2011年1月8日土曜日

宇都宮市大谷石 (19) 顕微鏡画像

これは大谷石のコースターの表面を最近購入した“α55”カメラに、マクロレンズ“DT30mm F2.8”を取り付けて、小型の三脚に固定し、レンズ前と大谷石の間隔をおよそ20mmに設定して撮影したものです。画像データは2448x1624に設定し、視野内にスケールを入れて撮影し画像データを表示させスケールの倍率を読み取り、その画像の中から横幅が大体1280になるようにトリミングをしています。この画像は1275x978で切り出す事が出来ました。大体倍率は20倍になって居る筈です。(クリックして拡大した時)
これは大谷石の中がかなり繊維状に見える事をご理解頂きたくて撮影した画像です。「繊維状」と言ってもアスベストなどとは異なりもっと太い糸状と言った方が正しいかもしれませんが、私はこれを「材木状軽石」が破砕されたものに近いのではないかと思っています。勿論、材木状軽石の実物は観た事が無く、加藤祐三氏の「軽石 海底火山からのメッセージ」を拝見しただけです。似たような画像を数枚用意しています。
尚、大谷石のコースターは大谷の土産物屋さんでは大体何処でも販売していると思います。これは大谷石資料館で購入したものです。本当は表面を2000番程度のサンドペーパーでなめて表面の加工傷を取ってから撮影した方が良いでしょうが、少し手抜きをしました。

2011年1月7日金曜日

宇都宮市大谷石(18)

大谷石資料館の売店の建物の傍にこの風景が在ります。かなり他の部分から引っ込んでいるので、恐らく何らかの欠陥があった部分が水流で抉られていったのだろうと想像しています。大谷石には規則的な亀裂は見つかり難いのですが、無いわけではないらしく研究した論文も存在します。地質調査所月報第18巻第1号1頁から36頁まで、「大谷石の地質と採掘に関連する破壊状況」です。これは産総研地質調査所のHPからpdfファイルをダウンロード出来ます。

2011年1月6日木曜日

宇都宮市大谷石(17)

前の画像と同じ位置の一部分を拡大してみました。しっかり固結した後に出来た亀裂らしい事は判りますが、断層と言う雰囲気ではありませんね。
もう一箇所亀裂がその後侵食で拡大したのだろうと言う場所の画像を見て頂いて、その後は数枚の大谷石表面の拡大画像をご案内します。新しく購入したカメラで20倍程度の拡大画像が撮れるので岩石表面の観察用には新しい便利な道具にはなりそうです。

2011年1月5日水曜日

宇都宮市大谷石(16)

大谷石の中にも時にクラックがある。どのような成因によるのか判らないがたまにこの様な構造を見掛ける事がある。勿論、その部分は出荷できないし、補強の柱にもならない。図中のやや色が異なる部分は手前にある石材で、多分降雨により濡れている為に色が変わったもの。

2011年1月4日火曜日

宇都宮市大谷石 (15) 沸石の成長過程?

最初に気付いたのはこの画像部分。雨が降っていたので大谷石に沁みこんだ雨水が小さな水道を通って出て来ているのかと思ったのだが、どうも泡の様子がおかしいと思って周囲を見回していたら前の画像のカビの様なものに気付いた次第。
これが乾燥すると前の画像の様なカビの様な沸石になるらしい。尚、この沸石に関する3枚の画像は密接して並んでいた。

2011年1月3日月曜日

宇都宮市大谷石 (14) 髭の沸石(学名じゃないよ!)

この画像ではスケールが全く無いが大谷石の足元にこんなのがかなり広い部分に「生えている」。但し、此処にこれが在る可能性が有ると思う人でなければ気付かないだとうと思う。大谷石資料館内部でも同じものを観る事は出来るが、これ程凄い生え方は最近では見る事が出来ない。そう、これは「沸石」なのです。次にこれがどのように生じてきているのか?を観て頂く。但し、小生も半信半疑だが、壁面の観察から間違い無いと思われる。

2011年1月2日日曜日

宇都宮市大谷石 (13) 沸石

お正月から余り不気味なものを見せるのは止して、取り敢えずこの少しだけ不気味なものを見て頂こう。これはカビではなくて「鉱物」です。スケールは画面中央下の、鹿沼が近いから「皐月:さつき」の葉。葉っぱの大きさから想像して実物はこれよりも少し大きいだろうか?