2017年4月24日月曜日

GVP 火山活動情報の概要:4月12日⇒18日;19火山

GVPの火山活動情報の概要をご案内します。
Activity for the week of 12 April-18 April 2017 New Activity/Unrest

Aira:桜島  | Kyushu (Japan)  | 282080 | Elevation 1117 m
気象庁の噴火に関する火山観測情報を参照下さい。⇒何も掲載されていません。
16日に“a very small eruption”が発生したそうです。国内には公表しなくとも海外には・・

 Ibu  | Halmahera (Indonesia)  | 268030 | Elevation 1325 m
衛星画像等による観測で412-13日と17日に火山灰を含む噴煙が高度1.5-1.8kmまで上昇し南から南西にかけて広がったと報告されました。
  
Kambalny  | Southern Kamchatka (Russia)  | 300010 | Elevation 2116 m
クベルトに拠れば、49日に火山灰を含む噴煙が高度7kmに達し、衛星画像では当日は北東に50kmまで、翌日には南東に170kmまで広がった事が観測されました。航空カラーコードはオレンジを維持しています。
  
Manam  | Papua New Guinea  | 251020 | Elevation 1807 m
41-15日に掛けてマナム火山の南火口と主火口にその強さに変動が有るものの火映現象が観測されています。白熱岩塊がしばしば火口外まで噴出しいています。“RSAM”値は大体100程度ですが、415日には変動しながらも0600時には450に達し、この値はこの日度々観測されていますが通常はそれほど高くはありません。RVOは此の高いRSAM値は低周波地震や、鳴動等により変動すると解釈しています。
416日の03000800にはRSAM値は最大値400まで高まりましたが、噴火などの異常は報告されませんでした。RSAM値から16日の14001600に小規模の噴火が発生したと判断されました。地震活動は最初は不安定でしたが17日の0030時と0100時にピークに達しました。島の南部の“Dugulava”村では、短時間の噴火と白熱岩塊のが火口から噴出し、北側と南西側に落下した事を報告しました。噴火活動は0600時には弱まりましたが翌日まで弱い状態が続きました。18日の1300時に南火口から強いストロンボリ式噴火が観測されました。濃密な黒い噴煙が火口縁から数百メートル上昇し北西に広がり、二回の火砕流が南東側と南西側をおよそ1km程下りました。1500頃に大きな爆発と共にストロンボリ式噴火は収束しました。
⇒量が多いので少し省略しています。様々な画像が紹介されていますが、撮影された日時が明示されていないので過去の画像の可能性が高いと考えますので、サイトの御案内は致しません。騙されない様に御注意下さい。
  
Poas  | Costa Rica  | 345040 | Elevation 2708 m
溶岩ドームと高温の火口湖の間から、40分間継続する水蒸気爆発が412日の1830時に発生しました。噴火の柱は湖水と変質した岩石と堆積物と火山ガスなどで構成されましたが視界が悪く柱の高さは確認出来ませんでした。Desague川の水位が上昇し、火口湖の南側で湧水が確認されました。報道に拠ればDesague川沿岸の住民を避難させました。翌日ポアス国立公園は閉鎖されました。413日の1546時に、8分間継続する噴火が発生し生じた噴煙は火口縁の上空500mに達し、この噴火で湖を監視するウエブカメラが動作不能になりました(ライブカメラの画像はその瞬間の画像を最後に途絶えています)
414日の0756時と105時に噴火が発生し噴煙を生じましたが到達高度は確認されていません。15日の0810時の10分間継続した噴火で生じた噴煙の高度も不明です。15-16日も2-3分の短時間の水蒸気爆発が毎時2-3回、地震計に記録されました。16日の0946時の噴火では噴煙は500m上昇し、その日の午後の1350時の噴火で発生した噴煙は1km上昇しました。報道に拠れば、旅行者の散策道から30m離れた場所に直径2mの巨石が落下し水道の配管を破壊したとの事です。落下した岩石はフェンスやコンクリートの観望台の床なども破壊したようです。1日には短時間の頻発する水蒸気爆発が連続して記録されています。公開されたビデオ画像では白熱岩塊が飛散する状況が紹介されています。
 
