2015年2月28日土曜日

浦郷層の中に混じった石灰岩礫は逗子層起源?


三浦半島をチョロチョロ歩いているのだが、猿島で石灰岩礫を見付けた。泥質で真っ白とは行かないが、スコリアだらけのものも在れば火山砕屑岩を含むものありだが何れも結構堅い。希塩酸を掛けると炭酸ガスの小さな泡が出るから間違いはなさそうだ。逗子層には石灰岩があると聞いていたが、浦郷層にその礫が混じっているとは初見でした。礫はかなり大きなものもあるので、その気になれば結構見付けられる様だ。上図の目玉の様なのがそれ、下図のハンマーを置いている大きな礫も石灰岩。凝灰岩の偽礫を観察していたら、偽礫じゃなくて石灰岩の礫にあたってしまった。

2015年2月25日水曜日

初声町三戸の佐島石製石蔵 (1)

三浦半島南部には佐島石の石蔵が多く現存しています。一部は漆喰で被覆しているので石蔵とは思われずに、土蔵と考えられているものもありますが素地を生かした美しい石賀らは多いものです。中には生痕化石や平らに堆積しながらも僅かに出来た緩やかな凹凸が石材の表面で湾曲した不思議な模様を造りだす事もあります。三浦大根の農家が集まる三戸の集落の幾つかの石蔵の様子をご案内します。最初は蔵の正面です。残念ながら建築年代は不明です。
 石蔵の建物の側面に観られる生痕化石の様な堆積模様です。
 入口部分の構成はアーチを造る時と同じ要領でこの形式のものは佐島では良く観察されます。