは思うのですが、残念ながら大きな断面で確認出来ません。