Ongoing Activity

Bagana  | Bougainville (Papua New Guinea)  | 255020 | Elevation 1855 m
衛星画像の解析等から416-17日に火山灰を含む噴煙が区度1.8-2kmに達し様々な方角に広がった事が報告されました。
  
Bezymianny  | Central Kamchatka (Russia)  | 300250 | Elevation 2882 m
クベルトの報告に拠れば、47-14日の間、溶岩ドームを溶岩が継続して流れ下り、衛星画像では熱異常が確認されました。
航空カラーコードはオレンジを維持しています。
  
Bogoslof  | Fox Islands (USA)  | 311300 | Elevation 150 m
415日の1501時から近隣の島々で地震活動が活発化し始めた事が記録され、航空カラーコードがオレンジに引き上げられました。地震活動は数時間後に収まりましたが、噴火に関する観測情報は15-18日の間も全く得られませんでした。
19日に航空カラーコードはイエローに引き下げられました。

Colima  | Mexico  | 341040 | Elevation 3850 m
41日の報告に拠れば、前の週には地震活動は、48回の高周波地震、30回の長周期地震、3.3時間の火山性微動、10回の地滑りと2回の噴火を示していました。
  
Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 | Elevation 1229 m
衛星画像等のデータ解析から412-18日の間、科塩梅を含む噴煙が高度2.1kmに達し様々な方角に広がった事が報告されました。
  
Ebeko  | Paramushir Island (Russia)  | 290380 | Elevation 1103 m
クベルトに拠れば47-1日の間、複数回の噴火が東に7km離れたパラムシル島の“Severo-Kurilsk”の住民によって観測されました。火山灰を含む噴煙は高度2.6kmに達し、少量の降灰が観測されました。航空カラーコードはオレンジです。
  
Etna  | Sicily (Italy)  | 211060 | Elevation 3330 m
48-9日に一つの噴火サイクルが終わり、10-11日にはSEC火口の南から溶岩が流れ出し数百メートルまで広がりました。13日には、標高3200mに位置する火口からごく短時間の噴火が発生。また3150mの別の火口から溶岩流が数時間流れ出しました。13-14日には標高3010mに位置する火口からも溶岩が流れ出し、10-11日に流れ出した溶岩の壁に達しました。
  
Kilauea  | Hawaiian Islands (USA)  | 332010 | Elevation 1222 m
何時もと変わらぬ火山活動が続いています。溶岩三角州もまだ小型ですが形成されています。15日に公開された最新画像が何時ものHVOのサイトに在ります。
 
Nevado del Ruiz  | Colombia  | 351020 | Elevation 5279 m
414日の1822時に地震活動が観測され、ウエブカメラに火山ガスと火山灰を含む噴煙が火口上空1.2kmまで上昇したのを記録しました。警戒レベルはイエローです。
  
Nevados de Chillan  | Chile  | 357070 | Elevation 3212 m
417日、ウエブカメラに白熱岩塊が噴出されるのが記録され、火山灰を含む噴煙が高度3.7kmまで上昇しました。
  
Sabancaya  | Peru  | 354006 | Elevation 5967 m
報告に拠れば、410-16日に掛けて前の週に比べて地震活動は活発化し、平均連日37回の爆発を記録しました。火山灰を含む噴煙は、13日には火口縁の上空3kmまで上昇し40kmまで広がりました。また、17日には火山灰を含む噴煙は高度7.9kmに達し南西に広がりました。翌日も火山灰の噴出がウエブカメラで観測されました。警戒レベルはオレンジを維持しています。
  
Sheveluch  | Central Kamchatka (Russia)  | 300270 | Elevation 3283 m
クベルトに拠れば、47-14日の間溶岩ドームの成長は何時もと変わらぬ状態で続いており衛星画像では連日熱異常が観測されています。航空カラーコードはオレンジが維持されています。
  
Sinabung  | Indonesia  | 261080 | Elevation 2460 m
衛星画像等のデータ解析から412-15日と17日に火山灰を含む噴煙が高度3-4.6kmに達し様々な方角に広がった事が報告されました。
  
Turrialba  | Costa Rica  | 345070 | Elevation 3340 m

416日に、火山灰を含む噴煙が報告されました。4170751時には少量の火山灰を含む噴煙が火口上空500mまで上昇しました。18日には時折火山灰を含む噴煙が火口上空1kmまで上昇しました。以上

参考画像
カムチャツカ半島:Klychevskoy火山(夕陽が映えています)





2017年4月15日土曜日

銚子砂岩の風景(10) 海静寺と屏風ヶ浦等 これで一区切り!

さて、「銚子砂岩の風景」の最終回は前回オーバーフローの本銚子駅傍の海静寺のご紹介と、屏風ヶ浦の風景を少しご紹介して終わりたいと考えます。
 海静寺さんは大きなお寺ではありませんが、「ジオ」的な興味深いものを観察出来ます。銚子石で造られた手水鉢です。上面の多数の穴は幾つかは本物の穿孔貝の巣穴かもしれませんが、デザイン的なものと考えてよいと思います。銚子には同じような手水鉢が他にも観察されます。

階段を上がって境内に入り左手前方に見える房州石の石塀です。砂岩が採掘される銚子でこの石材は珍しい観察例です。

傾斜地に在る境内の坂道を登り始めると植生脇に埋め込まれた古瓦が有り、その中に「黒生」の瓦である刻印観察されます。この瓦の粘土も河川系の粘土では有りません。資源が枯渇したので長期計画で調査中です。瓦のサンプルを博物館に収蔵させて頂きました。



清水小学校の校庭と同じ段丘目にまで上がるとこの不思議な灯篭が観察出来ます。古銅輝石安山岩の軸部と火袋や笠は銚子石で造られた灯篭です。


 屏風ヶ浦は、名洗町側は観察用の遊歩道が整備された様ですが、地層の壁に取りつく事は出来ない様です。Googleマップを見てみるとその先は防波堤が波をかぶっている場所も有り2011年の津波で部分的に破壊されたままの様に見えます。
 ここではある銚子地質観察会の際の干潮時に、遊歩道が未整備の部分で屏風ヶ浦の地層を観察した画像を数枚ご案内します。崖を下る道は数か所ありますが、その付近は駐車禁止で車を止める事は出来ません。下る道は大体急坂で水流が有り、苔等でものすごく滑り易いので防波堤まで行くだけでも大変です。名洗町付近の遊歩道が整備された部分で観察するようお勧めします。





“KG1c”と書かれたテフラ層は春日層のものです。その道のプロが表面をクリーニングしメモを彫り付けたので、横から撮影させて頂きました。プロが居られるとこんな時に嬉しいですね。助かります。

その前の地層の画像はスランプ層ですね、折れ曲がっています。

私はこの時はもっぱら軽石のチェックで終わりました。
 素人の説明は全く至らないのですが、画像の数は沢山あります。面白そうだと思って頂ければ幸いです! 

銚子砂岩の風景(9) 川口町から清水坂下へ:砂岩だけでは無い銚子

最初の画像は、今回ご紹介する予定の四か所の位置関係を示しています。

「岩石公園」は、利根川河口の安全の為に設置した防波堤の建設や、漁業施設の為の埋め立てで失われた「古銅輝石安山岩」の記憶を残す設置されたもので、石材と露頭の一部が移設されています。周辺には、駐車するスペースが無いのでやや不便ですが、周辺道路は漁業関係の大型トラックが走行するので「ちょっと」の時間でも駐車しない様にお願いします。雑草が生い茂る中に比較的大きな「銚子古銅輝石安山岩」と刻まれた石材と露頭がありあります。(最近立ち寄ったら草刈りされていました)

石材の表面を接写したものですが、9年前に撮影したもので写りがあまり良く無くて申し訳ありません。


 「川口神社」は歴史の古い神社で長い銚子石で築かれた石段の階段が名物のようなものですが、此処では参道の途中で少々不思議な灯篭を見る事が出来ます。石材は恐らくは新小松石ではないかと想像していますが、塩害風化で軟らかい部分が削られています。
火袋の下の軸部を拡大したのが下図です。湿気が多いのか真っ白に苔でも生えているのでしょうか? 石材の調査をやっているので風化した岩石の表面には特に興味が有りますが、こんなのは初めてです。



神社の土台石に使われている切石で、これはどうやら「伊豆軟石:石灰質凝灰質砂岩」です。主として江戸時代から明治に建設或いは改修された、千葉や埼玉等の神社や宿場町の商家の土台石に使われている石材です。伊豆下田で石切り場や建築物でこの石材に出会ったのはこの後でしたから、完全に失念していました。近い内にもう一度行って再確認したいと思っています。⇒再訪し確認して来ました。間違いありません。


 案内図の上から三番目は「西廣」さんです。ここは、紀州から移住してこられた銚子漁業の重鎮です。但し、普段は公開していないので100年の歴史をもつ「納屋」の横を通りながら観察する手をご案内します。「西廣」さんの南に植生を示す緑色の細い部分がありますが、その北端を目指します。小さな御社の或る西宮神社を含む小さな公園があります。ここの北側の石垣も変わっていて、大きな玉石の破断面が表に出る様に石垣を組んでいます。この様な断面を観察するのもなかなか面白いものです。



この公園の北端から北を観るとこのような風景です。西廣さんの100年を超える納屋です。邸内から見ると二棟並んでいます。これは瓦の調査の際にお世話になり撮影させて頂いたものです。納屋の前の石垣も銚子石です。



フェンスの外側を北に抜ける途中に、少し遠いですが木造の建物が見える筈です。これは木造の旧缶詰工場の建物です。

 永くなりましたので清水坂下の海静寺さんで観察される石材や古瓦については次回に致します。 外川の街並みやこの西廣さんの建築物は江戸に隣接し、関東平野と漁場の太平洋を背景に利根川の舟運により江戸に東国の物産を供給し、江戸のくらしや経済を支えた貴重な歴史を記録するものだと考えます。

2017年4月13日木曜日

GVP 火山活動情報の概要:4月5日⇒11日;24火山

GVPの週間火山活動情報を御案内します。インドネシアの“Banda Api”火山が、1989年以来の地震活動活発化が起こっています。今回の情報量が多いので、常連火山の情報は特に変化していない部分は省略しています。
Activity for the week of 5 April-11 April 2017 New Activity/Unrest
Aira:桜島  | Kyushu (Japan)  | 282080 | Elevation 1117 m
⇒気象庁の「噴火に関する火山観測情報」を参照下さい。
  
Banda Api  | Indonesia  | 265090 | Elevation 596 m
3月初旬から地震活動が活発化し、41-4日の間地震の発生パターンは19887年の活発化の際と似て来た。警戒レベルは1-4段階の2に引き上げられ山頂から半径1km以内は立ち入り禁止。⇒GVPのこの火山に関する情報(198959日の割れ目噴火による二ヶ所同時の噴煙発生状況)は下記にあります。

 Cerro Azul  | Isla Isabela (Ecuador)  | 353060 | Elevation 1640 m
報告に拠れば、320日以降の地表面変異は連続して隆起傾向を示しており、火山の南南東山腹下にマグマの貫入が起こっている事を示しています。325日以降地震活動は減少し、貫入が停止した事が想定されます。
  
Dempo  | Indonesia  | 261230 | Elevation 3173 m
1月から2月に掛けて観測所からの報告に拠れば火口から噴煙が立ち昇る事は有りませんでした。31日から44日の間には火口上空50m以下の白い噴煙が上昇していました。地震活動は321日から44日までは増加していました。警戒レベルは14段階の2に引き上げられました。火口から半径3km以内は立ち入り禁止です。
⇒GVPのこの火山の情報サイトは下記に在ります。
  
Ibu  | Halmahera (Indonesia)  | 268030 | Elevation 1325 m
地上での観測から、47-8日に火山灰を含む噴煙が高度1.7kmまで上昇し北に広がった事が報告されました。410-11日には、火山灰を含む噴煙が高度1.5-1.6kmに達し南に広がりました。
  
Kambalny  | Southern Kamchatka (Russia)  | 300010 | Elevation 2116 m
衛星画像等のデータから41日に噴火は停止していました。42日には火山灰を含む噴煙が高度7kmまで上昇し、6日まで少量の火山灰の噴出が続きました。42-4日の間は噴煙は東から南東方向に200kmまで広がり、衛星画像では43-4日に熱異常を観測しました。航空カラーコードはオレンジを維持しています。
  
Ongoing Activity

Bagana  | Bougainville (Papua New Guinea)  | 255020 | Elevation 1855 m
衛星画像等のデータ解析から46-9日に火山灰を含む噴煙が高度2.1kmに達し、様々な方角に広がった事が報告されました。

Bezymianny  | Central Kamchatka (Russia)  | 300250 | Elevation 2882 m
クベルトに拠れば41-6日の間、溶岩ドームの北西側山腹を溶岩は進み続けました。衛星画像では連日熱異常を観測しています。航空カラーコードはオレンジです。
  
Bogoslof  | Fox Islands (USA)  | 311300 | Elevation 150 m
45日のAVOの報告に拠れば、過去三週間に亘って噴火が観測されなかったので航空カラーコードはイエローに引き下げられました。最後の大きな爆発は38日に発生しています。46-11日の間に、特段の地震活動、空振あるいは衛星画像で異常は確認されていません。⇒観測船からの現地調査による火山の近影が3枚と動画が公表されています。
  
Chirinkotan  | Kuril Islands (Russia)  | 290260 | Elevation 724 m
47日に火山灰を含む噴煙が高度5kmに達し北東に広がりました。航空カラーコードはイエローです。
  
Cleveland  | Chuginadak Island (USA)  | 311240 | Elevation 1730 m
AVOに拠れば324日以来、特段の火山活動は観測されていませんので、航空カラーコードはイエローに引き下げられました。
  
Colima  | Mexico  | 341040 | Elevation 3850 m
報告に拠れば、過去1週間に地震記録には38回の高周波地震と23回の長周期地震、2.4時間の火山性微動、18回の地滑りと弱い噴火が観測されました。亜硫酸ガスの放出量は日量640トン以上です。
  
Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 | Elevation 1229 m
衛星画像の解析などから45-11日に火山灰を含む噴煙が高度1.8-2.1kmに達し様々な方角に広がりました。
  
Ebeko  | Paramushir Island (Russia)  | 290380 | Elevation 1103 m
クベルトに拠れば、44-6日に複数回の爆発が発生した事が東に7km離れた地区の住民から報告されました。火山灰を含む噴煙は高度4kmに達し、少量の降灰が6日に確認されました。航空カラーコードはオレンジです。
  
Etna  | Sicily (Italy)  | 211060 | Elevation 3330 m
315日から新しい活動期に入りNSEC火口ではストロンボリ式噴火が始まり、火山灰の噴出が確認されています。溶岩は西側の火口縁から山腹を下り、318日には連続的な崩壊による白熱岩塊の岩屑雪崩を発生させています。(中略)
複数の溶岩流は標高2,300m付近でいずれも停止したようです。

Fuego  | Guatemala  | 342090 | Elevation 3763 m
46-11日の間、爆発により火山灰を含む噴煙が火口縁の上空850mまで上昇し、南西寄りの方向に11km以上広がりました。降灰は風下の
Panimaché I and II (8 km SW), Morelia (9 km SW), and Santa Sofía (12 km SW)等から報告されました。爆発時の鳴動音が時たま響きました。
410-11日には白熱岩塊が火口から100-150mの高さまで放出され、火砕丘に小さな岩屑雪崩が起こりました。画像は4月6日のライブカメラ画像。
  
Kilauea  | Hawaiian Islands (USA)  | 332010 | Elevation 1222 m
⇒活発な活動はこれまで通り継続しています。“Kamokuna”海岸での溶岩三角州の成長は崖を基準に、410日現在で25mと推定され、水面上20mの溶岩チューブからのオーシャンエントリーも続いています。410日に公開された画像では水蒸気の噴煙が大量に発生しており、溶岩のオーシャンエントリーの様子は殆ど隠されている状況です。動画も有ります。画像は4月9日のライブカメラの画像
  
Klyuchevskoy  | Central Kamchatka (Russia)  | 300260 | Elevation 4754 m
クベルトに拠れば、41-4日の間、爆発により発生した火山灰を含む噴煙は高度5-6kmに達しました。衛星画像では火山上に熱異常を41-2日と4日に観測し、火山灰を含む噴煙は様々な方角に400kmまで広がりました。44日は噴火は観測されませんでした。航空カラーコードは10日にイエローに引き下げられました。
  
Nevado del Ruiz  | Colombia  | 351020 | Elevation 5279 m
44-11日の間、地震活動は不安定な状態を示していました。地震は前の週に比べて岩石の破壊を示す波形の数とその強さが増加しています。10-11日には短時間のとても低ねるぎーのドラムビートのような、マグマの上昇を示す信号が記録されました。水蒸気と火山ガスの噴出は続き、火山ガス、水蒸気及び火山灰の噴煙は火口上空1.5kmまで上昇し北西に広がりました。熱異常は44,6,7日に観測されました。警戒レベルはⅢを維持しています。画像は4月10日のライブカメラ画像
  
Nevados de Chillan  | Chile  | 357070 | Elevation 3212 m
ウエブカメラの画像から46日と8日に火山灰が噴出し急速に拡散した事が報告されました。6日には噴煙は高度4kmまで上昇し、10日には少量の火山灰の噴出が確認されました。画像はライブカメラ画像。
  
Pacaya  | Guatemala  | 342110 | Elevation 2552 m
46-11日の間、“Mackenney”火砕丘の白熱現象が観測されました。鳴動音を伴う弱い爆発が時折記録されています。画像は4月8日のライブカメラ画像。
  
Sabancaya  | Peru  | 354006 | Elevation 5967 m
43-9日の間、前の週に比べて地震活動は低下し、一日当たり27回の噴火を記録しています。火山灰を含む噴煙は8日には火口縁より3.2km上空まで上昇し北西から北東に40km以上まで広がりました。降灰は“Pinchollo (20 km N), Maca, and Chivay”から報告されました。49日の火山灰を含む噴煙は東に100kmまで広がりました。10-11日には時折火山灰の噴煙は高度7kmに達し南東に広がりました。警戒レベルはオレンジを維持しています。画像はライブカメラ画像。
 Sheveluch  | Central Kamchatka (Russia)  | 300270 | Elevation 3283 m
クベルトに拠れば41-6日の間北側山腹での溶岩ドームの成長は、強い噴気活動、ドームの白熱現象、火山灰の爆発或いは高温岩塊の岩屑雪崩等を伴いながら続いています。衛星画像では連日熱異常が観測され、火山灰を含む噴煙は43日には南東に20kmまで広がりました。航空カラーコードはオレンジを維持しています。画像はライブカメラ画像
  
Sinabung  | Indonesia  | 261080 | Elevation 2460 m
47日及び9-11日に火山灰を含む噴煙が高度3.4-8.2kmに達し様々な方角に広がった事が報告されました。  以上

銚子砂岩の風景(8) 銚子市外川町の砂岩

銚子は紀州と非常に縁の強い街です。その「縁」は単に交易による縁といった事ではありません。ここでその詳細を述べるには紙幅が余りにも少ないので、詳しくは昭和十一(1936)年に「銚子木国会記念祭事務所」が発行した和装の「銚子木国会史」(国会図書館蔵:図書館送信参加管内公開)をご覧頂かなくてはなりません。
 最初の図は、「銚子木国会史」に掲載された崎山治郎衛門が描いたと言われる外川の街並みと漁港の図です。私費を投じて港の工事を始めたのは明暦二(1656)年。本浦の竣工が満冶元(1658)年、新浦の竣工は寛文(1661)元年と言われる。波を受け止める主要な部分には長崎鼻から安山岩を運び、街並みや防波堤の一部には隣接する日和山(波止山)から砂岩を採掘した。
 漁民の住む市街地については寛文元年に崎山治郎衛門が外川に居を移した後の事で、将来、人家が稠密した場合の有様を考えこの街並みの基本設計を行っている。この図と現在の街並みを比べて観て頂きたい。



 外川には宮城県石巻産の井内石が使われた「銚子漁業発祥地外川港 開祖 崎山治郎右衛門碑」が建てられています。

 さて、後は街中の様々な砂岩と安山岩を用いた石組の画像をご案内します。場所は敢て省きますので、街中を歩いてこのような風景を探してみませんか?また、もっと、面白いものを発見されたら是非ご教示下さい。
砂岩の表面が清浄に保たれていて色合いや、表面の模様が興味深いのですが、私有地に入らずに道路から観察して下さい。

風格のある落とし込みの石組ですね。

銚子の市街地にこのような小型の石材を組んだ石蔵が有りました。

貝化石が観察されます。漁港の防波堤の砂岩に注目です。



砂岩礫と安山岩礫が組み合わせられた石垣。砂岩の穴は、現生の穿孔貝の巣穴の跡です。採取した時に汀近くにあったのでしょう。

野面積の石垣は野趣豊か!



風化の造りだす模様も意外と面白いものです。次回は、川口町の散策コースです。

銚子砂岩の風景(7) 街中の砂岩の風景;飯沼観音から本銚子まで

銚子の街中には、地元産出の銚子石を様々な形で使われたものが残っています。ここでは銚子電鉄の「飯沼観音」から一つ隣の「本銚子」までの移動に街中の銚子石等を観察しながら散策する一つのコース例を御案内します。数年前に千葉県立中央博物館の「地質の日」の行事で御案内させて頂いたコースの一部です。

 最初の立ち寄り先は飯沼観音に接した銚港神社です。残念ながら壊れてしまいましたが、ここの鳥居は砂岩でできていました。幸いな事にその一部が、入り口付近と奥の本殿脇に保存されています。

飯沼観音の中を通っても行けますが、銚港神社の手前から裏手の駐車場に回ると、宝篋印塔と五輪塔が整理されて保存されている一角が有ります。霞ヶ浦周辺地域には銚子石製の仏塔や宝篋印塔、墓石等が数多く分布しています。



 下図は大谷石製の石蔵ですが、石材の表面に幾つか流紋岩質の小岩片が観察されます。宇都宮市の北東部の下田原町に採掘中で立ち入れない場所ですが似た様な岩石露頭があります。これからご紹介する二つの銚子石製の石蔵との比較観察用に紹介します!

銚子市内でも数少ない銚子砂岩を使った石蔵とその石材の拡大画像です。煉瓦より少し大きな切石を組み上げたもので、類似形状の切石は次回ご案内予定の外川町の石垣で観察されます。



 神宮司商店の石蔵で、大きな石材を用いた立派な石蔵でしたが、2011年の震災で壁を残して崩落してしまいました。

次図は「港町銚子における河岸の利用形態と商業活動:飯沼地区を事例として,山澤他,現筑波大学1998」からこの地域の明治20年の町割り資料として抜粋引用したもので、この一角が「和田船溜」に面して居た事を示しています。中心部は公園になっています。

 銚子では石蔵よりも土蔵が多いように見えますが、この様に外壁を下見板で囲んだ⑩蔵は、石蔵か土蔵か?判らないので我々にとっては困りものです。耐火構造の蔵に可燃性の「下見板」を張るのは筋が通らない様に思われますが、周辺に火災が発生した時には時には下見板を竹竿一本で簡単に取り外す事が出来るので、耐火性を落とす事にはなりません。潮風で塩害風化が激しい地域の知恵ですね。

 路地の石垣の間知石に使われた海鹿島砂礫岩の例です。海岸の岩場から採掘した為に、穿孔貝の巣穴化石が観察されるものもあります。



 清水坂下交差点から清水小学校に登る通学路の石垣を学校側から眺めたものです。同じような石垣はその左手の路地でも観察可能です。坂の途中に「海静寺」があります。この境内では、黒生瓦、房州石、銚子石と古銅輝石安山岩を組み合わせた灯篭等がありますが、これは別稿で取り上げる予定です。
 次回は銚子半島の南側にある紀州漁民が初手から築き上げた「外川町」の砂岩の風景を御案内します。